見出し画像

【まだ株】11/21週の市場はどうなる?「IPOラッシュ」や「節税売り」で日経平均はどう動く?

今週のイベント情報です。投資の参考にどうぞ。

23日は日本は休場、24日は米国が休場、25日は短縮になります。
25日はいよいよブラックフライデーになります。小売売上高に注目ですね。

米国では、11月10日発表の10月の米CPIが市場予想を下回ったことを背景に、株価急騰、債券価格急騰(急速な金利低下)、急激なドル安が発生するという「逆CPIショック」が発生しました。しかし、その後の相次ぐFRB高官のタカ派発言を受け、金融引き締めが早期に終了するという市場の楽観見通しは大幅に後退しています。

 12月13日~14日開催の次回FOMCでは、市場の期待通りに0.5%の利上げで決着する可能性は高そうです。

 ですが、今後発表されるマクロ指標次第では、市場の期待(見込み)よりもターミナルレート(利上げの最終到達点)が引き上げられたり、金融引き締め期間が長期化する可能性は高いため、米国の金融市場が過度に楽観に傾くこともなさそうです。

 この結果、米国の長期金利は高止まりし、米国株の上値余地は限定的となる見通しです。その一方で、「逆CPIショック」以降、インフレピークアウト期待が発生して現在も燻り続けているため、長期金利の急騰リスクや、株式の急落リスクも大幅に低下していると見ています。よって、米国の株式市場では「逆CPIショック」を起点にした「ベアマーケットラリー(下落相場での一時的な上昇局面)」は継続中と認識しています。

 このように、日本株を取り巻く外部環境は落ち着いてきているため、東京株式市場でもしばらくは「堅調な地合い」が続く見通しです。ただし、これまで売り込まれたグロース株への売り方の強烈な買い戻し(ショートカバー)が一巡した感があるので、日経平均株価については、「急騰」というよりも「ジリ高(上げ下げを繰り返しながら、下値・上値共にジリジリと切り上げていく相場)」をイメージしていきましょう。

IPOラッシュについて

個人投資家の関与率の高い銘柄群に関しては、基本的には11月中に利食い売りを優先し、節税売りや12月のIPO資金捻出のための換金売りで売り込まれたタイミングでの押し目買い(安値での買戻し)を行って、年を越す戦略をおすすめします。

今月のアメリカは景気を全力で悪化させようとしている「異常な状況」なのです。このため、投資家は引き続き「Don't fight the Fed」を肝に銘じ、資金管理を厳格にして、ポートフォリオをできるだけ「強い銘柄」が占めるようにしましょう。

では、今週も頑張っていきましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?