刀の科学とはなんだろな

刀を科学的に!という意見がTwitterで散見されるんだけど、どういう科学なんだろ?と。

冶金としてってことなんだろうか………?
錵の出来る温度とか??
マルテンサイトとかそっち系かな…?
硬度差によるねばりけの差異で地景が、みたいな…??
んん……?科学ってどこのなにが知りたいのだろ……?

何が知りたいのか、どういう着眼点になるのかがよくわからないので、自分で刀と科学、っていうのをネットで調べてみることにした。

文化財を展示している博物館の研究員さんの執筆についてが発端だったので、なら刀をとりあえず、文化財と見ることにして、まず、その視点で調べてみた。

彩色文化財の材料と技法に関する科学的研究
https://t.co/Zpa6cDPUZa

文化資源の保存 1 文化財保存技術 ―文化資源としての文化財の修復について―
https://t.co/3K2mL8IbuJ

文化財の科学的分析(PDF)
https://t.co/eQ78VmHkzd
放射線 ・同位体分析の文化財への適用(PDF)
https://t.co/0dRqw5czN0

刀を科学視点って、科学解析みたいなこっち方面の事なのかなあ……?

放射線 ・同位体分析の文化財への適用(PDF)
引用_:「文化財科学」という。以前は,歴史学,考古学,美術工芸学,分析化学,材料科学などの一部,あるいはそれらの境界領域として扱われていたが,数年前から,独立した学問領域として扱われ,物性,製作技法,産地,年代などを解析する分野を「archaeometry」(古計測学)という。文化財科学にはこの他に,材料の状態判定や劣化機構の解析を行う「ar-chaeomaterials」(古材料学),資料の保存や修復について研究す「conservationscience」(保存科学)が含まれている。文化財の分析は,他分野の資料と比較して著しく困難である。

この論文、とても面白かった。
「額田部臣」銘の鉄刀(重要文化財),千葉県稲荷台1号墳出土の「王賜」銘鉄剣2)などの成果についての記載があった。

文化財の科学的研究では日鉄住金テクノロジーさんが文化財の分析調査をなさってるとのこと。

HPから引用:調査対象は、鉱滓(スラグ)等の鉄や銅生産に関わる遺物をはじめとして、各種鉄器類や青銅器、銅鏡、銅剣などの銅製品、ガラス玉、鉛玉、漆喰、琥珀、塗料、顔料など多岐に…
https://t.co/X0tXTttE0H
古代~近世の鉄・銅生産関連遺物:鉄滓・鉄塊(製鉄~鍛冶)、銅滓・銅塊、炉壁・羽口、取鍋・坩堝、鋳型等
鉄製品:鉄鎌、鋤鍬先、鉄鍋、鉄剣、鉄刀、鉄鉾、鉄斧、鉄鑿、鉄釘

今、興味がある分野の科学分析もおこなってらっしゃるので、ホームページを掘り下げたらとても面白い。
学会発表・調査事例も公開されてるので、論文がどこかに公開されてそう。
後で漁ってみたい。
他に何か面白いのないかなー、とさすらってたら、

日本刀の解析
https://t.co/GEihx6FVCl
あ、これ、日鉄さんの研究成果だったのか………
よく見るこれも、誰が研究したのかを気にしたことがなかった。

鉄生産関連遺物の金属学的解析調査
https://t.co/T6pRh1MfxS
ほうほうほうほう

製鉄遺跡から出土した製鉄原料と滓の分析
https://t.co/08mGlXZ0zQ
調査項目
1)肉眼観察
2)マクロ組織観察
3)ミクロ組織観察
4)硬さ測定
5)X線回折
6)EPMA分析
7)化学成分分析
8)耐火度測定
9)カロリー計算、など

凄い!!技法にリンクある!

見ても解んなかった!(笑)

面白くなってきたので、さらにさすらってたら
日鉄さんが【岡山県長船町教育委員会火縄銃・備前刀と千屋鉄の分析調査(5点)火縄銃・備前刀の構造解析と鍛冶原料である千屋鉄の性状を探る。】っ論文出していたことが判明。
https://t.co/UhEU57FFeb
どこにあるのだろうか。読みたい。探さねば。

臺丸谷 政志 の 日本刀の科学 武器としての合理性と機能美に科学で迫る (サイエンス・アイ新書) をまふさんに教えてもらったので、チェック~!( ・∇・)
https://t.co/FCycDSuuhc
容量が大きいので、帰宅したら落とす。

コーヒーの一杯でも、まあ飲めや……!という心優しい方はこちら。