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ライターってそもそもなにするの?

すごい基本的なことを書いてみようと思いましたが、自分の知見を整理する意味でも「ライター」ってそもそもどんな仕事なの?というのをまとめてみました。副業に興味ある人や副業の方向性に悩んでいる人は参考にしてみてね。

ライターは文章を納品して報酬を得る仕事

広い意味でライターというと、文章を納品して報酬を得る仕事全般を指します。納品する先の媒体はさまざまで、Webメディア、ブログ、雑誌、企業の広告など。

かつてはプロのライターさんだけの世界だったり、マスメディアはサラリーマン記者がたくさんいたりで、副業として参入するようなものではなかったと思うのですが、近年はクラウドソーシングの発達やWeb媒体の発達により、副業で取り組みやすいジャンルに進化してきています。

Webメディアの案件が多い

副業の世界でいえば、おそらくWebメディア向けの記事納品を依頼する案件が圧倒的に多いでしょう。当方もほとんどがこの範疇に入る仕事をしています。当方もつかみ切れているわけではありませんが、次のようなジャンルがあるみたいです。

  • Webメディア

  • オウンドメディア

  • ブログ(個人・法人)

  • ランディングページ

  • Webサイトのコラムなど

これらは100%すみ分けされているわけではなく「メディアのような・・コラムのような・・」という案件もたくさんあるので、あくまで参考に。ランディングページというのは1枚モノのWeb広告→集客までワンストップで接続してくれる簡略化されたWebサイトみたいなものです。

近年はどこもかしこもWebマーケティングが重要だったり、そもそもメディア・ブログ自体が広告収入を生んだりする時代なので、上記のような媒体への記事執筆依頼は果てしなくあります。

紙媒体の仕事には触れたことがない

ないので簡単に書きますが笑。当方の収益ラインでも、紙媒体のいわゆる雑誌やマスコミなどに記事を納品したことはありません。そもそもどこから仕事をもらうのかも知りません。おそらく本業がコンフリクトするのではという懸念もあり、当方も積極的にアプローチすることはないのもあります。

裏を返すと、紙媒体への進出を検討せずとも、月50万円~とかは到達可能、フルタイムで攻めたらもっと行けると思います。

自分でメディア・ブログ収入を得るという手法も

おそらくライターをやっていないヒトからすれば、請負のライターも、自分でメディア・ブログを運営するライターも「同じようなモノ」として扱われているのではないでしょうか。自分でメディア・ブログを立ち上げて、そこに自分で記事を書いて、広告収入にする、という手法もあります。

当方の経験から言うと、請負ライターと自前で運営して広告収入を得るタイプのライターは、必要な能力値が全く違います。個人の感覚にはなりますが、当方圧倒的に自分で運営する方が難しいです。

請負であれば他社がある程度構築済みのユーザーや需要者に発信するため、しっかりとした記事を書けばOKが出て、報酬にもなります。一方で自前で立ち上げる場合は、自力でゼロ→イチ→多数のユーザー層を構築していかなければなりません。この部分に必要とされる能力に違いがあるのです。

当方はあくまで請負を主体でやっていく方針です。その方が効率よく、当方が求める収益を得られるという考えています。

副業Webライターの特徴

当方はここまで紹介した中で、副業の形でWebライターをおこなっています。そこで副業Webライターの仕事ぶりの特徴をまとめてみました。

ノーコストで始めやすい

Webライターは始めるうえで初期投資がほとんど必要ありません。PCとスマホがあって、かつインターネットにアクセスできる状況なら、始めるときにかかる費用は完全にゼロです。(裏話をすると、もともと使っていたならインターネット利用料などを経費にできるので、プラスですらあります)

クラウドソーシングサービスは始めるときに利用料などとらないので、全くコストをかけずに始められます。当方もいまでこそ、カフェを使用するときなどの費用を計上していますが、月30万円くらいまでは計上する費用は家のネット利用料くらいしかない状況でした。

参入障壁が「低すぎる」

遅い・早い、得意不得意はあれど現代は多くの人がPCで文章作成をすることくらいはできると思います。そして、それさえできれば、ライター案件を受注することは可能です。

クラウドソーシングのなかには、まだ収益性の上がっていないメディアなどはライター報酬を払えないため、初心者と低い報酬で契約するケースも少なくありません。こうした案件から始めるなら、未経験から簡単ライターデビューできてしまいます。(低単価案件が倫理上どうなのか、という問題については一旦置いときます)

これは始めるときにはいいことなのですが、始めた後はデメリットにもなります。なぜなら、絶え間なく新しい「ライターさん」が生まれる環境なので、過当競争になりがちだから。差別化ポイントを作るのは重要ですが、ライターの差別化ポイントも「あってないようなもの」でもあるので、この点は当方も現在進行形で苦労しています。

収益ゾーンは数万円~数十万円

収益性が高いか、低いか、は人の感覚によるので、ざっくり数値で書きますと、副業の場合は月収で数万円~数十万円まで幅広いところに分布しています。安定的に仕事を得るようになればバイト+αまでもっていくのはそう難しくないと思っています。

一方でそこから50万円前後=サラリーマンとして高めな月収を実現するには、今期と継続性が要求されてくると思います。また、現時点では副業100万円を超えるのはかなり難しい気がしています。(チャレンジ中)フルタイムならいけると思うのですけどね。

結局は報酬×労働投入量のビジネス

ライターは結局は自分の時間をできるだけ多く割き、また高い単価報酬の案件を獲得する仕事です。特に自分が割ける時間は有限なので、自ずから青天井の収益を得るのは非常に困難であるのがわかります。当方もすでに工数はパンパンなので、ここからは報酬を底上げするしかできることがありません。

広告収入のようにストック化したビジネスであれば、軌道に乗れば手をかけずに高い収入を得られるため、ストック型のビジネスと比べるとデメリットだな、と素直に感じています。

ライターのざっくり仕事プロセス

当方の働き方をもとにライターの一連の仕事プロセスをまとめてみました。実務っぽく案件獲得など執筆以外のところも書きました。なお、当方は一人で動いているので、ここから紹介するすべての部分を自分で対応しています。

案件獲得

ライターは案件を取らなければはじまりません。まずは誰かから「書いてほしい」という依頼を受けるところから始まります。MECEかは微妙ですが、当方の感覚からすると4つのチャネルから案件を取ることができます。

  • クラウドソーシングサービス

  • メディアへの直接営業

  • SNS経由

  • 既存クライアントからの継続案件

初心者はクラウドソーシングから入るのが正解だと思い、当方もそのようなパスで現在に至っています。クラウドワークスやランサーズなどには多数の執筆依頼が転がっていて、その中にはプロ向け~初心者向けとさまざまなものが存在。

直接営業をかけても、記事執筆実績がなければほとんど採用されることはありません。それがクラウドソーシングなら「初心者OK」の案件もあるので不思議なものです。

ちなみに、中級以上になるとクラウドソーシングから離れろ、っていう人もいるみたいですが、当方はいまでもクラウドワークス経由で依頼が来ます。この辺はまた別の機会にまとめてみようかな。

当方が30万円~に到達する際に積極的におこなったのはメディアへの直接営業です。直接といっても漫画の持ち込みみたいのをやるのではありません。

まずは、お問い合わせ欄やライター募集頁を介して自分の手がけた案件と共に記事執筆依頼を受け付ける旨の連絡をおこないます。新規開拓営業ってやつですね。運が良ければメディアの目に留まり、執筆案件をもらえるようになります。

SNS経由で案件を取る人も少なからずいるみたい。特にTwitter上にはたくさんのライター募集ツイートがあるので、活用の余地はありそうです。以前ライター講師をしていた生徒さんにも、いち早くTwitterで自前案件を獲得している人もいました。当方は現時点では取り組んでいません。

最後に重要なのは既存クライアントからの継続案件。実は当方はここ数カ月は、60~80%くらいが以前お世話になった方からの継続案件です。継続といっても、プロ野球みたいに〇年契約を結ぶわけではなく、あくまで記事一本単位、もしくは月単位で依頼を受けます。しかし、記事の評価が良ければ、納品後また繰り返し案件が来ます。

相手も常に仕事を抱えているとは限らないので、中には数か月たって突然次の案件を依頼してくださる方もいます。継続の相手と仕事をするのは楽なので、手元が開いたときにはChatやSlackなど通じて、こちらから案件がないか軽く聞いてみることもあります。

案件獲得はライター業においてとても重要なので、またどこかでいろいろ深掘りしてみますね。

案件を受注したらまず情報整理

晴れて案件を受注できたら、いつだって嬉しいものです。大型案件になると、一回受注するだけで収入が万円単位で変わるので、気が急いてしまうこともあります。

しかし、受注したらしっかりと情報整理をしてください。ここで闇雲に動き始めるとスケジュールが管理できなくなったり、事故になったりします。

契約を結ぶときに確認しておきたいこと

  • 納品先メディアのURL

  • 記事のテーマ

  • 作業範囲(KW探索・構成・記事執筆・画像選定・Web入稿)

  • 作業の進め方(1プロセスごとにクライアントチェックが入るか)

  • 文字数/文字数を超過した場合の対応

  • 納期

  • 報酬

  • 連絡方法

多いですね・・そして経験上、ほとんどの案件では、こちらから積極的に聞かないと、これらの情報のどれかが抜け落ちています。相手はクライアントである以上「いわない方が悪い」とは絶対にならないので、あらかじめ疑問点・不明点はつぶしておいてください。

一通り整理したら記事の準備に取り掛かります。以下はフルセットに対応する場合の作業についてまとめましたが、実際には案件によって対応範囲は異なります。

キーワード探索~構成作成

記事執筆の最初は構成作成から始まりますが、そもそもSEOキーワードが決まっている案件と、キーワードもライターが提案する案件があります。キーワード自体がない場合は、ラッコキーワードやキーワードプランナー、あと当方はGoogleのサジェストなどを見て、キーワードを選定します。

構成の作成粒度やクライアントによりさまざまで、所定のフォーマットに書き込む案件も多いです。ペルソナを定め、競合Webサイトを定め、そして大見出し~小見出しの流れを書いていきます。案件によっては見出しの中の内容の概略もまとめる場合も。

本気のアウトラインを作ると、記事の内容の半分以上が構成の時点で固まることもあります。構成作業が自前なのか、クライアント対応なのかでかなりかかる工数が変わってくるので注意しましょう。

本文の執筆・画像選定

ペルソナや見出し、記事の概略が固まったら本文を入れていきます。慣れないうちは特に時間のかかる作業となり、講師をやっていた時もどこからどうやって書いていけばいいかわからないという悩みは多くもらいました。

当方の経験上は、最初は上位のWeb5つをみながら書いていく、で充分だと思います。競合より優れた情報を持つ記事を作成するためには、まず人気Webに当然乗っているコンテンツはしっかりと織り込んでいかなければならないので。

一方で最低限のオリジナリティ、差別化も必要になってくると思うのですが、このあたりはまた別の機会にまとめてみたいと思います。

さて、記事執筆に合わせて画像選定も挟まる場合もあります。今はフリー画像を提供しているサイトがいっぱいあるので、当方はそういったサイトからアイキャッチや見出し直下の画像などを提供します。

当方の場合はジャンル的にオリジナルのグラフ、図表、イメージ図を必要とする場合もあり、その時はエクセルとパワーポイントを使用して作成します。こだわる人はビジュアルもかなり細かくやると思うのですが、当方は効率性重視なので、クライアントがOKを出すクオリティをしっかり守る程度で、それ以上のデザインは追求しません。

案件によってはここまで完了させて納品すれば終わりですが、中には次のWeb入稿が作業範囲に含まれている場合もあります。

Web入稿

近年Webライターが入稿までやってしまう案件のほとんどは「Wordpress」への流し込みを必要とするものです。記事に見出しや装飾、画像アップロードなどのソースコードを付けて入力します。

Wordpress専門で対応する人もいるくらいなので、Wordpressに対応できる人の方が案件は取りやすいと推察されます。

一方で、慣れていても流し込みには1時間くらいはかかるので「その1時間をWPにつかうか、別の記事作成に充てるべきか」は報酬額やクライアントとのリレーションをふまえて判断しなければなりません。

Wordpressはプログラミングの初歩みたいなソースコードを使うので、何となく難しいと感じて敬遠する人、逆に本気出しすぎて本格的に勉強する人がいます。

当方の経験上は、ライターの付随作業として受注する範囲では、特別な勉強は必要なく、未経験でもカンタンにできます。いまはWPに関する情報もそこら中にあるので。苦労することはないでしょう。もちろんWPに精通したいという人は別ですが、ライターの手数を増やすためのWPだったら「とりあえず受注してやってみる」で大丈夫です。

納品後の対応

納品後の対応を簡単にまとめときます。クラウドソーシングの場合は相手の検収・評価入力などがあります。この評価機能がどの程度機能しているのか個人的には不安ですが、特に対応に問題なければ☆5をつける、くらいがスタンダードとなっていますので注意してください。

また、自己営業の場合、クラウドソーシングの場合いずれも、追加案件がないかは必ず聞いてみましょう。別の案件に応募しなおすより圧倒的に楽です。そして、意外と次の案件が来るケースは少なくありません。

自己営業で取った案件の場合は「請求書」を作る必要があります。特に相手が法人だと、請求書は先方の会計上も欠かせないものなので、準備しておきましょう。

請求書は相手のフォーマットがある場合、自前で作ってしまう場合のパターンがあります。今はエクセルやGoogleなどに請求書テンプレが落ちているはずなので、自前で作る場合には積極的に活用してください。

各論はまた詳しく書いてみます

とりあえず書いてみましたが、意外と6000字を超過してきましたね。今回はここまで笑。またいろいろ追加していこうと思います。

またね~

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