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『+1cm』| 読書記録

" たった1cmの差があなたの世界をがらりと変える "

2020年になって、初めて本屋で買って読んだ本。たまたま入った本屋さんで、たまたま手にとって、数ページ読んで「あ、ほしい。」と思ってしまってからもう買うことは決まっていました。本屋さんに足を運ぶということは、自分を呼んでる本がある、と聞くけれど、本当にそうなんだな。

世界をどんなふうに見て、どんな世界を生きたいか

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この本には、声に出して読みたくなるような文章が詰まっている。幸せはすぐそこにあって、そこにどの角度から光を当てるのか、それをどう見るかで自分の世界は変えられる、と。

本の構成は、6つのセクションでできていて、そこにふりわけられたメッセージのほとんどが見開きで完結します。そのなかから、もう一度読みたい、と付箋をはさんだものを取り上げたいと思います。

真実3%ジュース

真実はオレンジジュースとは違う。果汁が3%しか含まれていなくたって オレンジジュースと言えちゃうけれど 100%でない真実は どれだけ含まれている量が多くたって 真実にはならない。

嘘がだめだという話ではないけれど、ちょっとのごまかしや裏切りで、真実までも濁してしまうのはもったいない。気をつけたい。

短編を書く男 長編を読む女

男の発する言葉は短編だけど 女がその言葉から想像するのは300ページ以上の長編推理小説だ。 だから男は面倒でも女が誤解しないよう親切な注釈を付けなきゃいけない。

自分は短編を書く派なのか長編を読む派なのか、たぶん後者だけれど、ときに自分の言葉が思いもよらない伝わり方をするときもあれば、相手の言葉から想像を膨らませて勝手に落ち込むときもあるなあ、って。

幸せフォルダーに移動しますか?

思ったより小さな誕生日ケーキ。ひとりで過ごす金曜の夜。顔はタイプじゃない人に告白された。 ・・・ 幸せフォルダーに入れるか不幸フォルダーに入れるか微妙なことは とりあえず、幸せフォルダーに入れてみよう。 一度入れれば案外馴染んで「あれ、これって幸せかも」と思えるんだ。

思ってる以上にまわりに転がっている幸せに気づけるひとになりたいし、あまり好きになれない自分の一面を愛せる人になりたいなと思います。最近私は、身長が高いこと、を幸せフォルダーに移動させて、ヒールを買いました。

なくしもの

飼い犬をなくすこと カバンをなくすこと 恋人をなくすこと ・・・ これらはなくすとすぐにわかる。ユーモアセンスをなくすこと 純粋さをなくすこと 人生に対する好奇心をなくすこと ・・・ これらはなくしてもわからないことが多い。 なくしたときすぐにわかるものより なくしても気づかないものの方が 本当は人生において重要な 絶対になくしてはいけないものかもしれない。

実家に帰省したとき、家族に「変わったね」って言われて、自分が成長して心得たものがあったぶん、失ったものがあったのだと思う。そばにいる人への感謝や、好きだった自分はなくしたくない。

世界の危機

これで世界が終わるわけでもないのに そんなに深刻になる必要ないじゃない。

変えられない過去にぐずぐずせず、過度に落ちこんで未来までも台無しにしないように、嫌なことがあったらこれを唱えよう。(笑)

現実行きチケット

過去でも未来でもなく、今私がいる「この場所」で 見て聞いて味わい、そして感じる。 過去や未来ばかりに旅立って 気分を悪くしてるくらいなら ラクダに揺られて気分が悪くなったほうがずっとマシだ。 自分の体が触れている現実を全力で楽しむこと 休息すること そしてエネルギーを得ること。 頭じゃなく体でする旅行だから可能なことだ。 さあ、出発の時間だ。土曜の午後1時20分、トルコ行きの飛行機は 過去でも、未来でも、ホグワーツでもない 現実の世界で旅立つ。

このあいだ『マチネの終わりに』という映画をみて、過去は変えることができると知ったことを思い出しました。過去も未来も、自分の人生の中でそれらがどういった意味をもつかは今を生きる自分にしか変えられない。今をしっかり見つめようと思います。

夢【 】叶う

「夢」と「叶う」をつなぐのは 「は」や「が」なんて言葉じゃなくて 行動すること、だ。

私も、まず叶えたい夢をはっきりさせて、遠回りでもいいから1歩1歩進みたい。

心くすぐる挿絵

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この本の魅力は、言葉だけじゃなくて、ページごとに工夫がちりばめられた挿絵にもある。ほんとうにかわいい。ページをめくるのが楽しいって、こういう本のことをいうんだと思う。

* * *

抜粋したものはほんの一部で、人によっても、読むタイミングによっても、響くものはさまざまなんだと思います。私も、1週間後には変わった読み方ができるくらいに、新しい自分になっていたいな。またあたためておいて、読もう。

こっちも、読んでみたい。

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