吉原慶

マーケティング支援会社⇒リサーチ会社(スタンダード市場上場企業) リサーチャーグループ…

吉原慶

マーケティング支援会社⇒リサーチ会社(スタンダード市場上場企業) リサーチャーグループを新設しマネージャー ⇒2022年ネオマーケティング社に移籍 現)SR部 部長兼ストラテジックリサーチャー https://column.neo-m.jp/author/k-yoshihara

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半歩先を行く共感ドミノマーケティング。「共感ドミノ™」の有用性と実践方法

はじめに なぜ人は予定外の買い物をするのか スーパーやホームセンターへ買い物に出かけて、予定外の物を買ってしまった経験は誰しもあるはずです。 「パソコンを買いに行ったら、のぞき見防止フィルターも買ってしまった」 「靴を買いに行ったら防水スプレーを買ってしまった」 など、例を挙げ始めるとキリがないでしょう。 私自身も衝動買いをすることが多々あります。 これはスーパーやホームセンターの売り場に、「共感」を引き起こす戦略が溢れているからです。 言い換えれば、「あなたが欲しかったの

    • 価値から価格を算出する「バリューベースプライシングリサーチ」

      価格調査の体系化を検討するに至った背景 バリューベースプライシングリサーチの開発は、お客様が抱いているプライシングに対する深い課題感とプライシングリサーチに 対する懸念が大きいという状況を解消したいというオモイから生まれまています。 価格を下げることは、ブランドの価値を下げる恐れがあり、一度設定した低価格からの脱却は難しいという課題を多くいただいておりました。 また、従来のリサーチ手法では 価格設定におけるジレンマが存在し、価格についての正確な把握が困難でした。結局安く

      • 共感ドミノ™現象「そう、それ」を起こす、半歩先の新ポジショニング戦略

        「そう、それ」を起こす、半歩先の新ポジショニング戦略 共感ドミノ™現象について、解説します。 新しい概念として多くの方に共感頂けると嬉しいです。 まず初めに、強いブランドとは 「必要な時に想起される」ブランドと定義をしています。 例え認知が高くても、何かしたい、何か欲しい時に想起されなければ購入される可能性は極めて低くなります。 よって、想起されるブランドである必要がありますし、多くのシーンで想起されるブランドは購入される可能性も高いので、強いブランドということができま

        • 価格感は理屈ではなく直感である、いくらなら買いたい?という問いはNG

          プライシングは本当に難しい。。。だからこそシンプルに考えてみます。 商品開発の過程では、ニーズ調査やコンセプト調査などさまざまなリサーチが行われます。その中で、もっとも悩ましいのが「価格決定調査」ではないでしょうか。調査結果を見ても本当にこの価格で買ってもらえるのか、その額が妥当なのか、納得感が薄いケースが多いようです。 そこで、価格決定方法に新しいアプローチを提案します。 価格決定調査の定石 価格決定の調査方法はすでに確立されていて、もっともポピュラーな分析方法のひと

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        • 価値から価格を算出する「バリューベースプライシングリサーチ」

        • 共感ドミノ™現象「そう、それ」を起こす、半歩先の新ポジショニング戦略

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          コンセプト調査のカギは「共感」と「標準化」である

          あるアイデアを形にしたとして、それが実際に生活者に好意をもって受け入れられるか? 商品化に進むかどうかの分岐点となるのが「コンセプト評価」です。 商品開発において非常に重要な調査のひとつではありますが、意味ある評価を取ることができているでしょうか?  本コラムは、じつは多くの企業が抱えているコンセプト評価の課題と改善策について解説します。 その「コンセプト」で大丈夫?  「コンセプト調査」は商品やサービスの特徴や根拠などをテキストでまとめたシートを提示し、その印象を調べ

          コンセプト調査のカギは「共感」と「標準化」である