テレワークの普及を阻むもの
私は幸い100%テレワークが認められており、緊急事態宣言期間中は会社に行っていない。
そのことで全く困っておらず、可能な職種では積極的にテレワークにするべきだという立場である。
ただ、仕事内容によっては絶対にテレワークに出来ないものがあり、そこは分けて考えるべきだと思っている。
しかし、建設関連の技術者をしている私の友人は、公共工事の技術資料が分厚い紙の資料で、それを見ないと仕事にならないので、全てをテレワークには出来ないとのこと。
もとより、現場のある仕事は100%テレワーク化は出来ないことは当然ではある。
しかしながら、紙の技術資料を見るために通勤しなくてはいけないとしたら、なんと不毛なことかと愕然とする。
政府が旗を振って推進しようとしているテレワークを阻む障害が役所が発注する工事の技術資料というのは皮肉がすぎる。
「なぜテレワークが進まないのか?」という議論の中で、このことがどれだけ課題として認識されているのだろうか?
行政のデジタル化は推進していくべきだが、民間を脅したりすかしたりする前に、まずは自分たちの仕事のあり方を見つめ直してほしい。