10/29(木)「野球場でふて寝」

換気扇のセールスのため野球場に行った。

ぼくは「ドーム球場にはでかい換気扇があるのに、野外球場に無いのはおかしいですよ」と焦らせることで、間違って売れないかな~と日々目論んでいるくそカスセールスマンなのだ。


今日も担当者に「外なので換気扇はいらないかと…」と体よく断られ、野球にさらさら興味ないけど、せっかくチケット買ったしもったいないな、とぼけっと見ていたら、いつのまにかマウンドに焚き火があった。


ぼくはそもそも焚き火ってくだらね~派であるし、試合中に焚き火をしていることがどれくらい変なことなのか知らないので、「だりいな」と言いながら足を前の席に掛けてふて寝することにした。


どれくらい時間が経ったのかわからないが、夢を見るくらい熟睡していたにも関わらず、マウンドの上の火は消える所か、しっかり木を組んでキャンプファイアーのようになってぼうぼう燃えていた。


炎の周りには両チームの選手や監督、審判やボールボーイなどが大きな輪を作ってダンスをしていた。
応援団のラッパと太鼓がマイムマイムを奏でる。


なんだか部族のお祭りみたいで、プリミティブなダンス衝動に襲われるが、換気扇も売れてねえし、履いてた革靴も片っ方が見つからねえしで、踊ってる場合じゃないんだよ。


ええいままよ、ともう一度ふて寝する。


目覚めると11回の裏で、64対69点で巨人がリードしていた。





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