人生、ナミカゼ立てていこう 探究学習塾ナミカゼ#1(オリエンテーション)
探究学習塾ナミカゼはじまります
2022年夏から、新たな取り組みを開始します。その名も「探究学習塾ナミカゼ」(以下、ナミカゼ)。合言葉は、”人生、ナミカゼ立てていこう”。
探究学習コーディネーター(以下、CDN)や専門家が、高校生一人ひとりのテーマに応じたサポートを行い、探究的な学びを深めていきます。
探究学習塾を開塾するにあたって、オリエンテーションを実施しました。そこには、小山教育長をはじめとする気仙沼市教育委員会の職員の皆様や、東京から来た楽天グループ株式会社(以下、楽天)の社員の皆様にもご参加いただきました。
教育長と楽天のスタッフからの高校生へのメッセージ
気仙沼市教育委員会の小山教育長からは、高校生は”考え抜く力”が必要であり、ナミカゼでの経験を通じて社会に出ても通ずる変わることを恐れない姿勢を持ち続けて欲しいという熱いメッセージをいただきました。
楽天の代表者の方からは、社内では英語が公用語となっており、多様な文化に慣れ親しんでいる社員との対話等を通じて今後の探究活動や進路選択の参考にしてもらえたら嬉しい、また社員一同、参加している高校生の話を聞いてみたい、といった前向きなメッセージをいただきました。
CDNによるプレゼンテーション 探究学習塾ナミカゼの設立への想い
CDNの代表者から、この度、ナミカゼを設立した想いを高校生に伝えました。
現代の”複雑で予測不可能な社会”を生きる高校生に必要なものは探究的な学びであり、気仙沼は最適なフィールドであると考えていることを話し、”ナミカゼを立てている”高校生の代表としてスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんの国連でのスピーチを紹介しました。これまで革新を起こしてきた偉人といわれる人の多くは若者であり、このナミカゼでの活動を通じて、探究的な学びを深めてほしいと語りました。
チェックイン 自己紹介
参加者約30名で1つの輪になって、お互いを知る自己紹介を行いました。高校生には、ナミカゼへの参加理由、(学校での)探究活動の進捗などを話してもらいました。学年や高校も様々で、探究したいテーマが固まっている人もいれば、そうでない人もいます。今後、高校生同士またはCDNや専門家との対話等を通じて探究活動を進めていければと思います。
有志で参加している高校生だけあって、みんなハキハキと自分の想いも含めて話している姿がとても印象的でした。
ワーク①「トークフォークダンス」
自己紹介が終わった後は、「トークフォークダンス」を実施しました。このワークは、参加者を2つに分けて輪になって、交代しながら、1分間ずつ対話をしたら、外側に座った人だけずれていくというもの。
トークのテーマは、下の6つ。話すための1人の持ち時間は約30秒という限られた時間のなかで、答えに悩みながらも、お互いのことを知ることができたり、自分にはない価値観に触れたりと、新たな発見がたくさんあったはずです。
・昨日の夕飯、何食べました?
・夏休みにチャレンジしたいことは何ですか?
・1番幸せに感じるのはどんな時ですか?
・もし今1つ、願いが叶うなら何をしますか?
・自分の強み、好きなところは何ですか?
・あなたにとって平和とは何ですか?
ワーク②「レーダーチャート」
トークフォークダンスでメンバーの価値観に触れた後は、己と向き合う時間です。
Before(ナミカゼ1期が始まる前、現時点)からAfter(ナミガセ1期が終わる時、2023年3月時点)では、自分自身の力がどうなっているのか、またはどうなっていたいか、を5段階のレーダーチャートに表します。
項目は、下の5つ。4.と5.は、自由記述とし、自分が特に伸ばしたい力などの項目から考えてもらいました。
1:好奇心
2:やり抜く力
3:感謝する心
4:(自由)
5:(自由)
個人でレーダーチャートを完成させた後は、4〜5人で構成されるグループに分かれて発表し合いました。
チェックアウト 感想発表
参加者のなかから高校生と楽天の社員さんからそれぞれ今日の感想や今後の抱負を話してもらいました。
発表してくれた高校生は、直前のワークで積極性を伸ばしたいとしていたとのこと。早速、実践する姿勢は、本当に素晴らしい(拍手)。
自分1人で考えているだけでは行き詰まることも多いけれど、周りの大人や高校生どうしで対話することで自分の考えも整理することができたようです。オリエンテーションから、各自でたくさんの気付きがあったようです。
楽天の社員さんからは、探究活動のテーマや取り組む姿勢に感銘を受け、自身にとっても大きな刺激をもらうことができて、高校生への感謝が伝えられるとともに、今後も探究的な学びを続けて欲しいと激励のメッセージが送られました。
次回は第2回を開催します!!探究学習塾ナミカゼ、本格始動いたします!!
(文:探究学習コーディネーター 渡邊国権)
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