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お皿に彩りを

今日は、私がスウェーデンに来てから1番雪が積もっていた日でした。これは駅からとった写真です。車道と歩道の境目がほとんど見えなくなっていて、あたり一面が雪でした。

でも、見た目のわりには寒くありません。スウェーデンの気温は、雪のあるなしではなく、風のあるなし次第だということに気がつきました。

Mar. 13

今日の朝は、やっと3月の席替えをしていました。新しい席になって、みんなウキウキしていました。授業は、以前スウェーデン語でかいた自転車とヘルメットについての作文を、みんなの前で発表する時間から始まりました。

前回の時間までに書ききれなかった子は、教室の外で続きを書いていました。iPadとイヤホンをつなげていて、自分がキーボードをうつとそのアルファベットが発音されるようになっているみたいです。WritingとListening同時にできるっていいな。

発表の時間が終わって、少し余った時間では、スウェーデン単語の勉強をiPadのアプリをつかって勉強していました。スウェーデンで、単語帳みたいなものはまだ目にしていません。

朝、授業が始まるまで外で遊んでいた子たちの防寒着はこの乾燥機の中に入っていました。スウェーデンの学校では、この乾燥機の設置は一般的みたいです。

たしかに子どもたちは雪だろうとなんだろうと寝転がったりして遊ぶこともあるので、服はびしょびしょになります。

遊び終わるとまた乾燥機の中へ。靴や手袋、マフラーも全部このなかにつっこむので、パンパンになっていました。

お昼ご飯までの時間は自習時間になっていて、子どもたちは自分のしたい勉強をしていました。ディワはアラビア語を勉強していて、私はそれをまじまじと見ていました。アラビア語はアルファベットとまたかけ離れているので、私が第二外国語としてフランス語を勉強するよりも大変そうです。

でも、自国の言語を勉強することは子どもたちの権利であり、子どもたちもその重要性を分かっているみたいでした。ディワは一生懸命アラビア語をノートに書いていました。

昨日描いた絵の紙を、子どもたちが食堂に入る前に貼っておきました。子どもたちは、Kyokoが描いたの?と興味津々で見てくれていました!うれしい!!

最初はあの立て看板に貼ろうと思っていたのですが、子どもたちがお皿に盛り付ける直前に目に入るようにしたいと思い、お皿の目の前に貼りました。絵は、バランスよく盛り付けられたお皿が優勝する、というものになっています。

今日はハッシュドポテトでした。私はたぶん、この学校で1番うまくお皿を盛り付けられている自信があります。優勝です。(笑)でも、本当にどの料理も美味しいんです。みんなにもたくさん食べてほしい。

でも、肝心の子どもたちはというと、ポスターを貼っても今までとお皿の様子が変わっているようには見えませんでした。やっぱり、嫌いなものは食べないし、そもそもそんなにたくさん食べれるわけじゃないので、なかなか意識を変えるのって難しいです。

お昼ご飯を食べ終わったあとは、外で雪をつかって遊びました。

みんな、星型は絶対に無理だよって言ってたけど、私がつくっていると集まってきてくれて、完成しました。雪はふわふわしていて気持ちいし、遊びがいがあります。

praoは、働くとはどういうものなのかを自分で確かめることが1つの目的でもあるので、こうしたインタビューシートのようなものが存在するみたいです。マリヤは、このプリントを用いていろんな先生に質問していました。

マリヤはこの学校の卒業生なので、先生たちもマリヤに会えて嬉しそうでした。ただ、マリヤはバッセム校長のところに行くのが緊張するみたいでした。マリヤが小学生だったころ、バッセムは先生のなかでも恐れられる存在だったみたいです。私はまだバッセム校長のこと、あんまり知らないんだな。

お昼休憩の時間、いつもはコーヒーや紅茶を飲んでいる先生たちが、今日は何やら緑色の飲み物を飲んでいました。これはビタミンがたくさん含まれる飲み物みたいで、冬はよく飲むみたいです。スーパーにたくさん売ってるからあなたも買いなさいと言われました。

私は人より免疫が強い自信があって、小学校から今まで1回胃腸炎になって休んだ以外は皆勤だということを先生たちに言うと、テーブルをノックし始めました。私は理解できなくて、何かまずいことでも言ったのかなと思ったら、これはKnock on woodという慣用表現を表す動作なのだと教えてくれました。

Knock on woodの意味は状況に応じていろいろ変わるみたいで、基本的には、良いことが起きたならそれがずっと続くように、悪いことが起こったならそれがもう起きないように祈る意味が込められています。先生たちは、私がこれからも病気にならず健康でいることを祈ってくれたのかな?

子どもたちのところへ戻ると、忍者のゲームをしていました。え、忍者!と思ってみていると、ルールは日本で流行っていたほうれんそうゲームのようなものでした。スウェーデンの駅では、忍者のカジノの広告をよく目にします。なんでこんなに忍者が有名なんだろう。

そのあとは、粒度の違った物質を混ぜる実験をしていました。この学校には理科室がなく、実験も教室で行います。

今日のおやつはパンとマーガリンとスライスチーズ。シェフが焼くこのパンは素朴でやわらかくて、好きです。

今日のFritidsの時間はほとんどお絵描きや工作などを子どもたちとしていました。一部の女の子たちは私が絵を描いているところに来ては一緒にお絵描きをしていました。

エリアナがこんな絵をくれたので、彼女のリクエスト通りお寿司の絵を描いている渡しました。エリアナは絵が上手で、将来の夢の1つがドレスデザイナーです。子どもたちはそれぞれかわいい絵を描くけれど、私は特にエリアナの描く絵が大好きです。

昨日教えた紙飛行機を男の子たちはすごく気に入ってくれたみたいで、ずっと遊んでくれていました。にしても、何回教えても折り方を一向に覚えようとしてくれない。(笑)

鶴のワークショップをしたときは、ここまで熱狂的になって遊んではなかったので、男の子がこうやって遊んでくれているのをみると、紙飛行機を教えてよかったと心底思いました。

最後のほうは、また食堂に飾るためのポスターをつくっていました。この学校には、スパンコールなど装飾できるものがそろっているので、使わせてもらいました。明日食堂に飾ろうと思います。

でも、みんながみんなお絵描きが好きなわけではなくて、特にニーノはお絵描きよりも体を動かす遊びのほうが好きみたいでした。誰が卓球台をここまで動かしてきたんだろう。(笑)とりあえず楽しそうだったからいっか。

***

家に帰ると机の上にパイナップルがおいてありました。そういえば、パイナップルってどうやって収穫するんだろう、っていう疑問から調べていくと、私はパイナップルについて無知だったことが判明しました。

私はてっきりパイナップルはヤシの木みたいに木になっているのかと思っていたのですが、こうなってるみたいです。衝撃すぎて、こんなに身近にあるものなのに、世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあるなと痛感しました。また、思い込みも怖いなと思います。調べて、知ることができてよかったです。

また、パイナップルのエピソードに加えて、みとちゃんと私はもう1つ学習したことがあります。写真はみとちゃんのいつかの夜ご飯で、チャーハンとじゃがバタです。

私はこの日の夜、学校で食べ過ぎてお腹がいっぱいだったため、ちょうど夜ご飯を食べなかったのですが、みとちゃんがもちもちしていて美味しいと言ってじゃがバタを食べているのをみて、私も美味しそうだなと思っていました。でもマイケルは、緑のジャガイモを見て、こんなの見たことないと不思議がっていました。

次の日の夜、マイケルが昨日の緑のジャガイモについて調べてくれたみたいで、そのときはじめてみとちゃんと私は、あのじゃがバタが毒だったということを知りました。幸運なことにみとちゃんは何もなかったのですが、無知ってこわいなと改めて思いました。

私は学校で、子どもたちの食育意識を変えたいと思っているけど、私も私で全然知らないことばっかりだな、と思います。

何事も、学習ですよね。自分の目で見て、身をもって体験して、これからも知らないことに好奇心を絶やさず勉強していきたいです。



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