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学び支援事業ディレクターとしての2年目を振り返る~楽しい学びの場づくりへの挑戦録!?~

 北海道札幌市を中心に「環境に左右されない楽しい学びの場をすべての子ども・若者へ」をミッションとして掲げ、学習支援と居場所づくりをしている認定NPO法人Kacotam(カコタム)の職員となり2年目が終わろうとしています。少しこの1年(2020年3月~2021年2月)を振り返ってみます。

見えざる敵との戦い

 いわずもがな、とにかく見えざる敵(SARS-CoV-2 )との戦いでした。道内の流行状況を日々見つめ、不確定な未来の最良と最悪を予測して、今なすべきことは何か?を問い続けた1年でした。

 4・5月の一斉休校時期は、各家庭・子どもの悲鳴がひしひしと伝わってくるような事例もあり、少しでも何か出来ることを!と、具体策をポンポンと出して動きまくった時期でした。それぞれの取り組みは、各ご家庭から好評をいただけただけでなく、2021年度以降に新しい取り組みを始めるきっかけを得ることもできました。それほど遠くない未来でのリリースに乞うご期待!

居場所づくりの活動カイゼン(第2期)

 2019年(1年目)は、なかなかつながりを持てていなく、苦戦していた利用者向け広報活動に注力した1年でした。2年目は、運営側の諸々を整理する1年となりました。

 これまで職員とかコーディネーターとかが「いい感じに!」で対応してきたことや、「暗黙の了解」となっていたこと、小さな問題が起きた結果出来た小さなルールだけどいつの間に風化してしまっていたことなど、混沌としていた「決まりごと」を、一つの文書として共有しました。

 学習支援の現場における「決まりごと」というのは、それほど多くないのですが、自由度が高く、イレギュラーが多い居場所づくりでの「決まりごと」の整理は、なかなか骨の折れる仕事でした。実際、未だに細かいところでは漏れていることがたくさんあって、常に更新し続けるしかなさそうな気がしています。ただ、内容が増え続けると新しく参加するメンバーにとっての分かりやすさがどうなのかという問題があるので、そことのバランスの取り方にも難しさがあります。

 また、9月以降、ボランティアメンバーには1ヶ月の活動を振り返ってもらう個人ワークを参加した月には必ずやってもらうようにしました。
 あれこれ明文化しても日が経てばうっかり忘れてしまいがちです。特に重要な活動の軸・枠の部分については忘れ去られてしまっては、意味が無いので、活動の軸・枠に基づいて、自分自身や他のメンバーを含めた全体としての状況を振り返ってもらっています。各人の振り返りは提出してもらって、担当職員(ワタシですねw)から、コメントを添えてお返ししています。
 個人ワークの振り返りにコメントを付けて返すのは、結構な手間といえば結構な手間です。でも、「多様性の巣窟」「実はキャラクターが濃い人が多い」活動ということもあってか、活動の軸・枠が共有されながらも、それぞれの視点から活動が受け止められている様が現れる記述に、活動の価値を改めて発見できたり、新しいカイゼンのヒントになることがあったりと、当初の想定した以上の成果を得られているように感じています。

内部用ポータル大リニューアル

 2017年5月からボランティアメンバーの活動への参加日集約や利用する子どもの出欠登録は、独自開発の内部用ポータルサイトを使用しています。

 とあるところで発表したときの資料があるので、興味のある方は▼資料▼参照ください。

 内部用ポータルサイトは、元々はちょっと違った目的を前提に開発が始まったこと、使っていくうちにアレコレと増改築がされ(ワタシ自身の不用意な「ポータルに実装予定です」「それ自動でやればよくないですか」が引き金だったりするわけですが)、システム的にカオスになっていました。構想的には、リリースから1年経った2018年には大リニューアルを検討していたと思うのですが、遅れに遅れ 2021年1月1日にやっとの思いで、大リニューアルリリースを終えました(詳細は別記事で近日?公開予定)。

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 高校教諭だった性なのか、だいたい3年を一区切りとして、3年で何をなすか?と考えることが多いです。そういう意味では、2年目は予定していたより地団駄を踏んでしまった感覚を持っています(大半は見えざる敵のせいですけど!!)。

 1年目 居場所づくり(ゆるきち)の改革
 2年目 学習支援(スタサポ、学ボラ)の活動でPDCAを動かす
 3年目 居場所づくり、学習支援の活動効率化(情報システムの最適利用の推進)

というようなことを、密かに企んでいたわけですが、すっかり2年目の予定タスクは持ち越しとなりました。

 団体の性質上、事業として挑戦を常にし続ける必要があるわけですが、そこはボスに扇動してもらうとして、二人目職員としての斉藤は、既存の活動の安定化とか質を担保した上での継続のための仕組みづくりとか、そういうことを多分しないといけないんだろうなと思っていたわけなんですよ。
 そういった視点から2年目を振り返ると、やっぱり、地団駄踏んじゃったな感が強いわけです。団体として得ているものはあるんですけどね......。

いただいたサポートに応じて、「環境に左右されない楽しい学びの場をすべての子ども・若者へ」をミッションに活動する認定NPO法人Kacotam(カコタム)へ寄付をします!