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遮二無二・不撓不屈を経て雲外蒼天へ①

2021年8月29日にヒューリックホール東京(有楽町)にて、VRアイドル えのぐのワンマンライブ『enogu one-man Live 2021 Summer -不撓不屈-』が開催された。INSPIXによる配信ライブも含めて今回で19回目のワンマンライブであり、2018年8月の1stライブから丸3年で19回のライブを開催したと考えると驚異的な数である(なお、この数は複数回公演のライブも1回と数えているため、当然『遮二無二』の10daysライブは1回換算である。もはや何を言っているかわからない)。

今回のワンマンの目玉は何と言っても1年ぶりとなる全編生バンド演奏、壱部・弐部合わせて全30曲以上のパフォーマンスであり、えのぐがライブの度に口にする「最高を更新する」ことへの期待が高まっていた。
また、一部の席でスタンディングが解禁(依然としてコールは禁止)されており、岩本町芸能社のコロナ禍の中でのライブ運営のノウハウが蓄積されたことと、今までのライブでのファンの協力の賜物なのではないかと思う。

現在、ライブのニコニコ生放送のタイムシフトが公開中である。下記の公式ツイート内のリンクから直接飛べる。壱部・弐部それぞれ冒頭3曲は無料なのでぜひ見て欲しい。後悔させないから見て、お願い。

ライブの感想

ざっくりとライブ全体の感想を書こうと思う。曲の感想は『遮二無二・不撓不屈を経て雲外蒼天へ②』で書く。
本当に本当に凄いライブだった。ライブ後2日ぐらい余韻に浸っていた。昨年の夏のライブも生バンド演奏であり、その時は若干バンドに負けてるかなって思った部分もあった。今回はいい意味でバンド演奏とぶつかり合い、お互い高め合っていた。また、えのぐが曲のラストで手を挙げている時にバンドメンバーも同じように手を挙げていたり、ライブの一体感が格段に増した気がした。次に生バンド演奏のライブを開催するときもぜひ同じバンドメンバーを呼んで欲しい。本当に素晴らしい演奏だった。
昨年のライブではバンドメンバーをHP上に載せていただけで、ライブ中のメンバー紹介がなかったのは大きな不満であった。今回はちゃんとメンバー紹介していたので(しかも壱部・弐部で紹介方法が違ったのは良かった)、バンドメンバーに対するリスペクトもあったのも高く評価する。

「最高を更新する」

えのぐがライブの度に言っている言葉だ。確かに、私はえのぐのライブを見る度に、今回のライブは過去のライブを上回ったと思っている。初期の頃はダンスや歌が毎回上手くなり成長が目に見えてわかった。その後はライブでの歌い方やダンスのアレンジが目を惹いた。近年はライブパフォーマンス全体の質が上がり、『ライブに賭けている』というえのぐと運営の矜恃が感じ取れる。
今回のライブは生バンド演奏で合計30曲以上披露すると、私は前回のライブを超えるなんて当然の事と思っていた。おそらく私以外にも同じ事を考えた人はいると思う。しかし、逆に考えると、えのぐは最高を更新する事を掲げ、ファンもそう思っている中で毎回ライブをしているということだ。自分たちを追い込み、どれだけのプレッシャーの中でステージに立っているのか、その場所にいない私には想像も付かない。壱部のアンコールのMCで奈央ちゃん(日向奈央)がバンド演奏に興奮していると同時に壱部が無事に終わりそうで安心しているように私には見えた。奈央ちゃんからはそのプレッシャーを垣間見た気がした。

えのぐについて

今のえのぐは最高潮である。これは彼女らが頭打ちしているということではなく、常に成長し続け、その瞬間瞬間が最高の状態でいるという意味だ。特に2019年以降、YouTubeでの配信活動を減らし、アイドルとしての活動を増やして以降それは顕著だ。また、TIFやえるすりーなどのフェス形式のイベントに出演したことで、自分たちの事を知らない観客の前でもえのぐの良さを表現することができたという事が大きな自信に繋がったのではないかと思う。ワンマン・フェスに関わらず、えのぐはライブで手を抜かない。常にチャレンジャーとしての気持ちで、自分たちのパフォーマンスを見て貰える感謝と共に全力を見せてくれる。一瞬たりとも観客を飽きさせず、目を離させない。その全力パフォーマンスを見ることができることが、えのぐのライブの魅力だと思っている。

2019、20年にTIF、バーチャルTIFに2年連続で出演した。今年2021年は念願であったTIFとバーチャルTIFの両方に出演することが決定した。

名実ともにバーチャルアイドルのパイオニアとしての活動をし、実績を残している。
えのぐの目標である『世界一のVRアイドルになる』と『VRアイドルを当たり前にする』事も、もはや絵空事とは言えないものになりつつある。


2021.09.04
Kei_Waga(@k_waretuma

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