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2021/8/25


「もー!(現代)日本人のばかー!」ってなったから、浮世絵展がやってるというのを聞いて息抜きに訪れてみた。


簡潔に言うと「とても好かった!」そして楽しかった。

歌川広重・小林清親・川瀬巴水の時代ごとに高い評価をされた三世代が共に並んでいる!色鮮やかな浮世絵達が見ていてとても楽しかった。油彩の様な描きこみ方ではないのに細やかだし遠近もしっかりと表現されていて、近視で見た時と遠視で見た時がまた表情が変わる。近くで見ると細部まで美しいし、遠くで見ると其処にその風景がある様な気がしてくる。風景に魅かれ色に惹かれ雰囲気に惹かれ描き手の技術に惹かれ。作品から離れて見た時に、額縁一つひとつに宝石が置かれているみたいだった。
そして江戸・明治・大正~昭和の三世代だからまたこれが作品が並んでいるのが見ていて楽しい。同じ場所が題材でもそれぞれの個性や雰囲気の違いが並んでいるのを、画像でもなく映像でもなく目の前で見れる事もそうそうないと思う。何よりあの浮世絵の色合いはぜひ直に見てほしい。

皆それぞれの工夫が面白いし、名や印の入れ方にも個性がある。広重は気合の入れ方凄く(時折出てくる瓢箪が可愛らしい)、清親は時代を移り変わりを見て自分の個として取り入れているし、巴水の印はとても可愛らしくて本当に自然が大好きなんだなってそれだけでも伝わる。

浮世絵ってそれだけでも凄いけど、技術をもってして作品を作ろうと息を入れ、現代にまでその作品を残してくれた絵師さん達。そしてその作品を守ってくれた人達が凄いし有り難い(しかも表現技法が漫画を始めとした日本の文化の中に残っている)。ほんと作品や物づくり、創作は生きる力をくれる。何より楽しい!日本で日本人として生まれて本当に良かった!

あと図録買っちゃた(+歌川広重の「猫」のクリアファイルも。可愛い)ヾ(:3ノシヾ)ノシ

図録を買うか迷ってたけど、展示作品見た瞬間に「買お」ってなってしまった。浮世絵の感動と図録、そして好きな絵描きさんが今月出す技術書(まさか出してくれるなんて思わなかったんだよ、嬉しい!)+その人の新刊と一カ月後のマイクラ肝試しで僕はもう暫くは生きれる。嬉しい事が沢山、やりたい事も沢山。

勝ったな、風呂行ってくる*・:≡( ε:)




興味ある方はリンク張っておきます!前期の展示は終了し、後期の展示は9/12までです!一部写真撮影OK。(OKマークがあったり、床に白線を引いてくれているので分かり易いと思います)

http://hanga-museum.jp/exhibition/schedule/2021-456


おすそ分けです。作品はぜひ貴方の眼で。

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KIMG0028 調整

広重の駕籠(江戸時代)と清親の人力車(明治時代)がかち合ってるの面白いよね。そしてその階段を上がった先には……?



追記
図録買ってよかった。あとでゆっくり見返せるし、あれいいねこれいいねって祖父と一緒に楽しめる。二度美味しいね!(気になった人は館内のショップさんに試し読みが置いてあるよー)