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絹ごし自己啓発とは

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<1,951文字>

木綿も悪くはありませんが(笑)
ここでは『なめらかさ』の強調として
『絹ごし』という表現を使っています。


というのも、
自己啓発的な考え方は
結果に結びつかない時には
『つべこべ言わずに、やれよ』
と荒っぽくなってしまうからです。

もう少し
丁寧なキメが欲しいんですね。



人は『食べたもの』『言葉』
できていると言われます。

『身体に入れる』ところが共通点です。
そして、どちらも質のいいものを
とりたいんですよね。


食べ物に関して言えば
変な保存料や甘味料が使われていない
新鮮な食材が理想です。

同じように
見たり、聞いたりする言葉も
あおり過ぎてコゲていたり
毒やトゲが入っていると
身体によろしくありません。

そんなものばかり身体に入れていれば
当然、体調を崩します。



さらに、
身体に入れる言葉は
『自分で自分をどう思うか?』
というセルフイメージにも関係します。

セルフイメージは
人が生きる上で最も重要な概念です。

人は
『自分がそうなるだろう』
と予感している通りの人生を歩み
信じている状態を実現します。


いつもニコニコして
『万事順調!』と思っていれば
その通りになります。

笑う門には福来たる、です。

 
逆に言えば
否定的な態度は好ましくありません。
 
自分のことを悲観して
『俺なんて
 どうせ、こんなものだろう』

と考えていると
見事にその境遇にとどまります。
 
 

プラスもマイナスも
自分で自分をどう思うかに
かかっているのです。

 
 
この認識は
自己啓発の分野ではおなじみですが
その作用が集団にも当てはまることは
ほとんど意識されていません。
 

具体的に言えば
上司が部下を叱ってばかりいる会社は
自分で自分にダメ出しをしている
人と同じ状態なんですね。

『どうして、
 こんなこともできないんだ!』
『何度言ったらわかるんだ!』

そんな暗示を自分(の組織)に
四六時中かけ続けたら
できることだって、できなくなります。

 
逆に
お互いの善いところを見つけて称えあい
感謝の言葉をきちんと伝えあえば
組織のセルフイメージは自然に上がります。

 
 
それこそ、わたしがお伝えしている
『人を大切にする経営道』です。
 
要するに
『法人のセルフイメージを上げる』
ってことなんですね。

 

ところで
どんなに成功している会社でも
時代が変われば
確立された成功法則は古くなります。

一旦、高いセルフイメージを持てても
時代の流れにきちんと乗らなければ
だんだんと『周回軌道の罠』
はまってしまいます。
 
『昔はよかった』
『こんなはずじゃなかったのに・・・』

という無限ループの始まりです。
 
 
そうした堂々巡りを抜け出し
新しいセルフイメージをつくることは
実は簡単ではありません。
 

何故なら
人も組織もしみついた思考習慣から
なかなか抜け出せないからです。

 

つまり、企業において
最も重要で、最も難しい課題は
時代にそくした『業態開発』なんですね。

時代にあわせて
新しい形のビジネスを生み出すことが
言わば、経営者の最重要課題と言えます。
 

そして
新しい業態の成功の鍵になるのは
人の和です。

 
お互いの理解と信頼がなければ
改革を進めることはできません。

というのも
新しいことに挑戦し始めても
『そんなの無理だよ』
『うちで、できるはずないだろう』

と、気持ちを消してまわる人がいれば
改革は一気に頓挫するからです。


その意味でも
セルフイメージが大切なんですね。

つまり、業態開発のためには
その前提として
『人財育成』『風土醸成』
必要になるわけです。

人財育成は
個々のポテンシャルをあげること。
風土醸成は
人が育つ環境を整えることです。


見方によっては
人財育成こそ企業活動の
『すべて』とすら言えるでしょう。


後藤新平さんの言葉を引用します。

財を残すは下、
事業を残すは中、
人を残すは上なり。
されど、
財なさずんば事業保ち難く、
事業なくんば人育ち難し。


後世に
『人』を残す活動が最上である。
しかし、
資金がなければ事業は続けられず
事業がなければ人を育てられない
という意味です。

業態開発と人財育成、風土醸成は
密接につながってるんですね。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け。

みんなで行くには進み方が大切ですね 😊


ところで
日本的で、穏やかな組織は
よく『家族』にたとえられます。

血のつながりはなくても
お互いを思いやる優しい経営は
『大家族主義』と呼ばれます。

ただし
『大家族主義』だけが
唯一の優れた経営方法というわけでは
ありません。

むしろ、それは
現在の日本という国家全体のあり方と
密接に結びついています。

その問題に関しては
こちらの記事で詳しく解説しています ▼▼▼


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊



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