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逮捕された新卒OLの罪(3,556文字)

割引あり

<前回までのあらすじ>
詐欺の幇助の容疑で再逮捕された佳穂。
自分の罪に向き合いながらも、警察官の優しさにも助けられらて改めて自分の罪に向き合うと決意する。
留置所に帰ってくると、同じ部屋に新しい子がいた。

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第26章 再逮捕後の地検

再逮捕から一夜明ける。

刑事さんから明日は地検だからと言われていたので、昨夜担当さんから「66番明日護送」と言われても何も驚きはなかった。

留置所生活もだいぶ慣れた。
少し違うのは、莉子以外も同じ部屋に人がいることだけだった。
彼女もアイドル並みの美人さだ。

メイクをしていなくても、充分キレイさがわかる。

少しだけ嫉妬してしまう。

起床後は、朝ごはんを食べて、運動がてら腹筋したり自分の時間を使う。
検察庁では手錠と腰縄で長時間拘束されるので、この時間は今日唯一の自由
時間であると言っても過言ではないのだ。

とはいえ、牢屋に閉じ込められている以上自由ではないのだが、、、

今日の護送は韓国美人と一緒らしい。

名前を聞くと、パクというらしい。

わたしは、馴れ馴れしいが、パクちゃんと呼んだ。

日本語もかなり上手で、一瞬で溶け込むことができた。

9時すぎ、莉子とパクちゃんと少し話していると担当さんが迎えにきた。
トイレを済ませて、莉子に行ってきますと一言。

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