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【倒産を防ぐ経営学】#1 キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)を知る

コロナ禍で倒産を余儀なれる会社も増えてきそうです。
売上が上がらないことにはどうしようもありませんが、これから経済活動を開始するうえで、すべて一から考え直す必要がありそうです。

そこで、倒産を防ぐための第一歩としてキャッシュサイクルを知ることが大事です。

キャッシュサイクル

キャッシュサイクルとは・・・
ある一定期間で、現金をどれだけ回収しているか、どれだけ払っているかの回転をいいます。

キャッシュは売り上げや仕入れと共にキャッシュのやり取りが行われるわけでなく、売上は後日回収の売掛金や未収入金、仕入に対しては買掛金や未払金が存在します。いわゆるツケです。

また、小売業などでは棚卸資産(在庫)にキャッシュが転嫁している場合もあります。

キャッシュコンバージョンサイクル(CCC)

ある一定期間でのキャッシュの出入りを知るには

(売掛債権+棚卸資産-仕入債務) / 売上高÷365日

で求めることができます。

この計算の結果が60日となれば、事業活動において60日でキャッシュが一回りし回収することができているということになります。

簡単にいえばお金を使って、そのお金がぐるっと回りかえってくるまでに60日かかるということです。

CCCは資本を利用する効率性を表しています

もし、この日数を30日に短縮できるとすれば、半分の元手で事業活動を回転させられることになります。

事業活動とCCC

会社のキャッシュが枯渇してくると、仕入れができなくなり、支払いが滞っていきます。それにより、売上を作る機会を失い、仕入れの金額が払えず事業活動自体が停止してしまいます。

こうならないようにキャッシュコンバージョンサイクルを知り、自信の会社の回転どれくらいで回っているのか、正常営業の場合はどれくらいの元手が必要なのかを知っておくことが必須です。

会社規模を縮小して、何とかコロナ禍を乗り切ろうとする場合
もキャッシュを知ることが先決です

個人事業でも会社規模でもこれを知らずして経営は成り立ちません。

まだまだコロナの影響は続くでしょう。それならばコロナが気付かせてくれることもたくさんあるでしょう。

自身の事業の資本効率性を理解できていないのであれば、この機会にキャッシュコンバージョンサイクルを知りましょう!


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