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Azureへの移行プロジェクト

 認定NPO法人Kacotam(カコタム)は、札幌市(北海道)を中心に、経済的理由や家庭環境等により十分な学習環境にない子ども・若者を対象に学習支援・居場所づくりをしています。ざっくり言うと、「学習支援のNPO」です。
 職員やボランティア向けのメンバーポータルシステムや、利用者ポータルシステムを独自開発して運用しています

 先日、Microsoft Azureへのインフラを移行しました

NPOなら 年3,500米ドル分のクレジットの寄贈を受けらる!

 ポータルの運用初期は、ClougGarageのDev Assist Programを利用してサーバー代がかからずに運用できていましたが、2019年12月にClougGarageがサービス終了するアナウンスがあり、IDCFクラウドでの運用に切り替えていました(月額で4千円ほど)。

 サーバーOSの更新を計画していたところ、偶然にもMicrosoft AzureがNPOなら一定額まで無償で利用できることを知りました。

 IDCFクラウドへ移行するときにAzure、AWS、GCPのパターンでの試算もしていたのですが、費用面でどうしても高くなってしまうので、落選していました。

ざっくりの構成・月額100米ドルぐらい

 IDCFクラウドでは、5台構成(WEB、APP1、APP2、DB、DEV)でしたが、AzureではDBは、マネージドサービス(Azure Database for PostgreSQL)を採用することにして、OSレベルから管理が必要なサーバー台数が微減しました。
 システム運用上、DBの保全が一番やっかいな構成なので、その部分をマネージドサービスにできたのは、運用負荷軽減という面で◎。

 本当は、APPサーバーも、マネージドサービスに移行を考えて、コンテナインスタンスや、App Service、Kubernetes サービスも検討したのですが、静的ファイルの配信やWAF、HTTPS終端と予算的な部分との兼ね合いで、VMでの構成が今後の拡張に耐えうるという判断になりました。
 この辺は、正直GCPだともう少し上手くマネージドサービスだけで構成できたような感じがしています。微妙な規模感のコンテナベースのWEBアプリケーションには、Azureのマネージドサービスだとちょっと難しかったです(上手い方法があったら…)。

 今回のAzureの構成は、月額で100米ドルぐらいの構成になっています。年間で1,200米ドルぐらいなので、無償で使えるクレジットの半分以下です。今後のサーバーOS更新やシステム拡張にも、新たに予算を確保することなく対応していけそうです。

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 Kacotamではいろいろなメンバーがそれぞれの得意を活かして、主たる活動の学習支援や居場所づくりを支える活動(事務、広報、情報システムなど)が支えられています。

※Activo上は募集一時停止になっていますが、興味があればご連絡ください!

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