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「天国にいるママの話をしたい。」

友達と身近な人の死について語る人はいないのではないか。可能ならば過去に経験したくなかったママの死。死別から約3年がたった今、天国にいるママについて他者に話せるのか想像もできなかったし、死と向き合うにはかなりの勇気が必要であった。親友のカナに「天国にいるママの話をしたい。」と約束した日は、いつも以上に2人ともソワソワしていた。私達2人が勇気を出して、死の瞬間について語ったので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。(カナについてはこちらをご覧下さい。)


私はこれまでママが病気だったってこと、誰にも話してこなかったよね。亡くなった日、どんな風に伝えられたの?

-きくのママが亡くなった日、期末テストだったよね。テストが終わって終礼の時間に、担任の先生から「中澤さまのお母様が亡くなられました。」って伝えられた。もうなんか、、衝撃的すぎて、頭が真っ白になったから覚えてないけど。もう、思い出しただけで、涙出ちゃう。



亡くなった原因とかも言われたの?

-原因とかは言ってなかったけど、その日にお通夜とかがあるから集合場所とかの事務的なことを話された。


事務的な話が多かったんだね。

-うん。でもそれよりも、、、、、、、、、。なんか、、、どんだけ、辛かったんだろってすごい、、思った。なんでそれに気づいてあげられなかったんだろうって。きくちゃんが泣いてたときとか、あーそれだったんだなって、振り返っちゃって。


なんか泣けてくるね。カナの中で、印象的なことはある?

-葬儀に参列し終わったあと、クラスのみんなで集まって、担任の先生がいきなり話し始めたの。何話したかはっきり覚えてないんだけど、、死に対して語ってた気がする。あと、1つだけはっきり覚えてるのが、みんなできくのママになろうって誓ったのは覚えてる。

みんな本当にありがとう。みんな私のママだよ。

-あはは。あとね、クラスの集まりが解散したあと、仲良いメンバーで永遠に語ってた。

何を語ってたの?

-きくが絶対しんどい時があったはずなのに、話してくれなかったねって。それに、なんも気づいてあげられなかったねって。きくの過去の行動についても3,4時間くらい振り返ってた。きくが「なんかわかんないけど涙出てくる~ 」って言ってたときあったよねって話してた。


その言葉はママの病気に対する涙なのかは覚えてないけど、そんなことも言ってた気もする。カナにとっても試行錯誤の日々で辛かったのに、ずっと側にいてくれてありがとう。

- こちらこそおお(ハグ)話す時間を作ってくれてありがとう。これからも喜びや悲しみを1番に気が付けるように側にいさせてください。やばいね、涙止まんない。

感想

2人であんなに泣いたのは初めてってぐらい語った。母の葬儀の日に友達が参列してくれた姿を見て、肩の荷が降りた感覚があった。家族葬では絶対に味わえなかった周りの人たちの温かい存在に気がつけたと思う。

今回のnoteに載せた話は一部です。次回は、葬儀後の様子について語り合ったことをまとめたいと思っているので、また読んで頂きたいです。


最後に

このnoteの感想や自分の死別体験などを教えて下さる方がいらっしゃったら、TwitterのDMなどでご連絡頂けると嬉しいです。誰かと話すことによって、私自身も過去の感情を思い出すことができ、死別の悲しみに寄り添うことができます。よろしくお願い致します。

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