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イタリア人は仕事をしない?

こんにちは!
日伊ビジネスマッチングの阿久津佳菜です。

「イタリア人は働かない」というイメージを
持つ人は多いのではないでしょうか?
ステレオタイプだとしても、イメージ的にはそんな感じですよね。

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結論から言いますと

イタリア人は働きます。


ただし!
日本人の「働く」「仕事をする」という感覚とは大幅にズレていることが多いです。(イタリアに限らずですが)

私も数年の間、イタリア企業からの仕入れ・折衝・アテンド業務をしていました。

まあトラブルが多かったです(笑)

基本的にイタリア人は、遠い未来のことを想定して物事を進めません。
起こりうるトラブルの想定をしないので、問題解決は発生ベースで行います。

日本人は十分すぎるほどの事前準備を行うので、細かい部分まで確認します。その為、物事が動き出すまでに時間がとてもかかります。

両国間に優劣はありません。

しかしイタリアとのビジネスを始めるのであれば、気をつけた方が良いことは多々あります。

★★★イタリアとのビジネスでよくあること★★★

●納期が遅れる

思った以上に納期は遅れます。

先方は、仕事が残っていようが定時で帰りますし、
できないことはできない!仕方がない!というスタンスが多い気がします。
品質や対応精度に、日本人ほど厳しい視点も持っていません。
商品の生産後にやり直しなんてこともあります。

もちろん何か起きれば柔軟に対応はしてくれますが、日本人のようなきめ細やかな気配りは期待できません。

とにかく納期は前倒しで設定することをオススメします!
私も何度か痛い目を見ました。

●言い訳が多い

「non è colpa mia!(私のせいじゃない!)」
この台詞はイタリアでよく聞きます。
日本語にするととても無責任な言葉ですが、イタリアでは特にそこまでの意味をなさないと思います。

確実に相手に落ち度がある場合でも、イタリア人はまずは言い訳を並べることが多々あります。
これは彼らの言い分でもあるので全否定はできませんが、我々日本人にとっては頭に来てしまうんですよね。

もちろん謝罪を全くしないわけではありません。
誠意を持って対応してくれることもあります。

すぐに謝罪する文化の日本からすると考えられないですが、
彼らは彼らで考えや意見があるのです。

●スピード感がない

最終的にはちゃんと仕事をしてくれるのですが、マイペースに進みます。
仕事はしてくれてはいるのです!
でも段取り力があまりないのです。
ですので、こちらとしてはやきもきすることもしばしばあります。

特にトラブル対応には時間がかかります。
質問に対しての回答が数ヶ月かかることなんてざらにあります。
まだかと何度もリマインドするのですが、あまり効果はありません(笑)

●仕事が一時的に長期間止まる

イタリアには長期休暇が存在します。
夏季休暇やクリスマス休暇が数週間続くので、スケジュールは余裕を持って進めないといけません。

大体毎回2~3週間はオフィスや工場が完全に止まります。
さらにその前後も業務はスローダウンします。
この辺りを感覚的に捉えておかないと、スケジュールが全て後ろ倒しになります。

祝日も把握しておく必要がありますね。
両国の祝日と休暇を考慮すると、稼働日は意外と少ないのです。

*********

ご紹介した内容はあくまで「一般的な例」なので、全てに当てはまることではありません。
イタリア人でも休日に働くこともありますし、休暇を返上することもあります。

日本とイタリアには似ている部分もあります。
それは「人との繋がりの大切にする・義理人情に厚い」です。

全く違う国に見えても、仲間意識の強さは同じように存在します。
(実は相性が良いのかもしれませんね!)

日本国内でも仕事にトラブルはつきものです。
しかしイタリア人とのビジネスは、特に初心者には少しハードルが高いかもしれません。

自分ひとりで心配な方は、誰か間に入ってもらいましょう!
イタリアの文化や気質を熟知した日本人にサポートしてもらうのが安心ですよ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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