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社内アンケートを取る:設問編

前回社員満足度調査の実施におけるポイントをご紹介しました。

今回は実際の設問についてのご紹介です。


不満足因子/満足因子:

設問は大きく分けて満足因子/不満足因子の二つに分類されます。

不満足因子=最低限満たす必要のある項目。低いと職場崩壊する可能性がある。
満足因子=より満足するために必要な項目。高ければ高いほど良い。

この項目により、すでに満足度の土台はできているのか?より満足度を伸ばす余地はあるのか?などが判断できます。

もし両方とも低いようであれば、不満足因子から早急に改善策を実施したほうがよいです。



各種中項目:

それぞれの設問が具体的に “何についての満足度チェックなのか” を示しています。

社員満足度調査といえば「対人関係」に偏りがちですが、会社への帰属意識や責任の範囲、会社の経営方針なども社員満足度に影響します。

WLB
→ワークライフバランスのこと。私生活と仕事のバランスが取れているか
監督
→上司などの監督者に対する満足度
経営方針
→会社の方針について理解し、満足しているか
作業条件
→仕事のしやすい職場環境になっているか
対人関係
→同僚や上司とうまく関係を築けているか
福利厚生/賃金
→福利厚生や賃金に満足しているか
帰属意識
→会社に対する帰属意識はあるか
業務内容
→仕事の内容に満足しているか
昇進
→昇進の仕組みについて満足しているか
承認/達成感
→仕事のやりがいを感じられているか
成長
→仕事を通して成長を感じられているか
責任
→仕事の責任を持たせてくれているか(責任が全くない仕事は満足感も低いため)


設問:

具体的な設問は以下です。設問の順番は好きに組み替えてOKです。

これらは5段階評価(満足5~不満1の5段階)で取るようにしてください。

全部で25問あります。

不満足因子:WLB:私生活に仕事を持ち込まずに過ごせている
不満足因子:WLB:極端な残業が継続して発生していない
不満足因子:監督:私の直属の上司は、メンバーの業務の進捗を把握し、適切にフィードバックしてくれる
不満足因子:監督:私の直属の上司は、社員の意見や現場の状況を把握しようとしている
不満足因子:経営方針:私は、会社の経営方針/行動指針/事業計画を理解したうえで、業務に取り組んでいる
不満足因子:経営方針:私は、今の仕事において地震の目標が明確にある
不満足因子:作業条件:私が所属する担当部署は、仕事に集中しやすいオフィス環境である
不満足因子:作業条件:私が所属する担当部署は、仕事に必要なマニュアル/業務フロー等が整備されている
不満足因子:対人関係:同僚とは、日頃から気軽に話しやすい雰囲気である
不満足因子:対人関係:上司とは、日頃から気軽に話し合いができる雰囲気である
不満足因子:対人関係:私の部署は、役職/年齢/勤続年数に関係なく、自由に意見や議論ができる雰囲気である
不満足因子:福利厚生/賃金:私の賃金は、私の現在の業務に対して妥当だと感じる
不満足因子:福利厚生/賃金:私の職場は、計画年休や育休等が取りやすい職場だと感じる
不満足因子:福利厚生/賃金:私は、会社の福利厚生制度に満足している
 満足因子:帰属意識:私は、この会社の一員であることに誇りを感じる
 満足因子:業務内容:私の担当している業務レベルは、私に合っていると感じる(簡単すぎない/難しすぎない)
 満足因子:昇進)昇進のチャンスがある(またはキャリアパスが明示されている)
 満足因子:承認/達成感:私の直属の上司は、よい仕事をしたとき褒めてくれる
 満足因子:承認/達成感:私の直属の上司は、個人目標を達成したとき褒めてくれる
 満足因子:承認/達成感:私は、今の仕事において達成感を感じることがある
 満足因子:成長:私の職場は、自分自身で独自のやり方を試してみる機会/余地がある
 満足因子:成長:私の直属の上司は、メンバーに対し育成の機会を均等に与えている
 満足因子:成長:私はこの会社で働くことで、社会人として成長していると実感することがある
 満足因子:成長:私が所属する担当は、育成や研修の実施に積極的である
 満足因子:責任:私の直属の上司は、私に仕事を任せる姿勢を持っている


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このような設問でデータを取り、各項目ごとに5段階評価の平均点を出すことで、どの項目が強いのか弱いのかを客観的に判断することができます。

またこれを6ヶ月に一度、1年に一度実施し、データを蓄積しましょう。

そしてこれを、部門ごと、勤続年数ごと、性別ごと、年齢ごとなどにカットして平均値をみていくと、「○○部門の30代男性の不満足度が高いので離職の危険がある!」などが見えてきます。

また「どの程度の点数なら優れているのか?」は、業務内容/組織規模/地域 等によっても変わるため、一概には言えません。

あくまでも全社平均や前回のアンケートと比較し、相対的に改善しているのか/悪化しているのかを判断するとよいです。


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これらの満足度評価が高ければ高いほど組織として安定していることを示します。

安定した組織だと、生産性や業務精度はUPし、自然と残業も減っていきます。

是非参考にしてみてくださいね。


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