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おじさん投資術初心者編:売買のやり方

こんにちは。 
 今日は初心者の株の売買方法について説明をしていきます。
 初めに結論をお伝えしておくと、買い方も売り方も自由です…😊。人によって資金も違いますし目標金額も違うので、「こうやって買う/売るのがベスト」という方法はありません。
 けれども、おじさんが初心者におすすめしているRSI日足トレードで着実に利益を取っていくには、推奨する買い方・売り方があります。今日はこれを紹介していきたいと思います。

単元って?

 日本の証券取引所では株の売買単位は100株です。この売買単位は「単元」と呼ばれていて、売買の最低株数を示しています。「え?1株単位で値段がついているのに、100株単位でしか買えないの?」と思いますよね。でも、日本の上場株ではこれがルールなのです。米国株では1株が最小売買単位なのですが、日本株はこういうルールで売買されています。
 最近は、ネット証券各社で「単元未満株」といって1株単位で売買できるサービスがあります。例えば、おじさんも口座を持っているSBI証券では「S株」という名前のサービスです。(証券会社によっては単元で売買するときには必要のない手数料がかかる場合がありますので、注意して下さい。)

単元で売買しよう

 先にお伝えしておくと、RSI日足トレードをする際は、株の売買は単元でおこなってください
 上で紹介した単元未満株は、「〇〇円で売る/買う」のように売買の値段を指定する「指値注文」ができず、「その時の市場価格で売る/買う」ことを意味する「成行注文」で売買しないといけません。また、好きなタイミングで売買することができず、株価が大きく変動しやすい「寄付(よりつき)」や「引け」といった、取引開始直後やその日の取引の最終価格で売買を行うことになります。(単元未満株の保有株数が100株に達すると単元で取引ができるようになるので指値ができます。)
 単元未満株の売買で何が起こるかというと、買おうとしていた株が急に値段が上がって思わぬ出費になったり、売ろうとしていた株が急落して利益を逃してしまうようなことが生じます。寄付や引けでは数%も株価が変動することは珍しくありませんので、これは大きなリスクです。また、例えば「最初は少しずつ買ってみよう」と思って、いったん単元未満株で3株買ってしまうと、指値で売買するにはあと97株が必要になり、この97株は再び成行注文で買わないといけなくなってしまいます。
 手元にあるお金でコツコツと積立をして長期的に保有株を増やす方法では単元未満株は便利なサービスですが、タイミングを見て売買するRSI日足トレードには向いていませんので注意してください😉。

指値と逆指値

 「指値」による売買は「株価〇〇円まで下がったら買う」または「株価〇〇円まで上がったら売る」というように、値段を決めて注文する方法です。指値をすると「この株はもう少し下がりそうだからこの値段になったら買おう」とか「自分の目標は3%の利益だから、3%増の株価になったら売ろう」というような戦略的な売買ができます。RSI日足トレードは購入した株を目標株価で売るトレードですので、単元で売買する理由がお分かりいただけると思います。
 次に「逆指値注文」を説明します。
 「逆指値」は「株価が〇〇円以上になったら買う」「株価が〇〇円以下になったら売る」という、指値注文とは逆の方法です。
 どんな時に使うかというと、買おうかなと思っている銘柄の今の株価が500円だったとします。この銘柄の決算が発表されたけれど微妙な内容で、株価は上がるか下がるか分からない状況です。上がるのならば買いたいし、下がるなら見送りたいというとき、例えば505円で逆指値しておくと、株価が上がったときだけ株を手に入れることができます。
 売りの逆指値はこの逆で、いま保有している銘柄が500円で、その日の相場で下がるようなら売りたいし、上がるならそのまま持っておきたいとき、例えば495円で逆指値しておくと、下がったときだけ株を売ることができます。株価が上がり続けている銘柄がそろそろ値下がりしそうだなというときに逆指値注文しておくと、株価が大きく下がっても損失を最小限にすることができてしっかり利益が取れますね😉。
 「指値」と「逆指値」、基本はこの2つです。まずはこれを覚えてください。
(「成行」を使うケースはありますが、RSI日足トレードでは使わなくても問題ありません。)

Hyper SBI 2の注文画面(丸印が指値と逆指値の指定ボタン) ©SBI証券

購入量は金額か単元数か

 銘柄によって株価はバラバラです。1株500円の銘柄もあれば、1株10000円の銘柄もありますので、同じ1単元(100株)といっても、購入価格はかなりの差がありますよね。
 初心者の多くは、「どの銘柄も100株買う」のように単元数で購入量を決める傾向があります。でも、おじさんは金額で購入量を決めることをおすすめします。
 ここまで読んでもらっている皆さんは、手元資金を〇%増やしたい、という目標を持たれていると思います。500円の銘柄を100株買うと5万円の購入資金になって、株価が3%上がると1500円(税引前)の利益になりますよね。10000円の銘柄を100株買うと100万円の購入資金になって、株価が3%上がると3万円(税引前)の利益になります。
 例えば、どの銘柄も100株ずつ買うというようなやり方ですと、投資額がバラバラな状態で銘柄の数が増えてしまって(リスク分散という意味ではよいのですが)監視の手間が増えるだけでなく、せっかく読み通りに株価が大きく上昇しても株価が小さい銘柄から得られる利益は少しだけということになりかねません。また、株価の変動率はどの銘柄でも同じようなレベルなので、株価が大きい銘柄は変動額が大きくて、株価が小さい銘柄は変動額が小さくなり、同じ変動率なのに変動額の小さい銘柄を軽視してしまう傾向が出てきます。
 ですので、目標に早く近づくためには、銘柄を厳選して各銘柄を同じくらいの金額ずつ購入する、という方法がよいと思います。具体的にどういうことかというと、300万円の手元資金があったとすると、例えば10銘柄をだいたい30万円ずつ買う、というやり方です。この方法だと、株価によってA社株を300株、B社株を100株、C社株は500株、・・・というように保有株数はバラバラになりますが、どの銘柄に対しても投資額が同じくらいになり、結果として株価が3%上昇したときの利益はどの銘柄も約9000円(税引前)で同じくらいになり、目標達成までの資金管理と戦略修正がやりやすくなります。

銘柄数はどれくらいにする?

 X(旧Twitter)で諸先輩方の意見を見ていると、上に書いたのと同じような理由で、資金を大きく増やしたい時期は購入銘柄数を少なくすることが推奨されています。おじさんも同じ意見です。とはいえ、株初心者はリスクを抑えることも大切ですよね。
 前回の投資術紹介で数百万円の資金を年利15%くらいで増やしていきたい人をイメージしていると書きましたが、数百万円の資金であれば、おじさんは最初は10銘柄程度までにすることをおすすめしています。1銘柄につき数十万円ずつの投資ですね。資金が増えれば銘柄を増やしてリスク分散していくのがよいと思いますが、それでもトレーダーと呼ばれる株取引を職業にしている人でなければ、40銘柄程度までにするのがよいと言われています。
 これも前回までに書きましたが、「株取引は情報戦」なので「よく調べて、納得して、自分で決める」ことが大切です。実際、30銘柄を超えると各銘柄のチャート・業績・ニュースなどをこまめに追いかけるのが難しくなってくるんです。例えば決算が集中する3月や9月は、今週はどの銘柄が決算なのか、それらをどのような戦略で売買するのか、目が回ってしまいます😢。
(※おじさんはサラリーマンですので平日は仕事しています🥸)

銘柄数が多すぎて監視できない・・・
しっかり監視できる銘柄数

 目標は大切な資金を増やすことです。
 初心者はSNSやマスコミの情報を見て「この銘柄も良さそうだな」「あの銘柄もほしい」と思ってしまいがちです。こうなると保有銘柄がどんどん増えていって、上手に監視できず、情報戦に負けてしまいます。これではギャンブルをしているのと同じになってしまいます。初心者にありがちな失敗です。
 かく言うおじさんも初心者の頃は、ルールを決めていたのにも関わらず、株価が急上昇している銘柄を見て欲しくなってしまい高値掴みしたり、よく監視していなかった銘柄が急落するのを見て慌てて売ってしまったり(狼狽売りと呼びます)、いろいろな失敗をしてきました。
 RSI日足トレードでは、週に一回、監視銘柄の情報をしっかりチェックしていればしっかり利益を掴めます。そのためにも保有銘柄は厳選しましょう。


 いかがでしたか。
 「銘柄を厳選して、指値と逆指値を使って取引する」という基本をお伝えしました。
 「よく調べて、納得して、自分で決めた」厳選した銘柄をしっかり監視し続けて、ここだというタイミングで売買することを心掛ければ、勝つ確率はどんどん上がり、大きく負けることはありません。

ではまた!😊

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