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赤い公園 THE LAST LIVE 「THE PARK」Blu-rayを見て

赤い公園ラストライブのBlu-rayを一通り楽しんだ。

domo音源も含め、こうしてバンド最後の「作品」をリリースしたことに
ファンとして感謝。
本当に、それに尽きる。

ラストライブをリアルタイムで見た時にも思ったことなのだけど、
ファンとメンバー・スタッフ側で『津野米咲』が居ないことに対する
気持ちに「乖離」があることを感じていた。
「ファン」っていうと対象が広すぎるけど、少なくとも自分はそう感じた。
これは、誰がどう悪いとかでは全くなく、むしろライブを見てハッとした
ことだった。
うたこすもMCで言っていたように、ファンの方が受け止め切れていなかったのかもしれない。

ラストライブまでメンバーの「声」で伝えられなかった。(ラジオ番組も
持ってないし、これはしょうがない)
ニュースで。文面で。立川の公園のベンチに添えられたたくさんの献花で。
そういったものでしか実感できなかった身としては、ラストライブ時点で
まだ受け止め切れていない自分が居た。
半年以上経っていたけど、余裕で辛くて悲しくて信じられなかった。

でも、ラストライブで感情を込めて、笑顔も見せながら津野米咲が遺した
楽曲を歌い、演奏するメンバーを見た。
そして、変わらず冗談を言いながら、みゃあちゃん(津野)とのエピソードなんかも交えながらMCをするメンバーを見た。
次第に、この人たちはもう前に進んでいるんだと気付き、自分がバカみたいに思えた。
なにをずっとくよくよしてるんだ。
ライブ、そしてバンド最後の曲”凛々爛々”の爽快感ったらありゃしなかった。

この映像作品では、さらに「副音声」でダメ押しされる。
『赤い公園のオールナイトニッポン0』や、『津野米咲のKOIKIなPOP・ROCKパラダイス』でのメンバーゲスト回、プロモーションでのラジオや
テレビ出演で聴いたり見たりしてきた、藤本・歌川のずっとへらへらふざけてる感じ。(津野と佐藤も乗っかって女4人でふざけ倒すのが、本当に
大好きだった)。
新体制になってからはあまりそういう場面は触れられなかったが、それを
制する一番年下の石野のフロントマンっぷりも面白い。
再生して、一言目からほんとに最高だった。
エンドロールで、カメラに向かってぶりっこ?してふざける津野を見て笑う3人の声を聴いて、また同じことを感じた。
時間は進んでいる。

ラストライブ、そして、この映像作品が無かったら、と思うとゾッとする。
こんなバンドの終わり方、幸せな訳はないんだけど、でも、ある意味で
とても幸せな幕引きだったんだろう。
自分みたいに感じたファンが居ただけでも、この映像作品のリリース、
メンバー3人の「声」が届けられたことはものすごい価値があって、
重要なこと。
だから、頭でも言ったように感謝しかない。
これのおかげで前に進める。

そして、ラストライブ・YouTubeライブ・立川の配信ライブ・Music Videoと、立て続けに見た感想。

「本当に良い曲しかない!!」

これは、驚いた。知ってたけど。でも、改めて、驚愕すべき事実だ。
小出さんがMCで言っていたように、こんなに凄いバンドが居たこと、
その魂がこれからも永遠に引き継がれていきますように。というか、
必ず引き継がれていくのだろう。

メンバーの未来に幸あらんことを祈る!あんな複雑な楽曲を演奏できるリズム隊の今後の活動が楽しみだし、あの若さでもうボーカリストとして圧倒的な風格漂う石野理子を業界がほっとくわけないでしょう。(本人が
今後も歌ったり踊ったりしたいのか分からないけど)。

(あの曲やこの曲がもうライブでは聴けないんだ、とか思ってやっぱり
ちょっと悲しくなったりもしたけど)これらの赤い公園の遺した作品を
抱きしめて前を向ける。

赤い公園、ありがとう!!!
ずっと、一番、好きなバンドです!!


追記:10/19 立川の「赤い公園」(立川市子ども未来センター前)に
行ってきました。

1年前と同じ花屋さんでお花を買って、ベンチに供えて来ました。

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ツイッターによると、津野さんのご家族の方が持ち帰られたみたいですね。一日遅れの夜だったので、写真は自分のお花しか映ってないですが、
この直後に若いカップルか夫婦に見える男女二人がお花を供えたり、
ベンチに座ったりしていました。

夜の(赤い)公園で聴く、君島大空の”夜の公園”、最高。
あと、自転車で向かいながら、一年越しにあの日の『SONAR MUSIC』を
聴けました。(ずっと録音してたのを聴けてなかった)
津野さん、ギターや音楽の話できて楽しそう。
長澤知之の”P.S.S.O.S."、良い曲ですね。




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