今後の日経平均

日経平均は天井打ちとなったものの、今年の戻り高値までは至っていないことから、多くの投資家が様子見をしているのが現状です。

通常、日経平均が天井打ちとなれば大きな反響があるところですが、ここ数年の世界情勢への先行き不安から慎重にならざるを得ないのは致し方ありません。

日経平均の予想1株利益が史上最高に到達している一方で円安傾向が続き、総合的に見れば減益をしているという見方もあります。

これらの動きはピークで今後は下落する一方だという説のほか、現在がさらなる上昇への一歩であるという説もあります。

逆に円安の今、海外の投機筋からすると大きなチャンスで、投資案件に迷っている海外の投資家たちが日本の株式市場をターゲットにすることも考えられます。

アメリカでは空前の好景気を迎え、雇用統計も事前の予想を大きく上回る増加を見せ、失業率も低下しました。日本ではゼロ金利政策が続いているのに対してアメリカは利上げに踏み切り、さらなる利上げも示唆しています。

もしも海外の投資家たちによる日本市場への大規模な投資が実現するとなれば更なる日経平均の上昇が見込めることから、いまのうちに仕込みをしておきたいと考える国内の投資家も増えています。

ここ数週間の日経平均の天井打ちは、今後やってくる大相場の予兆なのか、それとも下落への入り口なのか見極めが非常に難しく、どのようにリスクヘッジしつつも収益を上げていくかが大きなポイントとなります。