PTAのおかしなところをなんとかしたい方への遺言シリーズ <PTAって何のためにあるの?>

ブラックPTAとかPTA活動が楽になるとかいろいろ話はでます。
そんな会話の前に、そもそもPTAって何のためにあるんでしょうか。
実はPTAの存在目的がしっかりしていないと、なんとかしたい人は単純に「PTAを壊したい人」と、特にPTA無関心層に思われてしまいます。
そのため、まずはPTAの存在意義を考えてみましょう。

PTAの存在意義。これは全国一律で同じというわけではどうもないようです。昔は教科書の無償化とか給食の導入とか全国どこでも共通する課題があったので、PTAの存在目的は全国共通でよかったのですが、この時代になって、必要なことって地域でバラバラじゃないかなと思います。
なので、改善要求していたものが一通り実現した今は何のためにPTA活動をしているのかは、その時々で変わってくるのかなと感じます。
たとえば、「子どものため」って言う保護者がいますが、じゃあ「こどものため」って何をするのが子どものためになるのかって質問すると、無理やりイベントをするか、何も答えないかという感じで、定まっていなかったりします。そのくせに、免除やポイントを気にして活動するんですよね。その時点で子どものこと考えていないってバレバレなんですよね。
そんなことを書いているとPTA不要って思われがちですが、それだけ存在意義があいまいで過ごしてる結果だと思います。

そんな中、PTA会長をやるにあたって、私はこんなことを思いながら活動しました。
PTAはその名の通り「保護者と先生が一緒になって何かをする会」です。その中で注目したのが「保護者間交流」でした。
私自身は普段は全く学校のことは知らない、関わらないという一般的?な父親でしたが、就任にあたって思っていたことは保護者間交流でした。
PTAでなんだかんだ活動をしていると「楽しかった」という言葉が必ずと言っていいほど出てきます。これって、何から出てくるからかというと普段では話をしない保護者同士で何か物事を一緒にやる機会があったからでてくる言葉かなと思いました。
ある保護者に言われたことがあります。
「幼稚園だと、お迎えの時間が同じなので保護者同士で顔を合わせることが日常的に起きるけど、小学校になるとそういうこともないので、昔から付き合いある人でかたまりがちになるよね」
きっかけがなければ、そういうことも起きないですよね。
なので、PTAで保護者間交流をもっと積極的にできる場にできないかなと思ってあれこれやっていました。
なぜ、そんなことをするのかは、子ども同士の付き合いから得られる交流だけではなくて、いろんな交流があることで、子育ての悩みだったり、「先生に相談すべきことか迷う」事案は実はみんな思っていたことというのを知ったりということで、プラス作用しかないなと思ったためです。
「先生は?」というところですが、ステップ1が保護者間でステップ2が先生との交流というように分けていました(そして、ステップ2にもあまり進められず退任します)

なので、「PTAの無駄」ってよく言われるバレーボールサークルやコーラスサークルは廃止じゃなくて、「もっと盛んになるようにしてくれ」が私からのリクエストでした。ジャンルが足りないなら持ち寄りで「家庭料理教室クラブ」でも「編み物サークル」でも作ればいいと言っていました。
とにかく、保護者同士で顔が見えるようになれば、街のパトロールもわざわざローテーション表を作らなくても気づきは共有できるし、学校と会話するのももっと気楽にできるだろうと考えての活動になります。

あえて、活動内容が増えているようなものも実際あるのですが、嫌々やるものではなくて、「目的があるからやる」という方々の活動の結果なので、同じ活動内容でも中身が全然異なるので、好きに活動してもらえたらと思いますし、足りないこと、交渉が必要なことがあれば、PTA役員(会長なり副会長)に相談すればいいということを言っていました。

今回は一つの例として紹介しましたが、なんとかしたいと思う方は、その学校でのPTAの存在目的を定義してから進めてもらえればと思います。
そうすると、適正化に反対する人も巻き込めると思います。

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