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今しかできないこと!

昨日、帰ってから少し寝てしまっていて、起きると日付がかわっていました。部屋には電気がまだついていて、見るとみとちゃんが夜遅くまで先生や子どもたちに手紙をかいていました。

画用紙をつかって丁寧にメッセージカードをつくっていて、本当に素敵。見ていて、全然私は関係ないのに、こっちが感動してきました。今週で、みとちゃんの研修は終わります。

みとちゃんは私より2週間早くスウェーデンに来ていたので、研修期間も2週間ずれています。最後を迎えるみとちゃんを見て、私もあと2週間か、と思うとすごくさびしくなりました。

Mar. 15

朝起きてからは、昨日Global Villageでもらったお菓子を頬張りながら支度をしました。行きのバスは爆睡していて、もう少しで降り過ごすところでした。あぶない。

今朝は霧がすごくて、遠くの方は見えなくなっていました。スウェーデンの人は、ここは夏に訪れる場所だよ、とよく言います。冬の天気はみんな嫌いみたいです。

朝いつものようにコートを職員室に置きに行くと、イーダが他の学年の授業も見ることを提案してくれました。来週から計算すると残り2週間。ぜひ他の授業も見てみたいです。

ルーラにそれを相談すると、他の学年の先生と話してもらえることになりました。顔見知りになっている高学年の子たちが、授業ではどんな様子なのかを見るのはすごく楽しみです。

この学校は、全体的に女の先生が多いです。彼女たちは優しいけれど、子どもたちをまとめるときはみんな力強い声を出します。今日はルーラが仁王立ちで声をかけていました。

今日は時計の読み方の勉強をしました。6時の20分前、6時から20分後、など、ある時点を基準に時間を表すことを学びます。

面白かったのは、スウェーデン語と英語、日本語での時間の表し方に違いがあったことです。スウェーデン語では、11時半のことをHalv Tolvといって、半分12時になりかけている、といった表現をします。最初この感覚が掴めなくて、子どもたちに教えながらも頭の中でこんがらがっていました。

あとから知ったのですが、スウェーデンの時間の表し方は、〇時と〇時半を基準に、そこから何分前、何分後、といった表現をします。英語で話すときもそうやって言うので、わかりにくいとみとちゃんが言っていました。使う言語によって、やっぱり頭の構造も違っているのかな。

ワークやプリントを終えた人からiPadで問題を解いていました。時計は普段の生活から目にするものなので、みんなある程度の予備知識はあるようでした。以前iPadで計算問題をしていたときより、サクサク進んでいました。

スウェーデン語の時間では、世界情勢に関するニュースをスウェーデン語で見ていました。日本でいうと、国語の時間に日本で放映されるニュース番組を見ている、というようなかたちになります。

国の言葉を学習する時間なので、何を目的とおくかによるけど、こうやって世界の動きを授業を通して知ることができるのはいいことだなと思いました。

昨日と一昨日とで、ポスターによる視覚的に好奇心を触発する作戦を行ってきましたが、私はまだこの作戦をあきらめることができなくて、次は野菜のコーナーの近くに貼ってみることにしました。

これもまた、子どもたちは興味をもってくれていたと思います。絶対に通るところなので、目に入らなかった子はいないんじゃないかな。

描いた絵は、「私たちを食べて!」というメッセージのもの。好き嫌いがある、というのがボトルネックだと思ったので、嫌いな野菜も可愛く見えたら食べてくれたりするかな、という目的で描きました。

描いた絵を見ての行動かはわからないけど、今日は子どもたちのお皿に少しずつ野菜が乗っているところを見ることができました。まだまだではあるけれど、これを見たときすごくうれしかったです!

今日のお昼はこんな感じ。オリーブやトマト、スイートオニオン、黄色のつぶつぶの和え物はシェフに聞いても正体はよくわからなかったけど、もっともっといろんな種類の野菜を子どもたちにもよそって食べてほしいです。

あと、もう一つ嬉しかったのは、食器を返すときにエリアナが、今日は全部食べたよ!たまに残すこともあるかもしれないけど、と私に綺麗に食べたお皿を見せてくれたことです。

昨日の日本の紹介のとき、私は日本の給食では食べ物を残すことが基本的に許されていない、ということを教えました。エリアナはそれを覚えてくれていたみたいです!全員の意識を変えることは難しいけど、少しずつでも変化を見せてくれる子どもたちを見ていると、もっと何かできることがある気がしてきます。

お昼ご飯を食べたあとは、また体を動かします。小雨が降っていても関係ありません。ベラはメガホンをもって子どもたちを統制していました。強い。(笑)

お昼休憩のときは、チョコレートケーキをもらいました。Fikaじゃないのに嬉しい!

また、マリヤは今日で最後になります。そう思うと、本当にこの1週間早かったです。2人で休憩のときに話しながら、私が帰る前に、週末を利用してまた会いたいね、という話になりました。偶然ではあったけれど、こうした出会いに感謝したいです。

そんなマリヤは体育の授業中、かかっている音楽に合わせて踊っていました。将来、先生になるのかを聞いてみたとき、ダンスや音楽が本当に好きで、それに携わった仕事がしたいと言っていました。

今日のおやつは、パンと一緒にホットチョコレートがありました。美味しかった。でも子どもたちは、いくらこれがチョコレートだと言っても、コーヒーの味がする!と言って聞きません。コーヒーを飲んでいる大人な気分を味わいたいかのようでした。

外で遊ぶときには、縄跳びをして遊びました。縄跳びって、こう見るとただジャンプするだけじゃなくて、リズム感も必要な遊びなんだなと気づきました。

今日のFritidsの時間では、一部の子たちが絵具をつかって絵を描けるようにベラが準備をしていました。

色鉛筆をつかって描くときとはまた違って、子どもたちは思い思いの絵をそれぞれ描いていました。

なかでも、やっぱり私はエリアナの絵が好きです。これは、エリアナの妹がもうすぐ誕生日らしく、そのために描いているのだと言っていました。

もしエリアナがこうした絵を描ける環境に生まれていなかったとしたら、エリアナは決して絵を描くことがなかったと思うと本当にこわいです。世界中の子どもたちが、自分の環境を言い訳にして将来を決めてしまわないようになったらいいな、と改めて思います。

全ての子どもたちが絵を描いているというわけではなく、なかにはチェスをしている子もいました。私はルールを知らないのでよくわからなかったけど、頭をすごく使うことは知っていたので、すごいなと思って見ていました。

今日の日程がかかれているホワイトボードには、こんなふうに絵がかかれていました。Have a nice weekendという意味だそうです。もう週末!!

***

帰宅すると私のほうが早く、後からみとちゃんが帰ってきました。みとちゃんは今日が最後の研修だったので、めちゃくちゃ泣いていました。私もそれを見ながらなんだか泣けてしまって、いろいろ考えてしまいました。

たぶん、今日がもし私の研修最終日だったとしたら、絶対に後悔すると思います。そう思うと、毎日今日が最後だと思って活動するくらいの心持でいないと、と強く思いました。

どんなに頑張っても、ぼーっとしていても、時間は過ぎるし、私も私の周りも結局どうにか生きてはいて、どんなに充実した経験になったとしても、そうでないものであっても、私の人生はいつか終わってしまうのであって、考え出したらきりがありません。

渡航前にアイセックメンバーがくれたメッセージを読み返しながら(本当は毎日少しずつ読むものだけど、私は我慢できずに初日に全部読んでしまいました。笑)、難しく考えず、あれこれ理屈をつけるんじゃなくて、一瞬一瞬そのときにしかできないことをしようと思いました。

このnoteも、かくのは少し時間がかかるけど、きっと今が過ぎてしまうと今かいている文章をかくことができないと思うので、絶対に最後まで続けたいです。

いつも最後まで読んでくれているひと、本当にありがとうございます。

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