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あなたにとって、本とはどんな存在ですか?


あなたにとって、本とはどんな存在ですか?

先日はじめて参加した読書会で、こんな質問をされた。

4人の参加者がいたのだけど、4者4様、違う答えだったことが面白かった。

「頭を使って思考を巡らせるために本を読む」
という人もいれば
「普段の自分の思考を停止させて没頭するために本を読む」という人もいた。
読書会にくるくらいに本が好きな人ばかりの集まりなのに、読書の目的が全然違うことが面白かった。




先日、この交換日記を一緒に書いている双葉ちゃんとロイヤルホストで朝ごはんを食べてから商業施設にある大きな本屋さんに行った。(あまりにも最高の休日を過ごしていてすみません、自慢です)

本の背表紙を見ながらしゃべりつつ、1時間くらいかけて本屋さんを回る。これがもう本当に楽しい。

お昼過ぎまでゆっくり本屋さんで過ごして別れた。



ずっと喋ってたくせにそのあともずっと双葉ちゃんとメッセージのやり取りをしていた。
本について双葉ちゃんは「好きな本って、読む前の自分より読んだ後の自分の方が好きになる感覚がある」と言っていた。
その感覚がわたしにとってははじめての意見で、なるほど!!!!と結構驚いた。

そもそも、「読んだ後の自分」について考えたことがなかった。

わたしの感覚としては、本を読んでいるとき、もう本と二人っきりになっている。
SNSが色んな人がしゃべっている街の雑踏に放り込まれているのだとしたら、本は、静かな場所での待ち合わせ。
お茶を入れて、椅子に座って、向かい合わせになって、さあ、話を始めてください、という感覚。
その話に夢中になって、なるほど、ありがとうございました、と終わる。

だから、「読んだ後の自分」という視点はなかった。話をしてくれる相手のことしか考えていなくて、そこから自分が、というふうに考えたことがなかった。

双葉ちゃんとは好きな本や漫画が似てるし、会うと延々その話をしているけど、ちょっとちがう。面白い。


人によって色んな感受性があると思う。感動を得やすい手段と言った方がわかりやすいかな。
絵、音楽、踊り、ファッション、食べ物、スポーツ、、、その中でもわたしの感受性を、想像力を、一番掻き立てられるのは「言葉」だと思う。(次点で食べ物)

音楽を聴くのとか、映画を見るのとはまた違う。
(それこそ音楽は"聴いている自分"と深く向き合う時間だ)
活字を追うのってちょっと体力がいるせいもあるかもしれないけれど、想像力が掻き立てられるし没頭度がより深くなる。


余談なんですけど、夫婦が長いこと二人でいると方言が移ったり口癖が移る感覚あるじゃないですか。
わたしはあれ本ですごい起こるんですよね。
自分の頭の中でしゃべってる人が、読んでた本の口調になる。1時間くらいで抜けるんだけど。これ小さい頃からなんだけど、同じって人いないかなー。笑


で、冒頭の読書会の話に戻るんですけど。

あなたにとって本はどんな存在か。わたしは「友達」と答えました。ちょっと恥ずかしいけど笑 質問されたとき、一番にこれを思いついた。

そもそもわたしと読書の出会いは、小学生の頃休み時間にドッジボールをしたくなくて図書室に通っていたことがはじまりだった。
それが習慣化して、とりあえず暇だったら字を読みたくて、家にある育児参考書まで読む子供だった(嫌すぎる)

すごく幼い時からいままで、ずっと続けてることって、生活動作以外だと読書くらいなんじゃないかな。
わたしは人と話す感覚で本を読んでいる。だから友達。仲良くなれないときもあるけど、話に耳を傾けることはできる。人の話を聞くより文章を読む方が得意。文字はいつも平等で、自分の中にある色眼鏡を通さずに読めるから、好き。
仲良くなれると最高。
いつでも好きなトーンで好きな話を喋ってくれるからね。

あなたにとって本はどんな存在か。考えて言葉にするの楽しいね。



いつもは文章の最後に音楽を載せるんですけど、その読書会でわたしが紹介した本を載せます。

https://www.ehonnavi.net/sp/sp_ehon00.asp?no=2081&spf=1

わたしのバイブルです。
4シリーズ全部好きだけど、どれを選ぶかといったらこれかな。
がまくんとかえるくんの、思いやりと会話と行動で成り立っているパートナーシップはずっとわたしの憧れです。

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