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町で居場所を作る

家、職場、家、職場、家、職場。
ある日、そんな日々の往復に嫌気がさした。
救いを求めるように図書館をさまよって見つけた本がこれ。

この本では一人飲みで常連になる方法が書かれている。
俺も常連になりたい。
常連になって、マスターと小粋なトークをしたい。

それから半年。
常連と言えるような店が2軒できた。
喫茶店と本屋。
どちらでも名前を覚えてもらっているくらいには常連になっている。

常連になってよかったことは、気が向いたときにふらっと行けることだ。
人に会いたいとき、たとえば友達と会うときなんかは事前に連絡をしたり段取りが必要になる。
社会人になってくると、なかなか予定が会わず、会うのが2週間先とかになる。
違うんだ、俺は今、人と話したいんだ。
そんなときに、常連になった店に行けば、軽く話ができる。

常連の店を作ると、町の中に居場所ができる。
町歩きが楽しくなってきた、28歳の夏。


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