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「風の谷のナウシカ」 と 「かぐや姫の物語」

ナウシカ、1〜7巻、再読読破しました。

ふーーーーー。。。。。

ネタバレになりますので、これから読みたい!という方は、ご注意ください。

あくまで個人的な解釈による感想です。


テーマはズバリ

「清浄と汚濁こそ生命」





コミック版ナウシカの全容は


ーーすべては、文明が発達しすぎて自らを制御できなくなって破滅してしまった人類が、自らが汚染した大地と人類を取り替える計画だったーー

という衝撃の事実。

過去の人類の墓守は、その計画を守るため、
自らの子孫を卵として眠らせ、同時に腐海や蟲たち、汚染した環境に適応できる人類を作り出し、その腐海のシステムによって汚染が浄化され、すべての大地が浄化されたとき、今まで眠っていた「おだやかでかしこい人間たち」が生まれ、人類は、争いや汚濁のない、音楽と詩だけの美しい理想の世界に生きることができる、とナウシカに訴える。

そこで語られるナウシカの言葉が、宮崎駿監督の伝えたかったことの全てだと思う。

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「私たちの身体が人工で作り変えられていても
私たちの生命は私たちのものだ
生命は生命の力で生きている
その朝がくるなら私たちはその朝に向かって生きよう
私たちは血を吐きつつ繰り返し繰り返しその朝を超えてとぶ鳥だ」

「生きることは変わることだ
王蟲も粘菌も草木も人間も変わっていくだろう
腐海も共に生きるだろう」

「その人たちはなぜ気づかなかったのだろう
清浄と汚濁こそ生命だということに」

「苦しみや悲劇やおろかさは、清浄な世界でもなくなりはしない
それは人間の一部だから・・・
だからこそ、苦界にあっても喜びやかがやきもまたあるのに」


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あぁーーーーー  姫ねえさまーーーー!!!!!!



そしてこの世界観、同じくジブリの「かぐや姫の物語」と一緒だと思ったのです

『清浄と汚濁こそ生命』

月の世界では、苦しみも悲しみもない。感情のない世界。

だから、喜びも幸せも、ない。


私たちの生きるこの世界には、すべてがある。

喜びや幸せや光があるように、悲しみや苦しみや闇もまたある。

そして、生きている限りそれからは逃れられない。

そして、人はいつか必ず死ぬ。

だからこそ、すべての感情を、目一杯この身体に感じよう。

それこそが 生きる ということだから。


わたしも、ナウシカのように、傷つき血を流し、毒にまみれた世界で、強く美しく、生命の力を信じて生きていきたいと思う

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