見出し画像

他の人の悩みなんて分からなくて当然。

私は、
“自分が共感できない事、想像できない人の悩みに対して「なんでそんなことで悩むのか分からない」と面と向かって言ってしまう人”
がすごく苦手だ。

なぜなら、そう伝えてしまうことによって、他意はなくとも相手を突き放してるように感じるから。


大前提として、100%同じ考えを持っている人はいないし、もちろん100%他の人のことを理解できる人はいない。

だからこそ話をする。相手が何を思い、何を考え、どう感じているか。
相手の思考、感情、その動き方を少しずつ掬い取っていく。そのために言葉があって人は話す。どうしたら自分の思いが伝わるかなって考える。

そして、悩みを打ち明ける時というのは、
そんな共感し、理解されることの方が難しいこと、
本当は柔らかくて触れられたくないようなことを、
相手に伝えるんだ。


怖くないはずがないんよ。大なり小なりあれど。


それでも伝えるんだよ。
1人じゃ抱えきれなくて潰れてしまいそうだから。
あなたにそんな考えを持っていることを知ってほしいから。
そして願わくば受け止めて寄り添ってほしいから。

だから自分の思考が及ばないことに対して、意味がわからないと、言葉にして突き放してしまうのは、すっごくとってもかなり失礼だと思う。
もちろん、あくまで自分の考えだけど。

わからなくて当然で、それでも伝えてくれた思いを、“理解できない"という言葉で終わらせていいのかなって思う。


私はもし分からなくても、理解できなくても、
「意味がわからない」では終わらせたくない。
理解できなくてもそれは当然だし。理解したとしても100%であることはおそらくほとんどないし、すべてわかった気になるのも傲慢だと思うから。

まず伝えようとしてくれている相手は有難いと思う。悩みを打ち明けるということは、自分という人間を信用してくれているということだから。

そして、相手の持つ感性、感情、思考。
そんな相手にしかないもの。相手だけのものを
自分は否定せず、包み込んでいきたい。
分かるはずもない、それでも分かってほしい、分け合いたい、そんな気持ちを大切にしていきたいから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?