変わりたいけど、変われない〜虚しさの先を考える
株(カブ)について研究(ケン)をしている、”カブケン”です。
今回は株についてではなく、30歳のビジネスマンとして同期の飲み会で感じたことを記事として残しておきたいと思い、書きました。
変わりたいけど、変われない
30歳ともなると、20代と仕事・プライベートの色々な面で差が出てきます。仕事でうまくいっている人もいれば、そうではない人の差が顕著に見えてくる年齢です。「あの人は結婚をした」「あの人は昇進した」評価をするつもりがなかったとしても、嫌でも差が見えてきます。
個々人にとって結婚・昇進などは、人生を豊かにする1つの要素でしかありません。全員にとっての幸せの評価基準ではないかもしれません。それでも自分の意思とは関係なく比較され、意識を向けさせられる事柄であることは、周りを気にする弱い自分からすると痛いほど感じます。
意識が向けられるが故に「結婚したい」「給料を上げたい」「昇進をしたい」、このように「変わりたい」と考えることは、自然なことなのかもしれません。このようにゴールは見えている中でも「変われない」「変わっていない」私も含めて、このように感じている人が沢山いるように感じます。
自分を取り巻く環境が良くなってほしい
そんな「変わりたいけど、変われない」思いを持ちながら、同期との飲み会で、同期の人達からこのようなコメントを聞くことになります。
気持ちは非常によくわかります。会社に対する不満が溢れるように出てくる経験は、私も何度も経験しました。ただ共感をするだけでは意味がないと、これらのコメントの真意を最近考えた結果1つの答えに辿り着くことになります。
その答えは「自分を取り巻く環境が良くなってほしいという願望」をさまざまな角度から言っているのではないかと最近は感じています。「いい労働条件を出してくれるジョブオファーを送ってもらいたい」「優秀なXXさんは、うちの会社で活躍して業績を上げてほしい」「XX部長は自分の考える”あるべき会社像”とは違うので、自分の考えに近い人が出世してほしい」「自分の仕事をシステムにやらせたい」というように「会社が自分の望む形に変わってほしい」願望からコメントが発生しているのではないかと考えています。
変えられない虚しさ・苦しさ
今の私もそうですが、受験生の時から「勉強をして、いい大学に行って、上場企業に就職する」ことを目標に生きてきました。その結果、私のような30歳独身で「XX会社に勤めています」という肩書きしかない、労働賃金で生きている経済的な奴隷が生まれていることは事実です(幸せかどうかは違うとは思いますが…)。
自分が目指していた目標に限りなく近づき、新卒一括採用という席取りゲームを制するためにしてきた努力の虚しさ・苦しさを、その席に座って初めて気づくことになります。
事実として現状に納得してはいないにも関わらず、席取りゲームを勝ち取るためにしてきた努力を簡単に否定できないため、現状の仕事を捨てられないということが往々にして起こっているのではないかと思っています。「サンクコスト効果」や「現状維持バイアス」を克服することの難易度は、想像以上に高いため、「他の人に助けてもらいたい」と考えてしまうことは気持ちとして理解できる部分かなと思います。
自分でしか変えられない
しかしながら少し身を引いて考えてみると、「自分だけを助けてもらう」なんて幸運は絶対に存在しないと自分でも思っています。「誰か助けてほしい」と言っても、横を見れば自分と同じように助けてもらいたいと考えている人が大量に存在するわけです。その中から自分だけ助かるなんて、何もせずに都合よくチャンスが回ってくるなんてあり得ない話だなとも思っています。
ある意味では「他の人に助けてもらいたい」という考えを捨てる必要があるとこれらの気づきを経てやっと思えるようになったということはあると思います。この記事を書くこと・外資系コンサルに転職をすることなど、「少しでも他の人と異なる」ことをして、「サンクコスト効果」や「現状維持バイアス」を克服していく必要があると考えるに至りました。
自分を変えられるようになって初めて「変わりたいけど、変われない虚しさ」から脱却できると信じて、記事を書き続けたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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