授業づくりは難しい~理想と現実の話~

こんばんは、若手先生です。先日、職場で飲み会があり、様々な世代の方々とお話しする機会を得ることができました。

しっかりされている先生方の学校では見ることができない面白い一面を知り、「自分ももっといろんな経験をして面白い人間にならねば」と感じました。たくさんの経験値がある人ほど、人を惹きつける魅力があるとよく言われますが、それを経験以外の面で乗り越えてみたいという理屈っぽいところが自分のダメなところだなぁと思いました。やはり頭で考えるだけでなく、実際にいろいろやってみなければいけないなぁ、休日も家に閉じこもってばかりではいけないなぁと思います。

さて、今回は「授業づくりは難しい!」という話です。今回の「難しさ」とは、「こんな授業をしたいけど(理想)、なかなかできない(現実)」ということと定義して、話を進めていきますね。

中学校では来年度から本格的に始まる、新学習指導要領に則った授業、「主体的・対話的で深い学び」ですが、最近大学を出たばかりの私たちの世代は、たくさんの講義でその話をされ、たくさんの書籍を読み、なんとなく「こんな授業かなぁ」とイメージはできています。

しかし、それを実践するのは簡単ではない。例えば、社会科では、教科書の黒字を講義的に教えるだけでなく、話し合いなどを通して自分の考えを深めていくという授業スタイルが想定されると思います。しかし、それをいきなりやろうとしてもうまくいかない。子どもたちは、自分たちで話し合い課題を解決するという経験が乏しいです。

大人の私たちであれば、これまで様々なトラブルを経験していますから、詳しい人に聞いたたり、自分で調べたり、友達に協力してもらって乗り越えた経験があります。「他者との意見交換」を通して、考えを深めたり、答えを見つけたりするということは、すぐにはできないと、授業をしてみて感じました(いきなり「話し合いをしてごらん」と言われて、困らせてしまったね、子どもたちよ、ごめん!)。一つ一つステップを踏んで、最初はしっかりやり方を教えながらやっていこうと思いました。

少しだけ話を別の視点に広げてみます。理想=~したい、私なら~できる、と現実=~しなきゃ、私はこれだけしかできない、の2つって、別のものに感じられて、「理想と現実があるよなぁ」「理想を追い求めるだけじゃだめだ、現実を見なさい」とは、多くの大人からこれまでたくさん言われてきました。特に私は、理想を高く持ちすぎてできない自分に落ち込んでしまうことがあるので、なおさら、「理想と現実のギャップ」は感じています。

では、どうしたらいいのか。どのような考えであれば、気持ちが楽になれるのか。それは、「理想と現実の壁を取り払うよう<毎日ちょっと>努力すること」だと考えました。理想は必要です、夢や目標と言い換えることもできると思います。自分が良い方向へ、より高い方向へ前進していくという姿勢は、生きていく上で欠かせないと思います。一方で、現実もあります。自分は今、どの立場なのか、何を持っているのか、これから何をつかみたいのか、そのために今何をしているのか…。理想と現実の壁を取り払い、現実を理想に近づけてい行く過程が、大切なんじゃないかなぁと思います。

しかし、そういうメンタル面だけでは、現状は何も変わりません、現に、今の私は、自分の理想に近づけているのかよくわかっていません。

そこで、現実を理想に近づけるために、「毎日<ちょっと>努力する過程を、記録として残しておくこと」を実践しようと思います。「今日はこれだけ頑張れた!」「1週間でこんなに頑張れた、理想に近づいてる!」と実感を持ちつつ、モチベーションも維持しながら日々を過ごしていきたいと思います。


そんなこんなで、私ももう人生の4分の1以上が終わっています。そしてこれから、肉体の衰えと、自由さの縛りも出てくると思います。20代のこの時期に、自分には何ができるのか、どこまで自分の力を高めることができるのか。そして何より、どうしたら自分は一番「納得ができるのか」。そんなことを考えながら、日々を大事に過ごしていきたいと思います。



~最後に~

昨日、俳優の三浦春馬さんが亡くなられました。「ポール・スミス」というブランドが好きな私にとって、日本人初のモデルとして高貴に着こなされるその姿に、いつもうっとりしていました。今まで、たくさんの感動をくださり、ありがとうございました。


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