PTAのおかしなところをなんとかしたい方への遺言シリーズ <PTAをなんとかしようとする人が法律とか憲法を出してくる理由>

最近はおかしなPTAの運営に対して、「これはおかしいのではないか」とその学校PTA以外の環境に簡単に声をだすことが出来るようになりました。最終的には各学校PTAのことなので、そこにいる会員でなんとかするしかないのですが、「これって自分だけがおかしいのか?」という自問自答に対して「そうじゃないよ。同じことを思っている人はいるんだよ」っていう声掛けをしてくれる人が出てくるだけでも精神的によいかもしれません。
そんな中、最近の傾向としてやたらと法律や憲法を振りかざしている人を見かけるようになりました。これはこれで当然知っているべきことなので、おかしいことではないのですが、一方で普段の生活で法律だの憲法に触れてはいないPTAに持ち込まれても周りがついてこれずにいつの間にか腫物扱いになっている、そんなことも発生しているのではないかと思います。
今回は、自身の経験と振り返りをしながら、「なぜ、PTAに法律や憲法の話を持ち込まないといけなくなるのか」について書いてみようと思います。

PTAのおかしなところとして、出てくる部分の背景は大抵以下が背景かなと思っています
・昔からやっていた(いいか悪いかは置いといて)
・あたしも苦労しただからあなたもやれ(妬み系)
・「学校にお世話になっているだからそれくらいやっても当然」系(考えを押し付ける系)

昔は特に注目されなかったけど、社会情勢も環境も変わっているのに昔から全く変わっていないのがPTAってよく言われますが、上記のことが出てきているというのはその象徴かもしれません。
ある意味、体罰は昔は容認される傾向にあったのに、今では容認されない時代になったのを知らぬ状態で昔のままを貫いている、そんな状況なのかなと思います。

そして、PTA運営が強制やら免除という、ある意味ボランティア的な存在なはずなのになぜか生活の一部に必ず組み込まれるような、ちょっと変じゃないの?って思う人と、「そんなの当たり前のこと」って思う人では、その考えや学習内容に差があると見えてるので、会話が通じないことが多いと感じます。これは実際に会長をしていても、自分の思考力の基準に合わせて会話してはだめだなっていうのはよく思いました。
人によっては「根気よく話す」っていうのを選択しますが、そんなに悠長なことを言ってられる人とそうでない人がいると思います。「時間をかけて解決するんだったら、とっくに解決できてるんじゃないの?」っていうのが私の考え方だったので、自分の短い在任期間で結果を出すにはどの手段が一番いいのかなと考えました。単純に説明していても、相手には通用しません。相手が言うことは「今まで、それでやってきたんだから」「それでこれまで問題なくやってきた」ということだけ。一年目でとったPTAのアンケートにいろんな悲しい出来事を全く知らぬ存ぜぬて会話するような人に時間をかけてやる意味はないな、やるんだったら一発でひっくり返すくらいのインパクトがないと一生変わんないな、っていう思いが私にはありました。
PTAをなんとかしたいと思う人はその学校PTAの今までの環境(PTAムラ)やルール上で何かやろうとすると、旧態依然の人だらけの中では何を言ってもつぶされるだけです。
とはいっても、昔のやり方にこだわるのは一部の会員だけ。大半は無関心層なのですから無関心層を取り込めば形勢は逆転できる、そう考えるとムラのルールではなく、違うルールの上で戦えばいいという発想が出てきます。

PTAムラのルールとは違うルールで戦う

違うルールで戦うにしても賛同者を得なければ勝てません。
となると、どういう風に進めるのがいいのかって考えた時に、登場するのが「法律や憲法」になってくるわけです。
法律上ダメなことはどんな場面でもやってはいけない(ですよね)っていうことであればPTAムラのルールが法律面でダメであれば変える動機になるわけなので、PTAをなんとかしたいと考える人は千載一遇のチャンスとばかりに持ち出すわけです。
例えば、個人情報保護法については、学校が名簿をPTAに無断で横流しをしていれば、学校が違反していることになるので、たぶん校長がその責任を取る形になると思います。どうなるかは実際そうなってみないとわかりませんが、無傷で済まないのではないかと思います。
PTAがそれをわかっていて名簿流用を指示していたら、学校に法律違反をさせることになる、言い換えれば万引きを指示するのとレベルは変わらなくなるので、学校はこれらの話をしたら安易にやらないと思います。
(自校では個人情報保護法のことは勉強されていたので、学校はすごく対応方法に気を使っていましたが、子どもが転校した同じ市内の別の学校では平気で名簿流用していたので指摘したところ、「PTAには流しません」って校長名で文書が来ました。でも、昨年度まで当たり前のように名簿流用していたので、アウトなんですけどね。)
そして、公務員の肩書や法律を出されると大抵は大きく出てこれないという時代に合わないPTAムラのルールを維持したい人の特性を使うことで、PTAをなんとかしたいと思う人が考える方向へ進められるのではないかと思って、この手段を選んでいるのかなと思います。

このやり方は諸刃の剣であり、使い方は注意しないといけないけど、それを言ってくれる人は少ない

法律面を出して、なんとかPTAの在り方を変えていくというのはある意味正攻法なのですが、諸刃の剣だったりします。
というのも、法律に明るい人は学校にいるわけではないので、ムラ社会で抹殺されることもあれば、間違えると村八分になるかもしれません。ネット上の情報ではなんだかいい感じに見える事ばかりですが、実際に行動をしてみると、行動する人の事前知識、自分の学校での対応方法をきちんと立ててやらないと却って悪い結果になってしまうかもしれません。
ある意味、内部告発した人が、告発後に自身の立場を危うくするという、あるあるなことがPTAムラでも起きる可能性は非常に高いと思います。
そして、法律面とか憲法を出してる方で実際にPTA役員時代になんとかしようと取り組んだ人と単純に外から騒いでるだけである意味キレイごとだけを並べているという人といます。どういう背景があって発言されているのか、その見極めと自身の環境に合わせた時に何がベストなのかを考えて進めないと、あとでご自身が痛い目に遭うかもしれません。
もし、PTAの中で法律や憲法を出すのであれば、自身が勉強して学んだことを周りに説明して、「なるほど、そうだよね。やっぱそうだよね」って思わせて行動を共にしてもらうくらいの動機にさせることをしなければ大抵は失敗に終わると思って行動した方がいいと思います。
私の場合も、適正化をするって決めたときは役員で賛同する人はゼロ、最初に攻略したのは校長と教頭でした。そのあと、行政がPTAに出してる文書などを使って、「やらないと今後PTAが突然なくなるかもね。それでいいならいいんだけどさー」くらいで、PTAがあった方がいいと思う役員に刷り込む戦略をとって、あとはPTAのアンケートなどの結果を出して、「変えなければいけないところは変えないと、先なくなるよ」っていうのを節々に出すようにしていました。
それでも、なかなか理想の展開にはいかないんですけどね。

常に学ぶことが重要かなと

PTAを何とかしたい人はなんとかしたいと思った時から知らないことをいろいろ学ぶと思います。何も考えずに行動していたことが、考えてみるといろいろ気づいたり、そんな毎日だと思います。
誰もがそういう形で生活してるわけではありませんし、生涯学び続けるというのがあるのかなと思います。
今回はPTAをテーマにしていますが、自分自身へのインプットと誰かに説明するというアウトプットの繰り返しで自身の向上とPTAであれば、今後に求められる方向に進むようになればいいなと願っております。

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