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48/時代を運んだモノたち

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【記事のポイント】1976年は、輸送機関に関するニュースの多い年でした。飛行機、電車、自動車・・・。そして、オリンピックが開かれた年でもあります。「白い妖精」が世界を魅了しました。


第5章/7. 1976年と輸送の革命


1976年を揺るがしたニュースは、ロッキード事件でした。

田中角栄元首相が、5億円という巨額の受託収賄罪で逮捕され、2億円の保釈金を積んで勾留を免れた出来事です。
最終的に判明した工作資金の総額は、実に37億円。
戦後最大の汚職事件でした。

百万円を「ピーナッツ」と呼ぶ暗号や行い疑わしき「灰色高官」、あるいは証人喚問における「記憶にございません」という受け答えが流行語になりました。

その収賄活動を通してロッキード社が販売しようとしたのは、L-1011トライスターという旅客機です。
この旅客機は、ロッキード社が久しぶりに販売する民間機でした。

が、販売予測は思ったほどに伸びず、勢い同社は収賄に走ったわけです。
日本以外に、イタリア、トルコなどでも買収工作が行われました。


アメリカ国籍の航空機メーカーが自由競争の悪癖を見せる中、突如として共産圏からも特別な飛来がありました。
ソ連の最新鋭機ミグ25が、北海道函館空港へ強制着陸してきたのです。

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