見出し画像

機会の不利

昨年から、小倉百人一首競技かるたの競技者に復帰しました。
温かく迎え入れてくださったかるた仲間の皆さんには、感謝の思いでいっぱいです。

いざ復帰してみると、地理的な不利を実感するようになりました。

競技かるたは1人ではできません。
競技人口も少なく八幡浜市内には仲間がいないため、車を片道2時間弱走らせて松山の練習会に出向いたり、南予一円から仲間をかき集めて卯之町で練習会を開いたりしています。
私は自分で車を運転できるのでまだ良いのですが、気になるのは未成年の仲間の皆さん。
公共交通機関は脆弱なので、親御さんの送り迎えが欠かせません。
人数が集まる日程を選ぶので、練習会を開くのはたいてい平日の夜。
練習会場までお子さんのお迎えのために暗い夜道を走り、22時過ぎに家に着いて、翌朝はお仕事に出勤、という親御さんには頭が上がりません。

競技かるたをはじめ、競技者が少なく学校に部活動が無かったり、部活動だけでは不十分だったりするものに取り組む機会を得るためには、特に地方において多大な周囲の協力や負担を要します。
そこに起因する機会の不利、不平等に、どう対処できるでしょうか。
「部活動の地域移行」という大きな動きも進む中、考えを深めておきたい課題です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?