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明確な将来像や夢を持つ必要性はあるのか?

中学・高校と明確な目標を持てと言われた事ありませんか?特に部活動だと目標に向けて努力した人も多いと思います。
では、長い人生において、若い頃からなりたい職業や将来像が決まっていてそれを叶えた人はどの位いるのでしょうか。

もちろんそうなった人もいると思います。プロスポーツ選手になりたい、オリンピックで金メダルを取りたい、車や電車を設計したい、医者になりたい、幸せな家族を持ちたい、etc……

ただ個人的には昔からの夢を継続して持ち続ける事って難しいと思います。
理由は「現実を知る事」「環境が変化する事」「人の思いは変化する事」

・現実を知る

これは人生のステージが上がる毎に感じる可能性が高いです。
例えば私は新卒時に自動車部品メーカーに入社しました。この時の希望としては研究テーマが活かせる製品の設計・開発をしたい。
配属が決まった時はある程度活かせる部署に入ったと思いました。

ただ、現実は違いました。学生時代に研究して学んだ設計方法は本当に基礎の基礎だったんです。全く意味がなかったとは言いません。でもこのレベルだと今の時代はソフトで半自動的にやれてしまうんです。本当に必要なのは機械的なスキルよりも折衝やプレゼン等のコミュニケーション力でした。

この様に自分にとって最適な道だと思っても現実を知ると目指すべき方向がズレる事があります。いま記述した私の経験は本当に微々たるものですが、現実が理想とかけ離れていればいるほど進む方向が変わっていきます。

・環境が変化する

世の中は思った以上に早く変化します。私が学生の時はスマホがこんなに普及するとは思ってなかったし車も自動運転したり水素自動車が実用化されるなんて思っても見ませんでした。ましてや自分が障害を持つ事になるとは…。

これからもコロナ禍を期にテレワークは普及していくと思います。
プライベートでも変化はあります。人によっては結婚するでしょうし子を持ったり親の介護の必要が出てくるかもしれません。

政権交代で社会制度も変わるかもしれません。もしかしたら戦争なんてことも…。

この様に環境は想像を超えてきます。その都度その都度自分の価値観のアップデートに迫まれます。

・どうように対応していくか

スティーブ・ジョブズの有名な言葉に「コネクティング・ドット」というものがあります。将来を予測するのは困難で、何かを作っていくのは難しく、振り返った時にだけドットをつなげることができるという意味です。今できることはこの「ドット」を濃くしていく事だと思います。そしてそのドット同士を繋げた時、より濃く太くなる様に今できる事を精一杯やりましょう。

ただし限界以上頑張る必要はありません。そこで壊れてしまったらドットは作れなくなってしまいます。

現実を知り、環境の変化を受け入れ、その時の自分の思いを大切にする。要は価値観を固定化せずに必要な時には修正していく事で人間は格段に生きやすくなるのかもしれません。
この様な生き方も悪くないかなと思っています。

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