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毒親と私 -毒親とは-

おはようございます。
今日は2020年1月5日。

お正月をご家族揃って団欒されたご家庭も多いことでしょう。とても大切なひとときですよね。
どこにでもあるお正月の光景なのかもしれません。

でも、私が両親とお正月を過ごすことは二度とありません。
お正月に限らず母の日、父の日、それ以外の日だって会うことはないでしょう。
死別したわけではありません。

両親と親子の縁を切った。というお話です。

-注意-
「毒親と私」シリーズは、私と両親の関係性を書いたものになります。
実の両親を悪くいう表現が含まれています。
「育ててもらっておいて親のことを悪く言うな」
「親に感謝する気持ちがないのか」
そういった気持ちを抱かれる人もいることでしょう。
親のことを悪くいう表現に嫌悪感を抱かれる方は読まないことをお勧めします。読まれる方はそのことを踏まえた上でお読み下さい。

「毒親」について

皆さんは毒親という言葉を知ってますか?
知らないという方もいることでしょう。

毒親についてWikipediaには、以下のように表記されています。

毒になる親(どくになるおや、英: toxic parents)は、毒親(どくおや)と略し、毒と比喩されるような悪影響を子供に及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す俗的概念である。1989年にスーザン・フォワード(英: Susan Forward)が作った言葉である[1]。学術用語ではない。母の場合は毒母、毒ママ[2]、父の場合は毒父[3]等と称されている。スーザン・フォワードは「子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす親」を指す言葉として用いた。


ー子供の人生を支配し、子供に害悪を及ぼす親

毒親ではない親に育てられた場合、この表記がいったい何を指しているのか想像つかないかもしれません。
毒親に育てられていてもその自覚がない場合は同様に、何を指しているのか想像つかないかもしれません。

毒親のもっとも理解しやすい例を挙げるならば
暴力や暴言、無視や育児放棄(ネグレクト)でしょう。
これらは子供の命を脅かし、ときには奪うことがあります。
命が奪われることで初めて事件として発覚し、テレビで報道されます。

それって虐待のことでしょ。
そう思われる方もいるかもしれません。

日本の精神科医で「アダルトチルドレン」や「共依存」といった概念を日本に紹介し広めた斎藤学氏は「毒親」について4つのタイプを挙げてます。

① 過干渉、統制型の親(最も訴えが多い)
② 無視親(ネグレクト)
③ケダモノのような親(激しい暴力や暴言・性的虐待など、心身の健康、時には生命にも関わるもの)
④ 病気の親(周囲の適切な支援と保護が必要な精神障害の親、ごく少数であるが反社会性パーソナリティ障害のような親)


テレビで報道される虐待をする親は②や③の毒親に当てはまります。

しかし、事件にならないから報道されないだけで毒親には①や④のタイプも存在します。
そして、私の母は①過干渉、統制型の親でした。

過干渉、統制型の親

過干渉、統制型の親とは、どのような親でしょうか。
たとえば話で説明してみましょう。

自動車に轢かれると怪我をする。ときには命を亡くしてしまう。
大人なら誰でも分かることです。
でも、その危険性を理解できていない幼児の場合はどうでしょう。
幼児が車道に飛び出ていくのを、親が叱って引き止めるのは「過干渉」な親ではなく、「分別のある親」だといえます。

幼児は成長し、車道に飛び出すことの危険性を学びます。
子供がひとりで道を渡ることができるのに、なおも母親が手を引いていたらそれは子供の成長を助けている行為とはいえません。

これは「子供のできること」を親が認めていないのです。
親に認めてもらえない子供は、新しいことを学ぶ意欲を失い、自分に自信を持てなくなります。心にフラストレーションを溜め込むようになります。

子供はいずれ親の手を離れ、自分自身の力で生きていきます。
しかし、過干渉、統制型の親は子供が成人してからも、子供の人権を侵略し、心を操り、子供の人生を支配します。

スーザン・フォワード氏の著書「毒になる親」には、なぜ親がこのような行為をとるのかについて書いてあります。

コントロールしたがる親の多くは自分が必要とされなくなることを恐れているため、子供の心のなかに非力感を植え付け、それが永久に消えないようにと望む。


読者の中には、以下のことを言われた経験はありませんか。

「言うことを聞けない子は、うちの子じゃない」
「もういい。 死んでやる」
「これはお前のことを想って言ってるんだ」
「なんで地元に戻ってこないんだ」

このような「脅し」や「自分の都合」を押し付けてくるのが、過干渉、統制型の親の特徴です。

私は上記の言葉をすべて両親から言われたことがあります。それは、信じられないかもしれませんが、成人した今でも続いています。

毒親か見分ける

ときには厳しいことも言われるけれど、それは愛情の裏返しだと思う。
私のことが大切だから、失敗しないように気にかけてくれているんだ。
そう考える方もいるでしょう。

または、どこからが毒親なのか。その線引きが分からない。
そう考える方もいるかもしれません。

スーザン・フォワード氏の著書「毒になる親」に、自分の親が毒親なのかを判断するヒントが書かれています。

 (3) 現在のあなたと親との関係
1.あなたの親はいまだにあなたを子供のように扱うか。

2.あなたが人生において決定することの多くは、親がそれをどう思うだろうかということが基本になっているか。

3.親と離れて暮らしている場合、あなたはこれから親と会うことになっているという時や、親と一緒に時間を過ごした後で、精神的、肉体的にはなはだしい反応がでるか。

4.あなたは親の考えに反対するのに勇気がいるか。

5.あなたの親は、あなたを威圧したり、罪悪感を感じさせたりして、あなたを自分の思い通りに行動させようとするか。

6.あなたの親は、金銭的なことを利用して、あなたを自分の思う通りに行動させようとするか。

7.親がどういう気分でいるかはあなたの責任だと思うか。もし親が不幸だとしたら、それはあなたのせいだと思うか。親に幸福感を感じさせるのはあなたの仕事だと思うか。

8.あなたが何をしても親は満足しないと思うか。

9.あなたはいつの日か親が変わってくれる時がくると思っているか。


これらの項目に3つ以上当てはまった場合、読者の親は毒親の可能性があります。勿論、必ずしも毒親というわけではありませんが。

「毒になる親」には、毒親かどうかを判断するヒントに(3) 現在のあなたと親との関係 他にも  
(1) あなたが子供だった時  
(2) 大人としての現在のあなたは
の項目があります。

もし、自分の親が毒親なのかどうか気になられた方は、スーザン・フォワード氏の著書「毒になる親」を読んでみることをお勧めします。


一生苦しむ子供

今回は毒親について説明させていただきました。

毒親と私 -毒親とは-を読んだ方の中には親から言われてきたこと、されてきたことを振り返って「もしかしたら私の親も毒親かもしれない...」そう感じた方もいるかもしれません。

今現在、親から支配(コントロール)されている方もいるかもしれません。 

次回、毒親と私 -わたしはわたし- からは私の体験談を書きます。
私の体験談を通して、毒親の実態とその子供の生きづらさについて少しでも知っていただければ幸いです。

いつも読んでいただき、本当にありがとうございます。