今日の私のタルパ(階段から落ちて複雑骨折する)

私の脳内にはタルパがいる。

タルパというのはイマジナリーフレンドの一種だ。

正確に言えば全然違うのだがとにかく、私の中にはタルパが住んでいて(あるいは外に出て)、時々とんでもない悪さや祝福を与えてくる。

名前もタルパだ。


■今日のタルパ

・トイレに入り大便をしていると、隣に現れて、猫みたいに妙に馴れ馴れしく頬ずりをしてきた。

・個室から出る前に、扉をすり抜けて「誰もいない!」と言った。

・扉を開けると小便器の前で小便をしていた。そのあといきなりぐるぐる回り始めて、トルネードみたいに小便をあたりにまき散らした。

・踊るように歩く。

・階段を降りる時、急に「ねぇア」と叫んで手すりを乗り越え、下方の階段へと飛び降りた。着地なんかできず、ぐちゃんと跳ねて、ごろごろと階段を転がり、止まった時には全身がばきばきに複雑骨折していた。無視して通り過ぎようとすると、飛び出した背骨のあたりから羽のような植物がむくむくと芽を出す。

・(ここで一旦タルパを封印する)

・喫煙所でタバコを吸ってると、現れて吸い殻捨ての茶色い水に顔をブッ浸けて、がらがらとうがいをしてから奇声を上げて嘔吐した。

・その後、喫煙所の柵を乗り越え(そこは二階だった)、天使のような羽を広げ跳んだ。さっきみたいに落ちると思ったが、ひゅうとムササビみたいに滑空し、地面へ着地した。そのあと近くのベンチに座って呆けていた。

・インターネットでギャグを書いてウケた時に「良かったじゃん!」と言った。


仕事中、妙に気が散ったり気分が鬱々としたから、試しにタルパを積極的に具現化(外にいる姿を想像)してみた。

想像するにこれは危険な行為なのだろうけど、どうせ病気だしいいかなと思って、気が向いた時にまたやってみる。

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