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新卒でサッカーメディア編集者の内定を辞退してサッカースクールを設立した理由

こんにちは!kenyaです。かなり久しぶりの記事になりました。今回の記事はタイトルの通り、新卒でサッカーメディア編集者の内定を辞退してサッカースクールを設立した理由についての記事になります。結論からいうと、1つのことだけなく、様々な角度からサッカーに関わることで相互にメリットが生まれるという一言ですが、それだけは語れない多くのメリットを感じているからスクール経営とライターという2足のわらじを履く道を選びました。今回の記事はもちろん無料です!少しでもこれをご覧いただいた方に少しでも参考になればと思っています。かなりの長文なので上手く纏められるか分かりません。拙い文章ですが、最後までご覧頂けると嬉しいですm(__)m

今回の記事はこんな方が対象です。

・サッカー、スポーツ業界で仕事を始めたばかりの方
・これからサッカー、スポーツ業界を目指したい方
・これから就職活動を迎える学生の方

目次
・プロフィール(現在の活動)
・新卒で内定を獲得するまでの経緯(大学時代の活動について)
・なぜ内定を辞退してまでサッカースクールを設立したのか?
・サッカースクール経営者兼指導者、ライターとして活動して得たこと
・最後に(メッセージ)

プロフィール

まずは現在、どんな肩書でどんな活動をしているかと経歴について書いていきます。

役職:一般社団法人クレバリ代表理事(2020年2月に運営するサッカースクールを法人化)
・サッカーライター(フットボールトライブ、VICTORY)
・RCDエスパニョールジャパンアカデミー東京アドバイザー
・スポーツメディア「スポチュニティ」アンバサダー

2014年4月:帝京大学経済学部経営学科入学スポーツ経営を専攻
2016年2月:サッカーライターとして活動開始
2018年3月:帝京大学経済学部経営学科スポーツ経営コース卒業
2018年4月~サッカースクール開校、代表に就任、2020年2月に法人化

新卒で内定を獲得するまでの経緯(大学時代の活動について)

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ここからは大学進学からサッカーメディア編集者として内定を獲得するまでについて書いていきます。私は通信制の高校で某Jクラブの試合運営の手伝いをしたのがきっかけで選手やコーチ以外にも裏方の仕事が色々あることを知り、Jクラブのスタッフに興味を持ったのがきっかけで帝京大学の経済学部、経営学科スポーツ経営コースに進学しました。サッカーの専門学校も選択肢にありましたが、経済や経営についてもしっかり学べ、4年制大学も卒業できる大学を選びました。入学して当初はJクラブのスタッフになりたいと思っていてスポーツビジネス関係の授業を受けながら某Fリーグクラブの学生運営スタッフをやったり、元Jリーガーの方のセミナーに参加してみたりしました。その上で中学生くらいの時から同級生の弟など、子どもにサッカーを教えたり、一緒にやる機会があり、指導者にも興味があったため、「サッカーのコーチの勉強をしてみたいな」と思いました。そこで、自分の通っていて通信制高校は某Jクラブのスポンサーをしていたため、そのクラブのOBで元日本代表の選手のサッカー教室に参加する機会がありました。同じ高校の生徒とそのクラブのホームタウンに住む小学生が一緒になって行うサッカー教室でした。その時に元日本代表選手のスクールコーチがサポートで来ていて、つながることができたことがきっかけで卒業後に自分で電話をして手伝わせて貰えることになりました。サッカーで何の実績もない自分が元日本代表でサッカー関係者なら誰もが知る方のスクールにいきなり「コーチの勉強をさせてください!」って電話してよく受けいれてもらえたなと思っています。その時のコーチの方々には本当に感謝しかありません。それから数回、そこのサッカースクールで臨時サポートコーチという形で関わらせてもらってからD級ライセンスを取得しました。(2014年、大学1年の7月)

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その後、1年生の10月に地元にあったサッカースクールでコーチとして指導をさせてもらうことになりました。そこのスクールは今でこそ、知名度はありますが、当時はまだ社員10名ほどの小さいスクールでした。そこで幼児以下のアシスタントと低学年or高学年のメインコーチをさせてもらいました。
レベル的にはエンジョイ要素が強かったので上手い子も何人かいましたが、特にレベルが高いというわけではありませんでした。その後、アシスタント経験ほぼ無しでいきなりメインコーチになって、力不足を感じたため、隣町で活動している大手のサッカースクールに移り、アシスタントとなり、U-10、U-12はA、B2つのクラスに分かれ、スクールマスターの上司のコーチのアシスタントとしてAクラスを見させてもらいました。そこのスクールの子たちは電車で通う子もいるくらいで真剣に上のレベルを目指している熱量の高い選手が集まっていたため、とてもレベルが高く、プレイヤー経験の浅い自分は本当に苦労しました。やりながらサッカーを色々勉強させてもらいながら、選手経験の不足からくる知識不足を感じ、「とにかく選手としてもっと経験しないとダメだな」と感じたため、当時埼玉県3部リーグの社会人チームに入団しました。このクラブは某強豪校のOBが中心に立ち上げたチームで一般募集もしており、セレクションも無かったため、自分も入団できました。元Jリーガーやブラジルでプロだった選手、インターハイ全国準優勝など輝かしい経歴の選手と共にプレーし、試合にはあまり出れませんでしたが、良い経験ができました。ただ、一方で指導者としての力不足と学校とバイトと自分のサッカーの並立していく中でもう1度本当にどうなりたいかを見つめなおす時間を作るためにアシスタントとして勤務していたスクールを
12月頭くらいに辞めることにしました。そこからはしばらくは社会人チームでのプレーと学校に専念し、大学3年生の2016年にスポーツマネジメントのゼミに入りました。そして社会人チームは2017年の1月に行われた天皇杯予選を最後に、退団しました。入団したのは2015年9月のため、1年4ヶ月在籍しました。もともと就職活動が始まる前までと決めていたため、ちょうど一区切りついたため退団という形になりました。

そこからいざ就活が始まるのですが、3年生のこの時期になってもまだサッカー業界に就職という漠然とした目標しかありませんでした。そんな中、「このままだとまずいなー」と感じていた時に色々調べていくと、サッカーライターを募集しているメディアを見つけ、元々SNSなどで発信するのは好きだったからとりあえずやってみることにしました。そのメディアは本当に小さいメディアだったのですが、ダノンネーションズカップという小学生年代のワールドカップと言える大会の取材ができることになりました。そこで取材に行くと大学2年生の時にアシスタントをしていたスクールに通っていた子が選手として出場して活躍していました。

そこでその本人と6年生のお兄ちゃんも自分のことを覚えてくれていて話をすることができました。アシスタントとはいえ、関わっていた子どもの活躍や成長する姿を見て「コーチもやっぱりやりがいがあるな」と感じたわけです。そこで大学4年生になった5月にたまたまサッカーの個人レッスンを行う会社の求人を見つけて応募して個人レッスンのコーチとしてまた指導者をやることになりました。そこから就職活動はメディア系か指導者に絞って行い、サッカーメディアを運営する会社から内定をもらいました。1次は役員面接、2次が社長の行う基礎研修セミナーへの参加とその中でのグループワークでした。朝9時から夜20時ごろまでの長丁場の選考でした。2次選考後にそのまま社長との最終選考が行われ、数日後に内定が伝えられました。応募したのはサッカーメディアの編集者だったため、サッカーメディアの編集者としての内定獲得でした。内定を獲得できたのは、たまたま大学時代に学んだスポーツビジネスの電子書籍を出したり、既にライターとして活動していたことが面白いと思ってもらえて評価してもらえたようです。その後、年明けの1月に入社前バイトで入社しました。デスクワークは始めてでしたが、朝礼や電話対応、ミーティングなど行いました。仕事自体はやりがいを感じていましたが、指導者の個人レッスンのバイトもずっと続けていたため、指導者への思いも捨てきれないものがありました。ただ、その会社は副業禁止だったため、メディアのほうの仕事しかできませんでした。個人レッスンの担当する生徒の親御さんからもありがたいことに高い評価をもらい、前のスクールとはまた違った経験ができました。ダノンの取材で子どもの成長にも関わることができて、メディアの編集者、指導者両方やりたいというモヤモヤがありました。

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もともと自分のサッカーチームやスクールを持ってみたいという思いもあり、個人レッスンと集団のスクールを経験できたため、それらを上手く取り入れたスクールを作りたいと思っていました。とはいえ、メディアのほうもやりがいはあり、育成年代を取材したり、メディアで使っていたアクセス数の分析ツールとかを上手く活動すれば両方にメリットがあるんじゃないかと思いました。結果、内定先の会社に正社員ではなく、バイトなどの非正規で残り、サッカースクールを立ち上げるという結論になったのです。その時期は2月、もう入社直前でした。。

正社員としての内定を辞退して、サッカースクールを開校してバイトとして残りたいという自分勝手な決断を伝えるために内定先の会社の出勤日に上司に相談することに。この時期の内定辞退がどれだけ迷惑をかけるか、今は経営者なのでよくわかります。
どんな反応をされるか、おそるおそる伝えると、「正社員にならないのは残念だけど、お前が1番やりたいことがそれで決めたことなら応援する。うちはあまりバイトとか正社員とか気にしないからこれからもよろしくね。」

………まさかの回答に本当にビックリして泣きそうでした。先輩社員も「もちろん残念だけど、両方の仕事に生かせることがあるだろうね」と背中を押してくれて、それ以降も変わらず接してくれました。ちなみに、この会社は
2018年の年末に離れることになったのですが、その後、一緒に仕事をさせてもらえる機会も頂き、今でもその先輩とは繋がっています。(個人的にこのエピソード、1分間の深イイ話や神対応スカッと投稿したら採用されるんじゃないかと思うレベルだと思っています笑)

なぜ内定を辞退してまでサッカースクールを開校したのか?

正社員としての内定を辞退してまでサッカースクールを開校した1番の理由はサッカースクールとライターを両立することで双方に生かせることがあることを入社前バイトで感じたからになります。そして、自分のポリシーに「やりたいことはできる方法があるなら全部やる」というのがあるからというのも理由の1つです。

サッカースクール経営者兼指導者、ライターとして活動して得たこと

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ここからは実際にサッカースクールの経営者兼指導者、ライターとして活動した得たことについて書いていきます。まず、得られたメリットは以下のようなものになります。

・育成年代を取材することでスクールやチーム関係者と繋がれる
・他の指導者の指導を見ることで自分の指導レベルの向上に繋がる
・サッカー界に関する情報交換もできる
・取材することで宣伝になり、自分も相手も両方win-winの関係が作れる
・メディアでの編集、執筆で得た知識をスクールの集客にも生かせる
・スクールとライター、両方やってることでまわりから興味を持ってもらえる

1つ1つ説明していこうと思います。まずは育成年代を取材していくことでチームやスクール関係者と繋がれること。これは実際、かなりのメリットでした。私はRCDエスパニョールジャパンアカデミー東京というスペインのエスパニョールと業務提携し、東京でアカデミーをやっている会社のアドバイザーをさせてもらっていますが、これも取材でつながった縁がきっかけでした。社会人1年目の時にこの東京のアカデミーが主催したエスパニョールキャンプで代表の方と繋がり、現地のエスパニョールのカンテラのコーチも来日していたため、その方の指導も見ることができてかなりの学びがありました。そして、そこからスクール同士でも取り組みをさせてもらっていて、アドバイザーの話も頂けました。その他にも他のスペイン系サッカースクールとも取材を通じて繋がりを作ることができ、良い関係をきづかせてもらっています。取材がきっかけでお願いすればこれらのスクールは取材でなくてもトレーニングの見学をさせてもらえるようになりました。このように定期的に他の指導者の方の指導を見ることができ、スクールのほうでも取り組めるのはかなりのメリットかと思います。

サッカー界に関する情報交換ができる

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この情報交換もかなりのメリットになります。取材をしていると、記事にはできないような裏話がサッカー界にはたくさんあることが分かります。取材してくれたから特別に教えてもらったり、なんてことも結構あったりして、関係者の方と繋がることができ、情報交換もすることができるため、スクール経営の参考にもできます。そして、取材して記事にすることで相手のチームやスクールの宣伝にもなり、win-winの関係を作れることも大きなメリットです。

メディアでの編集、執筆で得た知識をスクールの集客にも生かせる

パソコン

ライターとスクール経営の両方を行うことは、繋がりや情報交換以外にも大きなメリットが生まれ、スキルも身に付きます。自分が関わったメディアではワードプレスというcmsを使っていることがあり、このワードプレスは簡単にいうとwebサイトのシステムを構築するツールなのですが、このワードプレスの使い方を覚えることで自分でwebサイトを作ることも可能になります。今、全世界にあるホームページの35%ほどがワードプレスを使っているそうです。そして、メディアではアクセス数を分析するのにグーグルアナリティクスを活用しています。これは自分たちのサイトにどのくらいアクセスがあり、どんな年齢層や地域の人がいつ、どんなデバイスを使って、どんなところからサイトにたどり着いたかを分析できる非常に便利なツールです。

これはサッカースクールのホームページでも使えると思ったので、これらのツールも生かしながら、特定のワードで検索した時に上位に表示されるSEO対策も行いながらスクールの運営にも生かしていました。これらを行ったたところ、1ヶ月で15件近く体験の問い合わせがきたこともあるくらいです。

スクールとライターの掛け持ちで興味を持ってもらえる

最後にスクールとライターを両方やっていることでまわりの人に興味を持ってもらえることもメリットになります。スクールを経営しながら指導もして、ライターもやっている方は決して多くはないため、色んな人からライターの仕事についても聞かれます。時々、「どっちが本業なの?」ということも聞かれることも笑

ちなみにこれについてはどっちも本業というのが正直なところで将来的にも両方やっていきたいと思っています。(ただ、スケジュール的にどうしても無理になった時はスクールの経営と指導を優先すると決めています。)厳密にはスクールが本業ですが、しばらくは両方やり続ける予定です。

最後に

実績も知名度もまだまだですが、サッカー界、スポーツ界に入りたての方やこれから入ることを目指している方、興味がある方は1つのことだけなく、色々な関わり方をされることをオススメします。一言でサッカーやスポーツの仕事といっても多くの分野があり、それぞれで学べることや求められるスキルも変わってきます。1番大切なのは自分がどんな人間でどんなことに強みがあるのかを明確に理解すること。そして、やりたいと思って決断してらそれをとことん突き詰めてやる熱量が必要だと思っています。少しでもご覧頂いた皆さんの参考になればと思います!最後までお読みいただきありがとうございました!

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