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共感ドミノ™現象「そう、それ」を起こす、半歩先の新ポジショニング戦略

「そう、それ」を起こす、半歩先の新ポジショニング戦略
共感ドミノ™現象について、解説します。

新しい概念として多くの方に共感頂けると嬉しいです。

まず初めに、強いブランドとは

「必要な時に想起される」ブランドと定義をしています。
例え認知が高くても、何かしたい、何か欲しい時に想起されなければ購入される可能性は極めて低くなります。
よって、想起されるブランドである必要がありますし、多くのシーンで想起されるブランドは購入される可能性も高いので、強いブランドということができます。

想起されるブランドづくりの鍵を握るのが、「共感ドミノ現象」というマーケティング戦略です。
では、この現象がなぜ重要で、どのようにして発動するのでしょうか。

共感ドミノ™とは?

「共感ドミノ現象」とは、消費者が製品やサービスに直感的に引きつけられる瞬間を創りだす戦略です。
消費者の潜在意識(ここでは、潜在するアタリマエと定義)に訴え、自然と「これだ!」と感じさせるような体験を通じて、ブランドのポジショニングを強化します。

なぜこの戦略が効果的なのか?

消費者は商品を選ぶ際、無数の選択肢から直感で2~3つを思い浮かべます。
この直感は、過去の経験や情報に基づくものですが、この思い浮かべられる集合体を「エボークトセット」といいます。
その中でも、購入時に最初に思い浮かべるブランドが特に重要です。
例えば、金曜日に飲むビールといったら・・・プレモル のように

共感ドミノをうまく使うことで、ブランドをこのエボークトセットに位置づけ、選択されやすくすることができます。

共感ドミノ™を実現するために

この現象を実現するためには、まず市場における未充足なニーズや、競合が見落としているポイントを特定します。
そして、それをブランドの独自の価値提案として組み込み、消費者に新たな視点でブランドを認識させることが重要です。

具体的なアプローチ

たとえば、冷凍食品というカテゴリーにおけるイメージを確認します。
すると、「冷凍食品には添加物がない」というメーカー側としてのあたりまえを覆す、「添加物が多い」といったネガティブな意見が確認できました。
また、「野菜感がイマイチ」というネガティブも確認できます。

これらのネガティブなイメージは多くの人が、純粋に想起されているものではなく、選択肢を与えることで多くの人が反応した現象です。
自由回答では少数意見だったものが、選択回答させることで数倍、数十倍に跳ね上がる。これが「言われてみれば確かに」という現象。
「言われてみれば確かに」というのは、顕在化したアタリマエではなく、潜在化したアタリマエと言い換えることもできるでしょう。

これをヒントに「添加物がない」「野菜感がしっかりしている」という点をブランドの価値に転換することで、「そう、それ!」といった具合に多くの人に共感してもらうことができます。なぜなら、潜在化しているアタリマエを刺激することに繋がるためです。

これが、共感ドミノ™現象を起こすということです。

まとめ

共感ドミノ™現象は、マーケティング戦略の新しい概念です。
消費者の潜在的なニーズに呼応し、競合から一歩抜け出るための価値提案を創出することで、ブランドの成功を加速させる可能性を秘めています。
共感ドミノ™の種をみつけることが、新たな価値創造につながり、新たな価値創造が新しい市場をつくり、新しい市場がエボークトセットのきっかけになります。


#共感ドミノのポイント
・エボークトセット
・カテゴリーエントリーポイント(CEP)
・カテゴリーのパーセプション
・メーカー側も知らないファンのブランド愛の背景

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