プロダクトマネジメントで大事にしていること

プロダクトマネジメントという言葉が世の中に溢れていて、定義が曖昧なケースが多いので、今回お伝えするプロダクトマネジメントの定義は「プロダクトをあるべき姿にするために方向性を示し、具体的に実現すること」とします

プロダクトをどのような方向に作っていくかですが、基本的には会社や組織などと考え方は一緒だと思っています

目指すべき姿を描き、現実とのギャップをプロダクトによって埋めていく

マネジメントの定義図

プロダクトを作っていくとユーザーにこれが無いと使わないと言われたり、営業からこれを創れば売れると言われたり、いろいろな声が入ってくることで何を作っていくかに非常に迷います
プロダクトマネージャーは振り回される仕事だと言っても過言では無いでしょう。その中で如何に理想の形を目指していくか。これが大切です

1.理想形を決める
プロダクトの理想形を決める時に、大事にしていることは比較的曖昧だが、強みを感じる言葉に落とし込むことです

例:世界一早く利用開始できるプロダクト
スマホを使えない人でも使える簡単なUIUXのプロダクト

プロダクトの理想形を決めるとプロダクト開発の方向性が決まります
つまり、何を開発し、何を開発しないかを決めることができるのと同時にプロダクト開発の優先順位を決めることができます
ユーザーの声や営業の声を聞いても、声の大きい小さいではなく方針に沿って決められるのです

理想形を考える際のアドバイスは理想形が実現できたら他者との違いが出せることと魅力的と感じるかが重要です

プロダクトマネジメントをする際に迷うことなく優先順位付けができるのでこちらは必ず設定して、チーム内で共有しましょう

2.最低限この程度の機能が無いとダメなSLAを決める
この状態に無いとユーザーが使ってくれないという最低限のレベルです
いわゆるデッドラインに近いですかね
理想ができた後は最低限必要な機能を決めることをお勧めします

例:バグが頻繁に起こらない
セキュリティ的に関係無い人が個人情報がアクセスできない

プロダクトの理想形はあくまで理想形
オリンピックなどでも出場のための最低標準記録があるように、プロダクトも足切りがあります
特徴的な機能があるにも関わらずなかなか売れないプロダクトは最低限の機能を満たしてないことが多いですね
ペライチの場合だと、「小売りに決済を使ってもらうためにはSKU対応する。」などです

SLAについてはユーザーからの声がいろいろいただけるのでユーザーヒアリングが超重要だと考えます
ユーザーヒアリングをしていると思いますが、SLAは競合環境などで日々変わっていくので定期的にヒアリングして優先順位を入れ替えまくるのが重要だと思います

私の場合はSLAは具体的に言語化しておらず常に頭の中でイメージしておき、いざという時に説明できることが大切かと
常に変化するものなので言語化が難しいと考えます

3.長期開発と短期開発のバランスを取る
プロダクト開発において、難しいなと思うのは開発した時間が長いからと言って、ユーザーに使われるものとは限らないということ
しかし、中長期的に新しい種をまくには長期の開発が必要になります

開発優先順位

基本的に少ない工数で効果的な開発は既存機能のブラッシュアップで
工数が大きくて効果的な開発は新しいマーケットにアプローチしたり、他者機能のリプレイスだったりします

効果期待値が高くて開発工数が少ない開発はすぐにやりたいものですが、長期開発しているからできなかったり、細かい開発をたくさんやりすぎて長期開発ができないなどジレンマに陥りがち
両方を両立することが大事ですね

個人的におすすめなのは短期開発と長期開発の工数を別で確保すること
チーム内の工数分けをするかチームを分けてしまうのも良いと思います

4.ユーザーと会い続ける
理想像はなかなか変わらないと思いますが、SLAは競合環境やユーザーニーズで常に変わるもの
プロダクトマネージャーたるもの常にトレンドは把握するのは必須
ユーザーと会っていると使っているツールが変わっていく変化にも気づけますし、事業におけるトレンドにも気づけます
競合として認定するべきツールなども分かりますよ

5.スケジュールにこだわりつつ、スケジュールにこだわらない
あくまでユーザーに提供しているプロダクトを作っているので、リリースされるスケジュールは非常に大事だが、クオリティも大事
リリースする機能や内容によってはスケジュールを重視するものとクオリティを重視するものを決める必要があり、それに沿って徹底的にこだわる
早いことは正義だが、必ずしも最善では無い

スケジュールを優先する内容→機能的にこだわっても大差が無いもの
クオリティを優先する内容→こだわることで体験が大きく変わるもの、出した後に取り返しがつかないもの

6.プロダクトマネージャーたるものコピーライターであれ
プロダクトビジョンを作り、それを元に人を動かすためにはキャッチーなビジョンや人を動かす言葉が必要
恥ずかしがらずに人を動かす言葉を考えないといけない
コピーライティングができるとベター

まとめ
プロダクトをあるべき形にするためにどんなことが必要かをまとめさせていただきました
現在、ペライチではプロダクトマネージャーを募集中です
今回記載した考え方に共感する方はぜひ一緒に働きましょう!

ペライチ:プロダクトマネージャー募集

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