自分がいつ死ぬか、わかるとしたら
武藤吐夢さんの書評にひかれて、『ウェルテルタウンでやすらかに』を読みました。
武藤さんの投稿は、こちら ▼▼▼
作者の西尾維新さんの本はほとんど読んだことがありませんでしたが、アニメ『化物語』にぞっこんやられた口なので、西尾さんの発想力と語り口の魅力は信頼していました。
そして、予想にたがわず、おもしろかった!
内容に関しては、武藤さんの書評や巷の案内をご覧ください。
わたしは、あまり作品の紹介をしたことがないので、ネタバレの塩梅がわからないからです。
逆に、自分の興味に引き寄せて言えば、『未来』のテーマとして『安楽死』ってあるだろうな、と思っています。
実際、安楽死を認める国は、ここ10年で増加しているそうです。
人間は、「できるだけ死なないように」という方向で、医療や科学を発達させてきましたが、その副作用として(という言い方には若干違和感があるものの)『高齢化』という新しい問題をかかえることになりました。
倫理的な問題をひとまず置くとすれば、『安楽死』は、その一つの対応策と言えるでしょう。
人生の大きな問題は、自分が「いつ死ぬかわからないこと」。
これは、裏返して言えば「いつまで生きるかわからないこと」であり、それが不安の大きな原因にもなります。
その問題に興味深い示唆を与えてくれるのは、ビル・パーキンスさんの著作『DIE WITH ZERO/人生が豊かになりすぎる究極のルール』です。
帯にある『ゼロで死ね』というのは、貯金『0』で死ぬということ。
将来の不安のためにお金を取っておくのではなく、様々なことにきちんと分配した上で、稼いだお金を楽しく使い切って死ぬのが、一番効率のいい生き方だという主張です。
着眼点からしていろんな反論も出てきそうですが 😊 『安楽死』にも通じる、根源的な問いかけではないでしょうか。
死ぬタイミングを決められれば、わたしたちは自分の生をもっと計画的に考えられるからです。
前述『ウェルテルタウンでやすらかに』で、主人公が書き記した一節があります。
『己の意志で生きている人間はいないが、己の意志で死ぬ人間はいる。』
第2のルネサンスは、『死生観』を大きく変えるタイミングなのかもしれません。
『トラスト・プロジェクト』は、画像生成AIを使って未来のヴィジョンを描き出し、共有する企画です。
明るく、幸せな未来を思い描くことで、その景色を引き寄せます。
概要解説のnote記事はこちら ▼▼▼
早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け
みんなで行くには進め方が大切ですね 😊
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?