わかる経営者は会計と財務の違いを知っている
会計と財務の違い
会計と財務の違いはどこにあるでしょうか?
この二つは大きな違いがあります。
まず、もしあなたが経営者とした場合、お金のことについて誰に相談していますか?
税理士や公認会計士、中小企業診断士、コンサルタント、弁護士の場合もあるかもしれません。
その相談相手に、先程の質問を投げ掛けてみてください。
『待ってました!』
と言わんばかりに答えてくれるなら、その専門家に経営相談をしても大丈夫でしょう。
もし・・・???
という空気感なら、税や法律の相談はしても経営相談はやめておきましょう。
ビジネスと節税を混同してしまう専門家の方もいらっしゃいますが、その二つには大きな違いがあります。
節税が中心でビジネスモデルが後回しになっている最悪のケースがあります。この場合、その会社が生き残れる可能性は低くなっていきます。もちろん節税がダメとは言いません。
過去・現在・未来
会計とは、貨幣価値のあるものの移転を数字で示したものであり
過去や現在のものである場合がほとんどです。
それに比べて
財務とは、もちろん会計に基づいた財務諸表を指しますが
会計との大きな違いは未来に向かっていることです。
確かに財務諸表の役割は期間損益計算であったり、企業価値を算定するためであったりします。
しかし財務にはファイナンスが加味されます。要するに、未来の意志決定をするためのファイナンスを含んでいるため、事業の行く末を考えることが含まれます。
会社の悪循環・好循環
会社にはゴーイングコンサーン(継続企業の前提)がつきものです。会社は永遠に続くという前提のもとで運営する必要があると定義されています。
とすれば、会社で損失を出し続けることはできません。
会社の好循環
①黒字を出し、融資を受けられる決算書を作る
②税金を払う
③融資を受ける
④投資をする
⑤新たな価値の創造
①から⑤の好循環を繰り返し、結果的に継続企業の前提が実現できるのです。
会社の悪循環
①節税をしてトントンまでもっていくか赤字を出す
②税金を払わない
③融資を受けられない
④投資資金がない
⑤新たな価値創造不可能
参考までに会社の悪循環も見ておきましょう。
結論
《基本的には過去・現在の会計観である節税・赤字会社》
と
《未来への継続企業の前提》
は天秤なのです。
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