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2週間に一度「10分面談」をする

在宅ワークが普及したことで、意識しないとメンバーとコミュニケーションを取ることが難しくなってきています

同じフロアにいれば何気なく雰囲気を窺い知ることができますが、在宅ワークではそうもいきません。

中間管理職だと、特に部下の調子を伺うことが困難になっていることで、気づいたらかなりストレスフルになってしまっていた…という事態になる可能性があります。

それをさらに放置しておくと、突然「辞めます」といわれて現場が回らなくなる という最悪の事態もありえますよね。

いくら普段から「苦しいときには言えよ」といっても、自分から助けてくださいとなかなか言い出せない人も沢山います。

この問題に対して、1週間に一度程度メンタルヘルスのアンケート(業務量は適切ですか?睡眠は食事は取れていますか?など)を導入している企業もあるようですが、新しいシステムを導入となるとある程度お金がかかってしまいます。


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そこでおすすめなのが「10分面談」です。

いわゆる評価面談のようにがっちり1時間!というものではなく、もっと気軽に相手の雰囲気を感じ取ることを目的とした面談です。

具体的なポイントは以下。

・ フィードバック面談ではないことを先に周知する
・ 1回10~15分程度で実施する
・ 2週間に1回程度の短いサイクルで実施する
・ 上司から一方的に話をしない
・ 仕事の落ち度や問題点を指摘しない
・ 困っていたら声をかけるように伝える(毎回伝える)
・ 簡単で良いので話をした内容をメモしておく

いわゆる1on1ミーティングとはちょっと異なり、もっとラフで気軽なものです。

どうしても上司と面談となると「何か怒られるんじゃないか/余計な仕事が増えるんじゃないか」と心配になってしまいますが、そういう趣旨の面談ではないことをきちんと事前に伝えましょう。

1on1ミーティングでは「1回30分程度」というのがスタンダードですが、忙しい現場だとそこまで毎週個別に時間を取ることは難しいです。

そのため「1回10分程度」を目安にすると、実施するハードルがグッと下がります。


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具体的に面談の中で意識して話をしたいことは、

・ 最近あった仕事の大きなトピック(あの処理大変だったでしょ?など)
・ 頑張っていた部分を褒める
・ 現場の動きはどうか
・ 最近辛いことはないか
・ 家庭の状況進捗(病気や介護のご家族がいる場合)
・ ほかのメンバーの動きで気になることはあるか

このように、叱るための面談にしないことが重要です。

目的は「何かあったときに声をかけやすくすること/変わったところはないか確認すること」なので、上司が部下に言いたいことを言う時間ではないことを覚えておくとよいでしょう。

例えば直属の部下が6人いたとしても、1日2人づつ実施すれば20分しかかかりません。

しかも2週間に一度なので、タイミングをズラせばさほど苦になることはないでしょう。

何も問題なく元気そうであれば5分で終わってもかまいません。声をかけたという事実が大事なのです。


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このように普段から話をするタイミングを定期的に設けておくことで、何かあったときに部下も相談しやすくなります。

また、これだけコミュニケーションが取れると、部下の評価時期にも正しい判断が行いやすくなるメリットもあります。

ちなみにこの面談、一見残業抑制に関係ないように思えますが、チームがきちんと回っているか確認すること=トラブルを事前に回避できるということです。

悪い兆候をイチ早く察知できたり、自分の把握していなかった問題を拾い上げることで余計な仕事を増やさずに済みます。

そして何より部下が仕事をしやすくなることで、チーム全体の生産性向上により残業が減っていくのです。

ちょっと大変そうに感じますが、是非取り入れてみてくださいね。

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