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電博、はたまた広告代理店の未来(2/2)

電博を目指す皆様がどう志望動機を伝えるべきか?

前回の記事を読んでいただければ分かると思うが、
「面白いTVCM作りたいんです」「ちょっと一芸あってじぶん面白いんです」
と言ったような伝え方だと、選考で選ばれづらくなっているのではないか。

あくまで志望者は広告代理店が変化しようとしている先の未来を自分なりに考えた上で、その一員としてこのような付加価値を提供して、このような貢献がしたい/
成果をもたらせると伝えるべきである。

総合広告代理店の目指す未来はどのようなものか?

その先の未来はあくまで自分で考えるべきだとは思うが、
そのヒントとして私なりに2つくらいの未来の方向性を述べさせて頂きたい。
(因みに、先日博報堂の友人に話したら大きく間違っていなかったので、この辺でそのまま話しても問題ないと思います・・・)
①マーケティングコンサルティング会社
②リアル系コンテンツIP会社(スポーツ含む)

①マーケティングコンサル会社
これは広告会社の非常にわかりやすい進化の一つだろう。
前回書いた通り、これまではTVを始めとするオフライン広告の高マージンを背景に無料でマーケティングやクリエイティブ支援をしてきた。多くの海外の代理店はメディアバイイングのマージンが少ない代わりに、関わる人員の工数に応じたフィーを請求していることが殆どだ。これらに倣って、低マージンのデジタル広告が増えるに従って、フィーを請求していこうという流れだ。

一方で、多くの広告会社の悩みどころはこれまでのサービスレベルだと、フィーを取れるレベルに無いものも多く、ここをテコ入れできる人材は求められている。
具体的には事業目線からマーケを見れるコンサルタントやデータ分析で付加価値を追加できるデータアナリスト、加えて生活者の体験を設計できるUXデザイナー等、そのような事をして会社に貢献したいと話せば、この志望者よく分かっているなーとなるだろう。

②リアル系コンテンツIP会社
こちらも前回書いた通り、DXと一部のメンバーは叫びつつもCAやテック系の会社と比べて、相対的にはデジタル世界で弱いのが総合代理店だ。そんな中で強みがあるとすれば、リアルなのである。
今コロナで大変な事にはなっているが、デジタル化が進めば進むほど、間違いなくリアルな体験の価値は非常に高いものになってくる。一昨年実施されたラグビーW杯が記憶に新しいだろう。このようなリアルに強いのがリア充の代理店。

このような文脈で考えたときに、総合広告代理店に不足しているのはビジネスの客観的な目線だ。このようなコンテンツビジネスは投資的な側面が強く、全部が当たる訳でない。その中で、適切な費用対効果を見極めて、うまくリターンをとっていくことが必要になる。勿論、面白い企画やみんなを喜ばせるコンテンツを考えるのが好きなことは前提としつつ、それに加えてしっかり冷静な目でビジネスとしてしっかり組み立てられる存在になりたい。このように言えば、これからの総合代理店のいく末がよく分かっており、よく勉強しているなと思われるであろう。

以上、簡単だがヒントになりそうな事を書いてみた。

これから更に厳しい状況になっていくと思われる代理店ですが、
このような未来に興味のある人は応募してみても間違いはないのでは!

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