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これでも父 powered by これでも母さん

娘も今年24歳。子育ても一段落といったところだ。

育メンという言葉はなかったが、幼少期から子育てには関わってきた方だ。
幼稚園への送り迎えは、当時プータローだった私の仕事だった。
小4からの2年間は、ほぼ在宅ワークだった私が兼業主夫をしており、宿題の手伝いもやった。

しかし、今振り返ってみると私も若かった。
子育てに夢中になるがあまり、娘に申し訳ないことをしてきたのではないか。反省することがなくもない。

今日は、娘への詫びも兼ね、いくつかの反省点について振り返ってみたい。


最初に反省すべきは、たびたび娘を欺いてきたこと。

娘が幼かった頃、手品を見せて驚かせるのが好きだった。子供は単純な手品でもおおげさに驚くので面白い。普通ならば披露後にタネあかしをするのだろうが、私は絶対に教えなかった。そのかわり、だいたいは嘘を教えた。私が目をつぶり、娘が選んだカードを当てるネタでは、「大人にはおでこのところに三つ目の目がある」と教えたものだ。幼稚園のお友達に自慢げに話していないことを祈るばかりだ。


次に、娘にたびたび無理な要求を強いてきたこと。

プロ野球シーズンが終わった10月が私の誕生日。毎年、その年の優勝チームにちなんだ誕生日プレゼントを要求してきた。「阪神のもの」みたいな感じだ。ただ、タイガースグッズでなくても、阪神電車の模型でも、オール阪神のブロマイドでもよいルールにしている。「ヤクルトのもの」の年にはタフマンを、「日本ハムのもの」の年にはウイニーをもらった。シャウエッセンは高かったからだ。特に困らせたのが「広島のもの」の年。スーパーで買えない。わざわざ有楽町の広島県アンテナショップまで行って、広島のフリーペーパーをもらってきたのだった。遠いところまで行かせてすまなかった。


私の頑固さゆえ、娘の人格に影響を及ぼしたことも反省している。

我が家では20年間、節分の豆まきを欠かしたことがないのだが、私はオニ役をやったことがない。もともと、私と妻と娘が3年おきにオニ役をやるルールにしていたが、私の回になると「おなかがいたい」とか、「星占いでやるなと言われた」とか適当なことをいいつつ、回避してきたのだ。結局、妻か娘のどちらかがオニ役をやる。今年は遠距離なのでZoom豆まき会をやったのだが、24の娘が顔を真っ赤に塗り、オニのパンツを履いて踊っているところをモニターで見ていた。

面白かった。


さて、今日の肩書欄のこれでも母さんは、中3と息子さんと小6の娘さんのお母さんだ。息子さんがASDということもあり、本当は大変だと思うのだが、子育ての失敗談を明るく振り返られていてとても好感が持てる。私の深刻なカミングアウトとは対照的である。

子育ての悩みに押しつぶされそうなお母さんとお父さんは必読だ。

これでも母さんとご家族を応援しています。



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