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体を浄化する毒出し断食【レビュー】

体を浄化する毒出し断食
藤本 憲幸 (著)
発行日:2009/12/31

人生とはままならないものである。
・若さがある時は金がない
・金がある時は若さがない
・地位を得たときは寿命がない
・悟りを得たときは富がない
・名誉を得たときは健康がない
・健康を得たときは出世がない
人生は実に難しい。(本文引用)

この著者はいくつもの病気を持っていて、長くは生きられないだろうと言われていました。ある日、断食とヨガに出会い、病気は治った。もっと早くに出会っていれば良かったと。

断食によるメリット


・慢性の病気が治る
・視力が回復する
・強靭な精神になる
・記憶力がアップする
・ダイエット(逆に体重増加も可能)
・肌が綺麗になる
・使える時間が増える

(著者はヨガも同時に行っていた)

断食によるメリットについて詳しく書かれていたが、私(株ゆう)が特に興味があったものを深堀りしました。

視力の衰えを防止する視力アップ運動断食

日本人は視力の悪い人が多い。視力の低下の原因で多いのは、①近眼 ②老眼です。これらは目の周りの筋肉が正常な状態でないから起こる。
目の良し悪しは目の筋肉のコンディションによって決まる。
視力が悪いのは、目の筋肉がかたくなって、焦点をうまく調整できなくなっているからである。だから視力も衰えてくるのだ。
目の異常は、いわば目の肩こりなのだ。目の筋肉だけが運動不足の状態になっているのである。

では、どう断食と関係するのか。
断食により、血液の循環をよくし、体の筋肉のすべてをリラックスさせます。そして、マラソンをはじめとする運動をします。激しい運動やスポーツである必要はありません。体全体を使う柔軟体操や、手先をよくつかうバットの素振りなども効果があります。
復食期には、魚の肝やホウレンソウ、小魚をとるように心がけます。

目の運動
・リラックスした状態で、遠くを見ながらリズミカルに、かつ強く7~8回まばたきをして、まぶたを閉じる。これを1分おきに10セット行う。
・足を肩幅に開き、肩の力を抜いて立つ。遠くを見つめて鼻で文字を書く。この時、目も顔の動きに合わせて移動する。これをゆっくり、大きく、20分行う。
・両手を強くこすり合わせ、手に生命エネルギーを高める。その後、目を軽くつぶって手のひらでおおうようにする。手と顔は1㎝感覚をあける。閉じた瞼の裏に、様々な模様が浮かんでは消えて、最後に焦点が黒一色になれば良い。
(※この方法はあまりよくわからなかったです・・・)


食べすぎることのデメリット

・内臓の疲労が激しくなる
・頭の働きが鈍くなる
・血液が悪くなる
・生活の中で大幅に時間をとられる
私たちは睡眠をとっている間も消化活動を行うために肉体や頭脳は完全に熟睡できていない。
消化には多量の酸素を必要とするために、脳に回る酸素の量が少なくなり、眠くなる。
糖分や脂質は血液に溶けて血液が汚れる。
忙しい人ほど断食をするべきだ。
1回の食事で3時間もの睡眠が増える。更に食べる量が多いと睡眠時間は加算される。


人は病気になると食欲がなくなる

これこそが自然の摂理であり、本来の姿である。しんどくなったときは食欲が失せる。これは本能で体の調子が悪い時には無理に食べることは体に良くないと知っているからです。
人間は動物と比べてとても賢い、それゆえに人間の行動が難しくしている。
「体力を維持するのはエネルギーだ」「病気になるのは体力が弱っているからだ」「病気になったら、栄養を補給して強化せねばならない」「病気になったら、多くの栄養をとってエネルギーを補給しなければならない」
著者はこれに対して疑問を持ったそうです。
われわれは病気になった時こそ体内の毒を体外に排出するために熱が出たり、吐いたり、痛んだりして体をコントロールします。
なのに、現代人は何かと「よく食べる」しかも3食も。
「食こそ、人間が最も慎重に対処しなければならないものである。」
食は取り方により薬にも毒にもなるそうです。

毎日の食事がかすとして体にたまる

私たちは3回食事をとって1または2回の便をする。食べた分だけ便は出ているだろうか。排出されなかった分は「宿便」(食事のかす、腐敗物)として体に蓄積されている。この宿便は一升瓶一本分あるそうです。
断食期間中、3~6日も便が出ていたため、「食べていないのに、どうしてこんなにも便が出るのだろう」と疑問を持ちました。そして、便が排出し終わった後に、「宿便」が出てきました。
宿便はとても臭いそうです。こんな臭いものが体の中に溜まっているなんて信じられない。これが体内で腐敗したまま残っているから病気になるのではないだろうか。

断食をするにあたっての注意事項

・断食をする際には「減食→断食→復食」の順で行う。

【減食】
減食とは胃のトレーニングであり、減食によって断食の成功が決まる。
・減食はおかゆ・みそ汁・サラダを食べる。脂っこいものを食べてしまうと、断食の効果をなくしてしまう。生野菜や豆製品はさらに効果を発揮するだろう。
・断食は病気を治すとは言ったが、寄生虫は駆除できない。だから、虫歯などの寄生虫は断食をする前に駆除しなければならない。痛みで精神統一が乱されるだろう。
・「食べ納め」はしない。

【断食】
・断食期間中はできるだけ運動をする。新陳代謝をよくする。筋肉の低下を防ぐ。
・摂取する水分は少量に抑える。多量の水分は血液を薄めるため、非常に危険である。
・体を清潔に保つ。体内の毒素を排出するため、体がとても汚くなる。
・皮膚が敏感になっていることを理解する。(髭剃りや熱い風呂には注意する)
・食べることをあまり考えない。食べないことを楽しもう。
・断食期間中は理解のない人と交際しない。

【復食】
復食とは断食により体が白紙になった状態から体の色付けにあたる。復食中に何を体の中に入れたかにより、その後の体調や体質が変わってくる。
・復食が一番難易度が高い。胃袋の大きさが戻ると、食欲が余計に増す。この誘惑に負けると、断食の効果が台無しである。
・タバコや食品添加物は厳禁である。断食期間中も厳禁であるが、この復食期間中は最も良くない。
・菓子類などの白砂糖をとると甘いものを欲してしまうようになるので注意しなければならない。



以上が簡単ではありますが、この本のピックアップになります。
この本では、「宿便」という体内に腐敗物がたくさん溜まっている事を教えてくれました。
断食道場を開いていてガチで指導を行っているそうです。
実家暮らしのサラリーマンとしては一週間以上もの断食は難しいかなと思いました。
自分の出来る範囲で断食をしようと思います。
ヨガについても色々書かれていましたが、私個人は微妙だったので飛ばしてしまいました。
内容も文字数も読みやすいものとなっていたため、おすすめできる1冊です。

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