仮面浪人時代

僕は仮面浪人をして慶應SFCに入学した。

仮面浪人の合格率は10%程度と言われていた。

それでも僕は成功することができた。

最後までやり遂げることができたのは、

①自分自身を律することができた

②反骨心が強かった

③両親のサポートが心強かった

この3点に尽きる。

まず第一に、自分を律することができたことが一番大きいのではないのかと考えている。

毎朝同じ時間に起きて、学校の授業を受けて、午後は図書館に行き、夜はアルバイトといったルーティーンを続けていた。この生活を一年間できたことが成功への道のりだったのかもしれない。

そしてこのルーティーンを続けるために、自分自身の反骨心と両親のサポートが非常に大きかった。

僕は昔から負けず嫌いだった。慶應に行きたいと周りに言っていたけど合格できなかった悔しさ、第一志望に合格し、楽しそうにキャンパスライフを送っている友人の姿、もっとレベルの高い環境で勉強をしたいと何度も思った。

その悔しさがなかったら今の自分はいない。


そして何よりも両親のサポートだ。

金銭面だけでなく、精神的面でも常にサポートしてくれて、合格するために必要なすべてのことをしてくれた。

仮面浪人は孤独で辛いものだった。慶應のSFCは小論文の配点が非常に大きいので、私立一般の受験勉強だけでは到底太刀打ちできない。

「このままの勉強でいいのだろうか」「本当に合格できるのか」と不安になることが何度もあった。そんな時、母親からある言葉が書かれた紙切れをもらった。

”成功とはいったい何なのかというと、自分の悔いのない人生のことなんだよ。

後で振り返ってみて、あの時ああすれば良かった、こうすれば良かったと後悔することがない人生が失敗のない人生なんだよ。

だからなんでもいいんだよ。

いま、思う限りのことをやってみることだ。

そのうちこれだと、思うことが見つかるから、そしたら、それを命の限りやってみること。気がついたら成功していたりするもんだよ。”

最初はあまり響かなかった。けど、2回、3回と読んでみると気づいたら自身が湧いてきていた。

今思う限りのことを精一杯やった。くじけそうになる度にこの言葉を思い出して、自分を奮い立たせた。

必死にやっても、成功というものは簡単に手に入るものではない。そんかことは誰よりもわかっていた。それでも努力はやめなかった。後悔だけは残したくなかったから。

2月24日、「合格」の二文字を見た時は喜びと安堵の涙を流した。誰もいない部屋で人生最高の涙を流した。20年程度しか生きていないけれど、間違いなくこのときが人生で一番嬉しかった。

”挑戦してよかった”

この一言に尽きる。

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