『ト書き・動作』②生活動作『〇〇がしそうな50のこと』

 以前、ト書きにおける動作の種類は4種類だと説明しました。
・一般動作
・生活動作
・性格動作
・リアクション(関係)動作
 一般動作については既に解説しましたので、今回は生活動作にしぼってお話したいと思います。

生活動作とは……
その人の生活ならではの動作を描くこと。
例えば……
『北の国から』
 ゴミ収集業に携わる純。
 "手を洗うシーン"がよく出てくる。
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 上記のような、その職業、その生活を送っている人ならではの動作や習慣が『生活動作』といえます。
 このような動作を描くことで、その人の生活っぷりや人となりを伺うことが出来る……すなわちキャラクターに奥行きを与えることが可能なのです!

 また、人は"知らないことを知りたがる"という性質がある。
なので"知らない仕事に就いている人"の、"その人ならではの動作"というものに興味が湧いてくるのは必然といえます。
 こればかりは才能ではなく、あなた自身が見たもの聞いたものが生きてくるので人生経験がものをいいます。
 またあなた自身の人を観察する目が問われてくる領分なので、普段からしっかりと周りの人の動作や習慣を観察することをおススメします。

 さらに応用として、創作したキャラクターが没個性的だなと感じたら、「このキャラクターは普段どんな風に過ごしているのだろう」と想像するとキャラクター性に奥行きを出すことができます。
 もしそのような作業が苦手であれば、実際に存在する職業の方をモデルにしてその職業なりのクセや習慣を思い浮かべていくというトレーニングが有効です。
 例えば、『専業主婦ならではの動作や習慣』を50個挙げてみてください。
 20個ぐらいであればすんなりと出てくるものですが、それ以降だんだんとキツクなってきます。
 さらに50個目以降からはだんだんとおもしろくなる(らしい)ので、ぜひお試しあれ。


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