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クラロワリーグ | CRL2024 | 観戦ガイド&参戦ガイド

7年目のCRLは、ここが変わった!

おつかれさまです。kabutomです。

今回のnoteは、毎年恒例、”クラロワリーグ(CRL)非公式観戦ガイド”の2024年 最新版です。2024年3月22日に公開された今年の公式ルールブックを中心に、ポイントをまとめてきました。

  1. 2024年のCRLのポイントと見どころ!

  2. 【観戦】ガイド:ファンのための基礎知識

  3. 【参戦】ガイド:参加者のためのルール解説

あなたの観戦参戦のお供に1年間ブックマークしておいて、気になった時に気になったところだけ目次からチェックしてみてください!

更新履歴
2024/03/30 日本語版公式ルールブックの内容を反映
2024/04/13 勝利予想について追記



CRL2024のポイントと見どころ!

昨年からの変更点は?

2024年のクラロワリーグをざっくり言えば、昨年のフォーマットをほぼ踏襲した公式大会です。変更された点を挙げてみるとこんな感じ。

  • 世界大会出場者:16人 → 8人

  • マンスリー大会:7回 → 5回

  • マンスリーの賞金総額:$57,000 → $50,000

  • マンスリーの賞金授与:1位~32位 → 1位~8位

  • マンスリー決勝:2日開催→1日開催

  • デュエル形式:デッキ変更不可 → 可能

  • コミュニティ大会ランキング:NEW

最大の変更点は、やはり世界大会の出場枠が半減(16人→8人)したことでしょう。この決定は世界中のクラロワ界隈に衝撃を与えました…

そして、バトルを大きく変えそうなのが、インゲームのデュエル形式(デッキを事前作成)に代わって、ノーマル・デュエル形式(ゲーム間にデッキ編集可能)が採用される点です。読み合いがより高度になるのは必至!

それぞれのくわしい解説については、下記観戦ガイドの中で。


今年の見どころは?

今年のゴルチケは8枚。狭き門ゆえの厳しい闘い!

2024年のCRL全体を見渡したときの一番の見どころは、世界大会への出場権(=ゴールドチケット)が半減したがゆえの過酷なレースにあります。大会形式こそ似ていても、プレイヤーの両肩にのしかかる重圧は昨年比2倍以上です。極度の緊張は、時として選手に大ポカをさせ、時として伝説に残るプレイをさせることでしょう。

天は、どちらに誰を配役するのでしょうか?

冷静さと持久力が問われる新ルール!

視点をマクロからミクロへ、1つ1つのバトルに目を向ければ、ゲーム間のデッキ変更が可能になったことで、読み合いがより高度なものになります。相手にブッ刺さるデッキを組めて笑顔の選手もいれば、BANカード誤使用の反則負けで涙にくれる選手も出てくるでしょう。不可欠スキルは冷静さです!

そして、1つ1つのバトルに時間がかかるということは、1つ1つの大会が長丁場になることも意味します。マンスリー決勝が2日から1日開催になったのも加わって、プレイヤーには昨年以上の体力持久力が問われることになるでしょう。緊張しっぱなしでは持ちませんし、メリハリやペース配分も大事な要素になってきますね。

優秀なコーチ・アナリストの奪い合い!

デッキ変更が可能になったことでバトルの戦略性は増しますが、たった数分の短い時間で”正解”を見つけ出すのは至難の業。上を目指すためにはコーチやアナリストといったサポート体制の構築が欠かせません。とは言え、今年のルールで1人のコーチが何人もの選手のセコンドにつくのは無理というもの。優秀で実績のあるコーチやアナリストの争奪戦は既に始まっています!

(裏を返せば、コーチ志望者にとってはチャンスかもしれません)

今年の注目プレイヤーは?

2024年のCRLを最初に引っ張っていくのは、やはり昨年結果を残したプレイヤーたちでしょう。そういう意味で、昨年の世界一決定戦のファイナリスト16名全員が注目選手です。

中でも、昨年の世界チャンピオンむぎ選手(日本)と、先日行われた前哨戦「CRL Warmup」で優勝したクラロワ界の王ことMohamed Light選手(エジプト)の2人を中心にレースが展開していくのは間違いありません。エジプトや日本に世界の頂点がいるesports、他で聞いたことありますか? ここがモバイルesportsの雄たるクラロワの競技シーンのユニークさです。

さらに、世界大会の決勝で涙を呑んだPedro選手(ブラジル)や自己新の世界3位に食い込んで自信を深めたPandora選手(日本)ももちろん有力候補ですし、実績十分のMorten選手(ドイツ)やSamuel Bassotto選手(ブラジル)が絡んでくるのも自明というもの。ああ、挙げ出すとキリがない!

そして、惜しくも世界一決定戦出場を逃したたぁ選手(日本)とClown選手(韓国)、彼ら2人の名前も覚えておいてください。世界大会経験のない彼ら新世代の台頭にこそ、クラロワの未来が掛かっていると言ってもそこまで過言ではないのですから!


◆ ◆

クラロワリーグ2024【観戦】ガイド

この非公式観戦】ガイドは、クラロワリーグのファン視聴者興味を持った方のために用意した、観戦に役立つ副読本です。さっそく見て行きましょう!


クラロワリーグ(CRL)とは?

クラロワリーグ(CLASH ROYALE LEAGUE, CRL)とは、『クラッシュ・ロワイヤル』(クラロワ)の公式eスポーツリーグのことです。主催者は、クラロワの開発・運営元であるフィンランドのSupercell社。リーグ発足は2018年で、今年で7年目を迎えます。

2020年までの3年間は「プロチームによるリーグ戦」形式でしたが、2021年以降は「オープン参加の個人戦」形式が採用されています。大会フォーマットは年ごとに大きく変わってきましたが、世界中のトッププレイヤーが年に一度の世界大会で優勝するのを目指すことだけは変わりません!

▽『クラロワ』ってどんなゲーム?

▽CRL世界一決定戦ハイライト(2023年)


大会の全体像

クラロワリーグは毎年のように大会形式が変化してきましたが、クラロワリーグ2024は過去にないほど変化が少なく、昨年2023年のCRLとほぼ同じ大会形式となりました。

要するに、今年もマンスリー大会があって、勝者がゴールドチケット(世界大会への出場権)を掴むシステムです。ポイントランキングがある点や、サーバが分かれている中国で独自の予選が開催される点も同じです。

2024年の世界大会に至る道は、4通りあります。

  1. マンスリー決勝戦で優勝【5大会で5名】

  2. CRLポイントランキングで1位【1名】

  3. コミュニティ大会ランキングで1位【1名】new

  4. 中国予選で優勝【1名】

昨年度から半減してわずか8つとなった”切符”をめぐって、1年間にわたる熱戦の火ぶたが間もなく切って落とされます!


1. マンスリー大会

世界大会への1つめの道は、マンスリー大会です。

今年は、4月から8月まで、5カ月連続計5回のマンスリー大会が開かれます。各マンスリー大会は3つのステージで構成されており、3ステージすべてを突破して優勝した選手がゴールドチケットを手にすることができます。

  1. 伝説の道レース [1v1]:ゲーム内世界ランキング

  2. マンスリー予選 [Duel]

    • DAY 1 スイス形式

    • DAY 2 ダブルラウンドロビン形式

  3. マンスリー決勝 [Duel]:ダブルエリミネーション方式トーナメント

伝説の道レースは、その名の通り、ゲーム内の1v1ゲームモードである「伝説の道」を1次予選に組み込んだものです。世界ランキング1000位以内で、マンスリー予選への出場権を得ます。

マンスリー予選は、週末の2日間に開かれます。1日目スイス形式では、参加選手全員が同じ勝敗の選手とマッチングされていき、最大11試合をこなします。最大1000人の参加者がここでぐぐっと絞り込まれて、上位32名だけが翌日に進めます。

マンスリー予選2日目は、ダブルラウンドロビン形式です。32名の選手が4人ずつ8グループに分かれて2回戦総当たりをおこないます。各グループ1位の選手たち計8名のファイナリストが翌週のマンスリー決勝に進みます。

マンスリー決勝戦は、ダブルエリミネーション方式トーナメントになります。各選手は敗者復活ができ、2度目の負けで大会を去ります。昨年までは2日間でしたが今年は1日なので、選手も視聴者もちょっと大変かも? 

マンスリー決勝で優勝したプレイヤーにはゴールドチケット(世界大会への出場権)が授与され、その他のプレイヤーはポイントを獲得します。

よくある質問(FAQ)

Q. マンスリー決勝に勝者ブラケットのアドバンテージはあるの?
A. あります。勝者ブラケットから決勝に勝ち上がった選手は、決勝で負けてももう1度リセットマッチに挑むことができます。敗者ブラケットから勝ち上がった選手は、1度負ければそこでおしまいです。

Q. マンスリーで優勝した選手はその後のマンスリーに出れるの?
A. 出れます。仮に2度目のマンスリー優勝を果たした場合は、準優勝者の手にゴールドチケットが渡ります。この辺は去年と同様。


2. CRLポイントランキング

マンスリー大会では優勝できなかったとしても、勝利数や最終順位に応じたCRLランキングポイントが付与されます。

  1. 伝説の道レース

    • ポイント配布なし

  2. マンスリー予選

    • ”勝利数”に応じたポイント:

    • DAY 1:1勝=5 P。最大11試合、最大55 P

    • DAY 2:1勝=5 P。全6試合、最大30 P

  3. マンスリー決勝

    • ”最終順位”に応じたポイント:

    • 1位:100 P

    • 2位:80 P

    • 3位:65 P

    • 4位:50 P

    • 5-6位:40 P

    • 7-8位:30 P

全5シーズンを終えて、優勝したプレイヤーを除いたランキングでトップの選手1名にゴールドチケットが与えられます。1人だけに、です。

昨年の7枠から1枠へと激減したことによって、最低でも準優勝することがポイントレースへの事実上の参加資格になりました。”5大会の準優勝者5人の中から1人しか生き残れないサバイバル”と言い換えることもできます。シビアすぎて震える……


3. コミュニティ大会ランキング

2024年の新要素として、今年は順位表がもう1つあります。それがコミュニティ大会ランキング(仮称)です。

指定のコミュニティ大会で上位に入った選手にポイントが付与され、それが複数大会で積みあがっていくシステムになっています。そして、最終的にランキング1位となった選手にゴールドチケットが与えられるのです。

  • コミュニティ大会

    • ”最終順位”に応じたポイント:

    • 1位:100 P

    • 2位:80 P

    • 3位:65 P

    • 4位:50 P

    • 5-6位:40 P

    • 7-8位:30 P

現時点では、大会の数も名前も一切が不明です。今後の界隈の発表に目を光らせていきましょう!


4. 中国予選

2年連続で今年も中国では独自のCRL予選が開催されます。世界大会への出場権は、昨年の2枠から1枠へ半減しました。

背景には、政治的な諸事情で中国ではグローバルとは切り離された別サーバでクラロワのサービスが提供されている事実があります。また、中国がクラロワにとってプレイヤー数や売上の面で無視できない大きな市場である点や、Supercellの親会社であるテンセントが中国企業である点も無関係ではないでしょう。

界隈に不満の声が上がっているのも承知はしていますが、僕の意見は以前のnoteに書いたので今回は割愛します。


5. 世界一決定戦

年に一度の「世界一決定戦」は、今年もオフラインの現地会場で開催されます。おそらく3年連続で『クラクラ』との共催になるのでしょう。

日程が2023年11月ということまでは発表されましたが、それ以外の具体的なこと(日時や開催地など)は未定です。2022年、2023年と2年連続でSupercell本社のあるフィンランドのヘルシンキで開催されましたが、今年はどこになるのでしょうね?


スケジュール

※注意:図中の日付は「日/月(DD/MM)」の欧州式表記

マンスリー大会(全5回)のスケジュールがこちらです。

毎月、新シーズンが始まった第1週の週末にマンスリー予選第2週の週末にマンスリー決勝戦がおこなわれます。これまでと同様、新シーズンの開幕と同時に新しい進化カードがリリースされるなら、準備期間が1週間もない中でマンスリー予選が毎月始まるのを意味します。習熟度やバランス面で不安もありますが、まあそれは参加選手みなにとって同じ条件ではあります…

開始は日本時間23:00予定です。

4月
伝説の道レース 3月4日(月)~4月1日(月)
マンスリー予選 4月6日(土)、7日(日) 23:00 JST
マンスリー決勝 4月13日(土) 23:00 JST

5月
伝説の道レース 4月1日(月)~5月6日(月)
マンスリー予選 5月11日(土)、12日(日) 23:00 JST
マンスリー決勝 5月18日(土) 23:00 JST

6月
伝説の道レース 5月6日(月)~6月3日(月)
マンスリー予選 6月8日(土)、9日(日) 23:00 JST
マンスリー決勝 6月15日(土) 23:00 JST

7月
伝説の道レース 6月3日(月)~7月1日(月)
マンスリー予選 7月6日(土)、7日(日) 23:00 JST
マンスリー決勝 7月13日(土) 23:00 JST

8月
伝説の道レース 7月1日(月)~8月5日(月)
マンスリー予選 8月10日(土)、11日(日) 23:00 JST
マンスリー決勝 8月17日(土) 23:00 JST

ルール変更の内容から察するに、各回とも昨年以上の長丁場になりそう…


賞金

CRL2024のマンスリー大会の賞金はこうなります。1月あたりの賞金総額は、$50,000(約756万円)で、これが5回です!

  • 1位:$17,000(約257万円)

  • 2位:$11,000(約166万円)

  • 3位:$8,000(約121万円)

  • 4位:$5,000(約75万円)

  • 5-6位:$3,000(約45万円)

  • 7-8位:$1,500(約22万円)

世界一決定戦中国予選コミュニティ大会の賞金が未発表なため、年間の賞金総額についてはまだ分かりません。


ノーマル・デュエル形式

試合形式は従来通りデュエル形式が継続されますが、大きな変更点があります。それは、BO3(2本先取)のゲーム間にデッキ作成時間が設定されたことです。

マンスリー予選では5分間、マンスリー決勝戦では2分間の!

よくある質問(FAQ)

Q. 去年までのゲーム内デュエルではないということ?
A. そうです。

Q. カードかぶりがないように自分で気を付けながら、フレバトを3回やるってこと?
A. 恐らくそうだけれど、大会ハブが全て管理する方式かもしれない。予選が近づき大会ハブが公開されたら今年の仕様をしっかりチェックしよう。そして、BANカードの確認が自己責任な点には最大の注意と警戒を。

Q. デッキ作成時間に、コーチアナリストと連絡とってOK?
A. ルールに明記されていないためわかりません。予選と決勝で対応が異なることも考えられます。要確認でしょう。


大会ハブ & Discord

マンスリー予選・決勝戦の大会プラットフォームは、昨年同様ゲーム内「大会ハブ」が採用されます。大会が近づくとホーム画面にボタンが出ます。

  • ゲーム内機能「大会ハブ」

    • 参加登録

    • チェックイン(ラウンド・各マッチ)

    • マッチング

    • スコアの記録・管理

    • 試合観戦

観戦勢が覚えておくとよいのは、この大会ハブから進行状況スコアの確認ができたり、試合観戦できたりするということです。特にマンスリー予選では重宝するはず!

参加勢に注意喚起したいのは、デュエル形式にデッキ作成時間がうまれたことで大会ハブを使った試合の進め方が変わっているはずだという点です。UI機能操作手順について、念には念を入れて確認をしてください。特に初回となる4月のマンスリー予選は、何らかのトラブルが発生する事態も織り込んでおくべきかと!

  • Discord

    • 運営チームへの連絡

    • サポートBOT

そして、今大会のコミュニケーションプラットフォームは「Discord」です。大会に関する問題や質問の、運営チームとの連絡には参加選手専用のDiscordを使います。何かあった際は、慌てず、しかし迅速に!


配信情報・視聴方法

  • マンスリー予選(大会ハブ):選手は自分の試合を配信できる

  • マンスリー決勝戦:Supercell公式配信のみ

マンスリー予選に公式配信は予定されていません。参加プレイヤーの個人配信に期待するか、大会ハブから個別に試合観戦できます(できるはず)。

マンスリー決勝戦には公式配信が予定されていますが、まだ詳細不明です。昨年同様であれば、公式YouTube英語配信のみで、多言語配信は各国の公式クリエイターが担当するはずです。(日本語の配信は今年も、ラッシュさんやライキジョーンズさんなのかな?)

2024/04/13


勝利予想でゲーム内報酬プレゼント!(4月14日追記)

2024/04/13

CRLの世界大会で恒例になっている勝利予想企画ですが、2024年はマンスリー大会にも拡大されました! 

  1. 特設サイトにSupercell IDでログイン

  2. 試合結果を予想(※試合開始24時間ごろOPEN)

  3. ライブ中継を見ながら予想やクイズ

  4. 獲得ポイントに応じてその場で報酬ゲット

4月大会では報酬をすべて入手するのに1000ポイントが必要でした。筆者はうっかりして事前予想し忘れてしまいその時点で0ポイントでしたが、当日の中継を見ながらこつこつポイントを稼いだ結果、何とか1000ポイントに到達できました。ライブを完走すれば何とかなるようにと、配点面もなかなかよく考えられているようです。

クラロワリーグ2024【観戦】ガイドは、以上です。

8枚のゴルチケをめぐる約半年の闘いを、みんなしてドキドキハラハラ追いかけましょう!■


◆ ◆ ◆ ◆

クラロワリーグ2024【参戦】ガイド

ここからの非公式参戦】ガイドは、2024年のクラロワリーグに挑戦するプレイヤーコアなファンのために、大会ルールブックからポイントになる部分をピックアップしてきた参考書です。

あくまで原本を読みやすくするものであって代わりにはなれません。日本語版のルールブックが出たら、一度は目を通しておこう!


大会ルールブック

2024年3月22日に英語版の大会ルールブックが公開され、その他言語のバージョンも3月30日に公開されました。


用語説明

ルールブックに出てくる用語の意味がわからないときはここで確認しましょう。表現はちょっと堅苦しいですけどね。(Rule 2.1.)

  1. 本大会:伝説の道レース、マンスリー予選、マンスリー決勝戦、世界一決定戦を含む、クラロワリーグ2024の全体を指します。

  2. マッチ:3本勝負のデュエル形式で戦い、2ゲームを先取したプレイヤーが勝利します。

  3. 3本勝負(Bo3):3つの異なるデッキを使って3回までゲームを行います。先に2ゲームを取ったプレイヤーが、Bo3マッチの勝者となります。

  4. デュエル形式(デュエル):異なるデッキを用意してBo3マッチを行います。同じカードを複数のデッキに組み 込むことはできません。先に2勝したプレイヤーが、マッチの勝者となります。伝説の道レースを除いて、本 大会のマッチはすべてデュエル形式で行われます。

  5. ダブルエリミネーション形式:プレイヤーは、勝者ブラケット(無敗のプレイヤー)と敗者ブラケット(1敗したプレイヤー)という、2つのブロックを使用したトーナメント形式で対戦します。2敗したプレイヤーは、敗退となります。

  6. スイスドロー形式:プレイヤーは成績が同等のプレイヤーと対戦します。例えば、ラウンド1終了時点で1勝0敗だったプレイヤーは、ラウンド2では同じ1勝0敗のプレイヤーと対戦します。

  7. 引き分け:引き分けとなった場合は、ゲーム終了時にヒットポイントが最も低いタワーを持つプレイヤーが敗北となります。それでも勝敗が決まらない場合は、ゲームをやり直します。

  8. CRLランキング:本大会を通じて、プレイヤーが獲得したCRLポイントが集計されます。

  9. 大会ハブ:アプリ内プラットフォームで、プレイヤーが本大会への参加登録をしたり、マッチのプレイや観戦などを行います。スケジュールやCRLランキングなど、重要な大会情報を見ることもできます。

  10. ゴールドチケット:ゴールドチケットを獲得したプレイヤーは、世界一決定戦に出場できます。用意されているゴールドチケットは全部で8枚です。


参加資格

CRL2024の資格要件をざっくり箇条書きにすると、こんな感じ。(Rule 3.)

  • 年齢:16歳以上(各マンスリー予選の参加登録の終了日時点で)(中国在住:18歳以上)

  • 親または保護者の同意(日本在住:16-19歳、韓国在住:16-18歳、それ以外:16-17歳)

  • 身分証明(政府発行の身分証明書、学校発効の身分証明書+出生証明書、出生証明書+顔写真付きの別の身分証明書、パスポート等)

  • 居住地(アプリストアからクラッシュ・ロワイヤルをダウンロードできる地域に居住している必要)

  • アカウント:本人の、ランキングポイントが最も高いアカウント。「サービス利用規約」 と「安全で公平なプレイのために」に違反がないこと。

日本の成人年齢は18歳になったはずなので違和感もありますが(18-19歳に保護者の同意が本当に要るのかな?)、出せと言われるなら出しておきましょう。(Rule 3.2.1.)

資格の確認や資料は、マンスリー予選DAY 2終了後24時間以内の提出が求められています。予選通過の歓喜でうっかりしませんように!(Rule 3.2.2. & 4.1.4.2.)

居住地が関わってくるのは、おもにウクライナ危機絡みでロシアとかベラルーシとかの国ですね。たとえばロシアの選手でも、別の国の居住実績が証明できれば参加することができるという訳です。(Rule 3.2.5.)


マンスリー予選・決勝のデュエル形式

2024年の変更点、デュエル形式のデッキ作成時間にからむところは特に注意深くルールを読み込んでおきたいです。(Rule 4.1.3.9. & 4.1.4.6.)

発表後の前評判としては、参加勢にも観戦勢にも評判がいいルール変更ではありますが、反則負けの発生リスクや進行のテンポが悪くなることなどから、個人的にはかなり不安視をしています……

また1つ1つのマッチに昨年より時間がかかるのは確実です。ざっくり計算すると、マンスリー予選は1マッチに25~30分、マンスリー決勝は1マッチに20~25分かかりそうです。予選DAY1は最大11試合なので、かける11で約5時間半。予選DAY2は6試合なので、約3時間。決勝は最大15試合なので、約6時間! この長さだと、ひょっとしたらマンスリー決勝は全試合配信されるわけではなく、複数試合が同時進行になる可能性もありますね。

  • プレイヤーは各ラウンドの開始時に、アプリ内の大会ハブで「チェックイン」ボタンをタップし て、マッチにチェックインする必要があります。マッチへのチェックインは、各ラウンド開始時の 5分間に実施されます。時間内にマッチへのチェックインを完了しなかったプレイヤーは、その マッチで不戦敗となります。(Rule 4.1.3.10.)

  • プレイヤーは、決められた5分以内マッチへのチェックインを完了す る必要があります。両プレイヤーのチェックインが完了すると、バトル を承認するための時間追加で5分間与えられます。チェックインを怠った、もしくは時間内にバトルを承認しなかったプレイヤーは、そのマッチが敗北扱いとなります。(Rule 4.1.3.10.1. & 4.5.4.1.1.)

  • マッチ中にバトルへの招待を2回拒否した場合、マッチ1回分の敗北と して扱われます。(Rule 4.5.4.1.2.)

  • 技術的な問題が発生した場合、プレイヤーはDiscordでサポートチ ケットを作成して、問題を直ちに運営チームに報告しなければなりません。運営チームは各ラウンドの開始時に、マッチに関する問題報告の締め切り時間を通知します。問題があった場合は、この締め切り時間までに運営チームに報告してください。報告がない場合は、マッチの結果が確定する可能性があります。(Rule 4.1.3.10.2.)

  • 自動マッチメイキングシステムを通じてマッチが開始されなかった場合、プレイヤーは直ちに Discordを使って運営チームに報告してください。(Rule 4.5.2.1.)

  • マッチ結果に何らかの問題がある場合、プレイヤーはDiscordを通じて運営チームに異議を申し立てることができます。申し立てを行うプレイヤーは、異議の理由や正当な根拠を提出する必要があります。(Rule 4.5.3.1.)

  • 運営チームに異議の申し立てやサポートの要請を行う場合、そのラウンドが終わるまでに Discordで連絡してください。(Rule 4.5.3.2)

【追記】デュエルBo3内で同じカードは1度しか使えませんが、気になるのがタワーユニットの扱いです。執筆時点で判明しているのは、①ブラスターも使える、②タワーユニット例外的に2度3度と使える、の2点です。(そもそも3月時点で2種類しかありませんが、もし3種類目が出たとしてもです)


マンスリー予選DAY1のタイブレークルール

マンスリー予選 DAY1(スイスドロー形式)勝利数で決まります。最終ラウンド終了時に勝利数が並んだ場合、タイブレークルールが適用されます。(Rule 4.1.3.4.)

  • タイブレーク1:対戦相手のマッチ勝率の50%+プレイヤー本人のゲーム 勝率の50%

  • タイブレーク2:プレイヤー自身のゲーム勝率(勝利したゲーム数をプ レイしたゲーム数で割った数)

  • タイブレーク3::対戦相手が対戦した相手の平均マッチ勝率(対戦相手 の対戦相手のマッチ勝率)※数字が0.33以下となる場合は、0.33に統一

タイブレーク1と3に自分ではなく対戦相手の成績が採用されている点がちょっと特徴的で、あまり見慣れないルールに思えるかもしれません。これは、例えば同じ10勝1敗の選手が2人いたとして、強い相手と闘いつづけての10勝1敗なのか、そうでない相手と闘いつづけての10勝1敗なのか、を見極めるのが狙いになっています。

そうは言っても、どんな相手とマッチングするかなんて運じゃないかと思うかもしれませんが、それはその通りです。ただ1つ、その運に抗う方法があって、それは1敗目をできる限り遅くすることです。11試合目に負けた選手は、1勝0敗、2勝0敗、3勝0敗・・・の相手をし続けたのに対して、1試合目に負けた選手は、0勝1敗、1勝1敗、2勝1敗・・・の相手をし続けたことになります。どちらがより価値の高い10勝1敗かは明白でしょう?


マンスリー予選DAY2のタイブレークルール

マンスリー予選 DAY2(ダブルラウンドロビン形式)の順位は、マッチ成績で決まります。マッチ成績が同じ場合は、タイブレークルールが適用されます。(Rule 4.1.3.7.)

  • タイブレーク1:直接対決の成績

  • タイブレーク2:DAY2におけるプレイヤー自身のゲーム勝率

  • タイブレーク3:1と2で決まらない場合、シングルエリミネーション方式トーナメントで決着。シード順は予選DAY1の順位。選手数が奇数のときは最高シードの選手がが第1ラウンドで不戦勝に。

このルールがグループリーグの闘い方にどう影響してくるかと言うと、まずタイブレーク1があることによって、総当たり戦の1周目で負けた相手には2周目で絶対負けられないということになります。”ライバル”と1勝1敗のタイならば、少なくともタイブレーク1で敗れることはないのですから。

そして、タイブレーク2があることによって、勝率に徹底的にこだわる必要があるということです。同じマッチ勝利なら、2-1勝ちより2-0勝ちを。同じマッチ敗戦なら、0-2負けでなく1-2負けを。その1ゲーム1ゲームをもぎとることへの執着が肝要です。タワー捨ててもゲームは捨てるな!


ウェブカメラ(選手カム)

  • プレイヤーは、マンスリー決勝戦中にライブ映像を配信するにあたっ て、ウェブカメラハードウェアを使用する必要があります。(Rule 4.1.4.5.1.)

  • プレイヤーは、自身でウェブカメラを用意する必要があります。(Rule 4.1.4.5.2.)

  • プレイヤーは責任を持って、ウェブカメラに不具合がないことを確認し てください。運営チームは、マンスリー決勝戦配信前のテクニカル チェック中に、プレイヤーのウェブカメラの設定作業をサポートいたし ます。(Rule 4.1.4.5.3.)

  • マンスリー決勝戦中にウェブカメラの使用を怠ったプレイヤーは、賞金 が減額がされる可能性があります。度重なる違反は、最悪の場合、以後のクラロワリーグへの参加禁止を含む、より厳しいペナルティの対象となります。(Rule 4.1.4.5.4.)

罰則が意外と重いので、たかがカメラと侮れません。早めに運営に助けを求めたり、詳しい人に教えてもらったり、入念に準備しておきましょう。余計なものやプレイ画面が画面に映りこんでやしないか、誰か信頼できる人に試合前のカメラチェックもしてもらいたいところです。


ゲームのアップデートと新コンテンツ

  • クラッシュ・ロワイヤルに実装された最新のコンテンツは、運営チームの判断により、大会での使用が規制される場合があります。規制対象となるコンテンツについては、大会開始前に運営チームがDiscordでお知 らせします。(Rule 4.4.1.)

  • 運営チームが通知した規制コンテンツ(カードなど)を、マンスリー予選 やマンスリー決勝戦で使用した場合、ゲーム1回分の敗北として扱わ れます。(Rule 4.5.4.2.1.)

  • PC版のクラッシュ・ロワイヤルで、マンスリー予選、マンスリー決勝 戦、世界一決定戦に参加することはできず、携帯デバイスを使用する 必要があります。(Rule 4.5.4.3.1.)

各月の新進化カードは使ってOKなのか? 4月に新タワーユニットの登場がささやかれていますが、彼女は使用可能なのかどうか? どちらも基本的にOKと見ておいた方が無難でしょう。最新情報の入手も怠りなく!


ゴールドチケット

  • マンスリー決勝で優勝してゴールドチケットを獲得したプレイヤーは、その後のCRLシーズンにも出場する資格がある。(Rule 4.9.1.)

  • あるプレイヤーがマンスリー決勝で複数回優勝した場合、直近のマンスリー決勝でゴールドチケットを獲得していない準優勝プレイヤーに、その月のゴールドチケットが与えられる。(Rule 4.9.2.)

  • あるプレイヤーがCRLリーダーボードとコミュニティ大会リーダーボードの両方で1位となった場合、そのプレイヤーはCRLリーダーボードを通じてゴールデンチケットを獲得する。そして、コミュニティ大会リーダーボードの次点でまだゴールデンチケットを獲得していないプレイヤーが、ゴールデンチケットを受け取る。(Rule 4.9.4.)

特に、最後のルール「同じ選手が両方のランキングでトップに立った場合、CRLランキングの次点ではなく、コミュニティ大会ランキングの次点が優先される」というのはちょっと面白いです。そんな選手が果たして現れるのか、という問題はさておくとして!


CRLポイントランキング

CRLポイントの配点は、昨年と同様です。(Rule 4.10.)


CRLポイントランキングのタイブレークルール

全5シーズンの終了時点で、大会ランキングに同順位のプレイヤーが複数いた場合、タイブレークルールで最終順位を決定します。(Rule 4.10.3.1.)

  • タイブレーク1:マンスリー決勝戦での合計勝利数

  • タイブレーク2:マンスリー決勝戦で獲得した合計CRLポイント

  • タイブレーク3:伝説の道レース(全シーズン)の平均順位。※上位10,000位以内に入らなかった場合のシーズン順位は10,000位として計算

このルールが何を意味しているかというと、マンスリー決勝で上の順位までたどり着くことへの評価が重いということです。例えば、同じ80Pでも、5位が2度(1勝x2の計2勝)だったより、2位が1度(計3~4勝)だった方が優先度が高いということになります。

ポイントランキングからゴルチケを得る選手が今年は1枠だけということで、準優勝(80P獲得)の5人がこのレースの事実上の参加者になります。その焦点は、①全5回のうち2回以上マンスリー決勝戦に勝ち上がれるか、②そこでほかの準優勝者より少しでも上の順位を残してをつけられるか、です。仮に4月と5月の2大会連続で同じ選手が準優勝した場合、ほぼその時点で内定が出ます。ファン的にはこの事態だけは避けたいのですが…

去年も今年も共通して言えることが1つあって、準優勝者にとって最も望ましい展開は、ゴルチケ保有者に決勝で負けることでしょうね!


コミュニティ大会ランキング

配点はCRLポイントと同様です。(Rule 4.11.)

ここ数年の傾向を見ても、大規模なコミュニティ大会は欧米主催が多いですし、日本やアジアには厳しい時間になることも想定されますが、ぜひともへこたれずに挑んできたいです。


コミュニティ大会ランキングのタイブレークルール

コミュニティ大会終了後、ランキングに同順位のプレイヤーが複数いた場合、タイブレークルールで最終順位を決定します。(Rule 4.12.)

  • タイブレーク1:コミュニティ大会での合計勝利数

  • タイブレーク2:CRLポイント数

  • タイブレーク3:伝説の道レース(全シーズン)の平均順位

CRLポイントランキングと同様に定められたのだと思われますが、タイブレーク1はちょっとあいまいさを残しています。今後、より明確化される可能性がありますね。

たとえば、大型コミュニティ大会では「一般参加者は予選の1000人大会からスタートし、招待選手はグループステージからスタート」といったフォーマットをよく見かけますが、この予選1000人大会の勝利はおそらくカウントするつもりがないはずです。

また、大会形式によって試合数が多い大会と少ない大会が出てきますが、試合数の多い大会で優勝したA選手の方が、試合数の少ない大会で優勝したB選手より高評価になるわけで、これもはたして狙い通りなのかどうか。

まあ、参加プレイヤーとしてやるべきことは実にシンプルで、対象となるコミュニティ大会に出まくって、勝ちまくる。これしかありません!


大会スケジュール

マンスリー大会の日時は、観戦ガイドに書いた通りです。ここでは参加者用の細かなところについて抜粋してきました。

マンスリー予選

  • 参加登録:大会開始時刻の最低72時間前~開始30分前(22:30 JST)

  • 大会前チェックイン[大会ハブ]:20:30 JST~22:30 JST

  • マッチ・チェックイン(ラウンド1):23:00 JST

  • マッチ・チェックイン(ラウンド2以降):各ラウンド開始時の5分間

マンスリー決勝戦

  • エントリーフォーム提出:マンスリー予選終了後24時間以内に。(Rule 5.3. & 4.1.4.)

  • チェックイン[Discord]:開始1時間前(Rule 4.1.4.7.)

  • 背信で連続したマッチを行う必要がある場合、デッキの変更やその他の準備のため、プレイヤーには5分間の猶予が与えられる。(Rule 4.1.4.9. )


賞金:マンスリー

マニアが気になるであろう昨年との違いを整理すると、こうなります。

  • マンスリー大会:7回 → 5回

  • マンスリーの賞金総額:$57,000 → $50,000

  • マンスリーの賞金授与:1位~32位 → 1位~8位

対象者が減った分、1位から8位の賞金額が上がっています。苦心の跡がうかがえる金額設定だなあという感想…

  • 賞金支払いの手続き:プレイヤーは、大会終了後7日以内に支払い情報を提出しなければなりません。(Rule 6.3.1.)

  • プレイヤーは、アメリカ合衆国または欧州連合による金融制裁の対象となり、居住国への金融取引または支払いが禁止されている国に居住している場合、賞金または現金価値のある賞品を請求することはできません。(Rule 6.3.4.)

  • すべての賞品は米ドルで表示され、為替レートの影響を受けます(Rule 6.3.5.)


コミュニケーション


行動規範

気になる箇所をいくつかピックアップしてきました。

  • すべての参加者は、大会所有者であるSupercellが定める安全かつ公正なプレイポリシーの条件に従うものとします。(Rule 9.)

  • 選手は、政治的なメッセージを述べてはならない。(Rule 9.2.)

  • 故意敗北などの談合禁止。(Rule 9.4.1.)

  • ハラスメントには罰則。(Rule 9.4.7.1.)

  • 守秘義務。プレイヤーは、SNSを含むいかなる通信手段でも、大会運営事務局またはSupercellの関連会社から提供された機密情報を開示してはならない。(Rule 9.4.11.)

  • ギャンブルへの参加。いかなるプレイヤーまたは管理者も、直接、間接を問わず、大会の結果に対する賭けやギャンブルに参加してはならない。(Rule 9.4.17.)

あたりまえのことしか書いてありませんし、普通にプレイしてれば何の問題もありません。ただ、熱くなりがちなプレイヤーや、無知ゆえか言動が一線を越えがちなプレイヤーは襟を正した方が良いかもしれません。

クラロワリーグ2024【参戦】ガイドは、以上です。

くりかえしになりますが、参加選手は大会ルールブックが公開されたら、原本に一度は目を通しておくことを強くお勧めします。分かりにくいところがあったら、僕にTwitterのDM等で質問してくれても構いませんので。

試合以前にルールで負けた悔しさはあとに引きずりがちです
もし負けるとしても、それはクラロワで!■


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