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なぜWeb社長が、SNSをやめたのか?その理由と結果がこちらです↓

大学卒業と同時に起業して、14年目。
TwitterやFacebook、Instagram、LinkedInなど、いろいろなSNSに手を出してきた私ですが…

この度、SNSをやめることにしました。

その理由と結果を、シェアさせていただきます。


(今だから言える)SNSが苦しくても、続けていたワケ

SNSをやめた理由をお話する前に、「なぜ続けていたのか?」について、お話します。

正直私は、SNSでの発信が、あまり好きではありません。
それでもなぜ、これまで続けていたのか?

それは、今だから言えますが、『見栄のため』でした。

私の本業は、士業専門Web集客コンサルタントです。
小さいホームページ制作会社の社長です。

だからこそ、勝手に、「Web集客コンサルタントなんだから、Web周りのことにすべて精通していないと、お客様に信頼してもらえない」と考えてしまっていました。
「フォロワーが多ければ、優れた社長であると思ってもらえるはずだ」と思ってしまっていました。

そう思い、苦しくても続けていたのですが…

でも、やっていて楽しくないんですよね…。
そして、楽しくないことは、ノルマのように感じられて、だんだん苦痛になっていきます…。
心の重荷になり、いい投稿もできなくなっていきます。

今思えば、SNSは、私自身を守る「鎧(よろい)」のようなものでした。
強く優れた社長である!と伝えるための、鎧。

しかし、その鎧が、どんどん重くなってしまい、自由を奪われ、ストレスになっていきました。

正直、SNSは、私の得意分野ではありません。

後述しますが、私は、Podcast(ポッドキャスト)やセミナー、ブログのような、「ある程度まとまったコンテンツ」を発信するほうが、好きだし得意なんです。

苦しいSNSを続けるより、好きなものに集中したい。
そのほうが、世の中にも貢献できる。

私にとってSNSは、メリットよりも、デメリットのほうが大きかった、というワケです。

SNSをやめた理由×5

(1)家族との時間に集中できなくなった

SNSをやめた一番の理由が、これです。

私は、家族が大好きです。
妻との時間、子供たちとの時間を最優先したい。
そう思っています。

最愛の妻と息子たち。この家族を最優先したいのです。

しかし、SNSをやっていると、そちらが最優先になってしまう感覚になってしまうのです。

例えば、以下のように。

  • これはSNSに使えそう!と写真を撮る(子供たちのナマの笑顔ではなく、カメラ越しの笑顔を記録することに執着してしまう)

  • 今朝の投稿、いいね!されてるかな?と気になる(で、スマホ見ちゃう)

  • コメント入ってたら、すぐ返信しなきゃ、と気になる(妻の話が上の空。右から入って左に抜けていく感覚)

結果、家族との時間をまったく楽しめていない自分がいました。

子供たちには「ゲームの時間に気をつけてね」「テレビ見過ぎじゃない?」のように注意しているのに、その自分が、SNSに気を取られ、心ここにあらずになっている。

これでは、親としてもどうなのか?
そう感じたのです。

(2)スマホを見る時間が長くなってしまった

私はもともと、「スマホを見たくない人」なのです。

例えば、以下のように。

  • ポケットに入れて持ち歩きたくないので、わざと手の届きにくいカバンの中にいれたり

  • 家でも、いちいち気にしたくないので、リビングにはおかずに、クローゼットや書斎にしまったり

でも、SNSをやろうとすると、リアルタイムに発信したり、反応することが求められます。
つまり、スマホにアプリを入れなきゃいけません。

  • Twitter(ツイッター)

  • Facebook(フェイスブック)

  • Instagram(インスタグラム)

  • LinkedIn(リンクトイン)

  • Threads(スレッズ:最近注目されてますね)

などなど、アプリがどんどん増えてしまい、これらを無意識に見てしまう(気になってしまう)んですね。

スマホ脳、という本にも書かれていたのですが、SNSの「スクロールすると次の情報が更新されていく」という仕組みは、カジノの「スロットマシン」を参考に作られているそうです(!)。

SNSの世界では「マインドハッキング」という言葉もあるくらい、いかに消費者の注目を集め続けるか?(消費者に、SNSの中で長い時間を使わせるか?)が研究されています。


引用: https://barso.blog.fc2.com/blog-entry-262.html スティーブ・カッツ氏のSNS依存の風刺アート

Facebook開発者は、SNSの依存性の高さを「ヘロインに匹敵する」とまで話しています。
ちなみに以下は、iPodやiPhoneの開発に携わったアップル社の幹部トニー・ファデルさんの言葉です。

冷や汗をびっしょりかいて目を覚ますんだ。
僕たちはいったい何を創ってしまったんだろうって。

うちの子供たちは、僕がスクリーンを取り上げようとすると、まるで自分の一部を奪われるような顔をする。
そして感情的になる。それも、激しく。

そのあと数日間、放心したような状態なんだ。

アップル社の幹部:トニー・ファデル氏

こんなスマホ・SNSとの付き合い方は、もう嫌です。

(3)投稿がノルマに感じられて苦しい

SNSは、投稿したものが、どんどん流れていってしまう仕組みになっています。
(フロー型のコンテンツ、と言えます)

だからこそ、注目してもらうには、毎日投稿しなければなりません。

始めるときは、よしやろう!とやる気もあるのですが…
モチベーションは、そんなに長く続かないものです。

特に、「SNSをやれば信頼される、売上も上がるかも」のような、外発的なモチベーションは、最初は頑張れても、長続きしません。
(最強のモチベーションは、「それ自体が好き」という、内発的なモチベーションです)

結局、SNSでの投稿がノルマに感じられ、ストレスフルで、全く楽しくない…。
今日もつぶやかないと、今日も何か言わないと…。

私が義務感で書いている投稿では、当然反応は伸びません。

(4)いいね!やコメントの不毛感

SNSは、交流ツールです。
お互いが、いいね!やコメントをし合うことで、自分の投稿も拡散されやすくなっていく仕組みになっています。

考えてみれば、すごく合理的な仕組みなのです。
SNSの運営側だって、SNSの中で時間を使ってほしいわけですから。

しかし、このいいね!やコメントが、なんだか不毛に感じられたのです。

もちろん、ビジネスにおいて、影響力を伸ばすのは大事です。
それが信頼にもつながり、集客に役立つという面もあります。

しかし、私はそれ以前に「自分、なにやってんだろ…」みたいな感覚の時のほうが多かったのです。

SNSを通じて親しくなれた人もいますが、別にSNSで交流しなくてもいい。
交流したいときには、直接(1対1で)やり取りしたほうが、私はよほど価値を感じられます。

(5)自分の好きな・得意な情報発信ではなかった

私が好きなのは、フロー型ではなく、ストック型の情報発信です。

SNSは、フロー型。
例えば、10年前につぶやいたツイートが、今でも同じように効果を発揮してくれるか?というと難しいでしょう。

一方、ブログやPodcast(ポッドキャスト)は、ストック型です。
価値あるコンテンツを、コツコツ積み重ねていく感覚。
10年後も、検索などでヒットして、価値を届けることができます。

こっちのほうが、自分に向いているし、好きなのです。


まとめると、自分の人生なのに、SNS(スマホ)に主導権を握られている感じがして嫌だった。

これが、SNSをやめた理由です。

SNSをやめた結果、得られたメリット×5

そんなこんなで、SNSをやめた私ですが…
やめたことで、以下のようなメリットがありました。

(1)家族との時間が、より幸せになった

もともと、「家族との時間が侵食されている感じがしてやめた」SNS。
そのおかげで、家族との時間に、SNSを気にしなくなり、より幸せを感じられるようになりました。

  • 妻と一緒にランチしたり。

  • 子供たちとポケモンのパズルに熱中したり。

  • 絵本を一緒に読んだり。

  • 公園で思いっきり遊んだり。

  • 長男と一緒に親子サッカーで汗を流したり。

SNSのために写真を撮る必要もないので、これら1つ1つに集中できるようになりました。
心から楽しめるようになりました。

ちなみに、ハーバード大学のヴェイラント氏らが行った調査では、『私たちの幸福と健康を高めてくれるのは、いい人間関係である』という結果が出たそうです。

この研究、なんと75年にわたって対象者の幸福度と要因を追跡し続けたという、すごく信頼性のある研究なのです。

収入や家柄、学歴、職業、老後資金の有無などではなく、「人間関係」。

この人間関係の中でも、一番近いのが「家族」であることからも、私自身の幸福度が上がったのは、ある意味当然だったのかもしれないなぁ、と感じています。

(2)好きな仕事に、より集中できるようになった

SNSをやっていたときは、ついつい、SNSのことが気になってしまう自分がいました。

いいね!されてるかな?コメント入ってるかな?
そんなことが気になり、無意識にSNSをチェックする癖がついてしまっていました。

でも、そうやっていると、本当に大事な仕事には、集中できなくなっていきます。

カリフォルニア大学情報学部のグロリア・マーク教授によると、『作業が中断されるたびに、それを完全に再開するまでに平均で23分15秒もかかる』そうです。

つまり、仕事中に3回SNSのことが気になったら、集中力を1時間以上無駄にしている、ということ。
これでは、良い仕事ができないし、楽しめないですよね。

SNSをやめてから、気にする必要がなくなったので、自分が好きな仕事をもっと楽しめるようになりました。
Podcastやセミナーなどのコンテンツ作成に、もっと集中できるようになり、質も上がりました。

SNSをやめて、あらためて気づいたのですが、私は、「ある程度まとまった量の情報を体系立てて、分かりやすいコンテンツにまとめる」のが、好きだし得意なようです。

Twitterの140字の中では、私の強みは活かせない。

「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますが、私が好きなPodcast、セミナー、そしてブログといったコンテンツに集中していきたい。

あらためて、そう気づけました。

「SNS=デイトレード」のような感覚

書いていてふと思ったのですが、TwitterなどのSNSは、感覚的に「デイトレード(投資で例えると)」に近いように感じます。
常に張り付いていなきゃいけない、みたいな。

一方、Podcast、セミナー、ブログといったコンテンツは、投資の神様:ウォーレン・バフェットの「買ったら持ち続ける」に近いように感じます。

時間が経つにつれて、価値も上がっていくような、そういうコンテンツが好きなんだなぁ、とあらためて気づいた次第です。

私の中での、noteの位置づけ

ちなみに、noteは、私の中では「ブログ」の位置づけです。

noteは、「スキ」や「フォロー・フォロワー」のように、SNS的な要素もありますが、私の肌感覚的に、「つながりを強要されない感じ」とか「いつも張り付いていなくていい、ゆる~い適度な距離感」みたいな感じがして、好きです^^

言葉にするのが難しいのですが、noteのスキやコメントは、他のSNSと違って、心がホワッと温かくなるというか、コミュニケーションできている感覚があるので、ありがたいです。

(3)気持ちが自由になった

「今日も投稿しなきゃ…!」
「ネタ考えなきゃ…!」
「いいね!やコメントにすぐ反応しなきゃ…!」

こういう焦りがなくなり、気持ちがすごく自由になりました
心の平安が手に入ったような、そんな感覚です

気持ちが焦っていると、仕事にもプライベートにも影響してしまいます。

例えば、以下のように。

  • 子供たちが、パパ遊ぼうよ!と言ってくれているのに、ちょっと待って、と言ってSNSのネタを考え続けている自分

  • SNSに投稿するためだけに、「はい、そこに立って、こっち見て笑って~」のように、今を楽しもうとする子供たちに強要する自分

  • あげくのはてに、「待ってって言ってるでしょ!」と怒り出す自分

今思えば、自分は何をやっていたんだろう、と。

こういう焦りや、SNSに追われている感じがなくなり、気持ちが自由になれたのは、私にとって、すごく価値があることでした。

(4)手紙を書けるようになった

私、手紙が好きです(唐突)

妻や子供たちに書くこともありますし、両親や、お世話になっている在宅スタッフさん、お客様、友人など、大切な人を想って手紙を書くのは、すごく良い時間です。


先日も、在宅スタッフさん達に、手紙を書きました^^

SNSにかける時間が0になったので、今まで以上に、こういう落ち着いた時間がとれるようになりました。

そもそも私は、友達が少ないのです。笑
本当に大事にしたい人を、大事にしたい。

そのため、量よりも、質を大切にしたコミュニケーションのほうが、性に合っているのだと感じます。

他にも、実家に電話する時間も増えました。
両親の声を聞けるのは、やっぱり嬉しいですね^^

(5)半径3メートル以内の人を大切にできるようになった

身近な人を幸せにできないような人間に、多くのお客様を幸せにすることはできない。
私はそう感じています。

私にとっての半径3メートル以内の人は、ずばり、妻。そして子供たち。

半径3メートル以内の人を幸せにできれば、それが波紋のように、広がっていきます。

ハーバード大学の研究で、「幸せは伝染する」ということが分かったそうです。

●「幸せな人」の友人は、平均15%、幸福度が高まる
●「幸せな人」の友人の友人(つまり、その「幸せな人」を直接知らなくても)は、平均6%、幸福度が高まる

ハーバード大学の研究

ちなみに、アメリカ・イリノイ大学名誉教授:エド・ディーナー博士らの研究によると、幸福度が高い人は、そうではない人と比較すると、
●創造性:3倍高い
●生産性:31%高い
●売上:37%高い
●欠勤率や離職率も低い
という結果が出たそうです。

つまり、幸福度が高まれば、結果的に、仕事にもプラスになる(お客様に、より貢献できる)ということ。

自分が、幸せの出発点になる。
半径3メートル以内の人が幸せになり、伝染していく。
仕事の生産性なども上がり、お客様にも貢献できる。
これが、巡り巡って、私自身をも、より幸せにしてくれている。

そう感じます。

まとめ

以上が、私がSNSをやめた理由と、それによって得られたメリットでした。

まとめると、以下のような感じです。


【SNSをやめた理由×5】
(1)家族との時間に集中できなくなった
(2)スマホを見る時間が長くなってしまった
(3)投稿がノルマに感じられて苦しい
(4)いいね!やコメントの不毛感
(5)自分の得意な情報発信ではなかった

【SNSをやめた結果、得られたメリット×5】
(1)家族との時間が、より幸せになった
(2)好きな仕事に、より集中できるようになった
(3)気持ちが自由になった
(4)手紙を書けるようになった
(5)半径3メートル以内の人を大切にできるようになった



もちろんこれは、「良い悪い」の話ではありません。
「合うか合わないか」「向いているか向いていないか」の話です。

SNSを楽しめて、健全に付き合えて、人生にプラスになっていて、幸せを感じている人は、続けてもいいと思うのです。

しかし私は、そうではなかった。
SNSに向いていなかったので、やめた。
そういうお話です。

私は、SNSを手放したことで、本当に心が楽になりました。
言葉にすると一言ですが、この違いはすごく大きい。

結局、自分が幸せかどうか?は、自分の心が決めます。
いくら環境(例えば、お金など)に恵まれていても、心が「これは幸せじゃない」「もっと!もっと!」と思っていたら、それはその人にとっては、幸せではないのです。

SNSをやめたことで、目の前の幸せに気づく、心の余裕が生まれました。
家族にも、仕事にも、健康にも、言葉では言い表せない多くのものに、すでに恵まれている。

ベストセラー作家の、ひすいこたろうさんがおっしゃるように、「成功は築くもの。幸せは気づくもの」なんだなぁ、と、あらためて感じました。

この記事が、なにかしら、あなたの気付きやキッカケになれたら、嬉しく思います^^

ポッドキャスト(Podcast)で聴きたい方は、こちら▼

この内容を、ポッドキャスト(音声)で解説したものを、以下でお聞き頂けます。

  • 「今は、文章を読む時間がないから、"ながら聞き"だと助かる!」

  • 「ポッドキャスト(音声)でも聞いて、より理解を深めたい!」

という方は、ぜひポッドキャストもお聞き頂けると嬉しいです^^

※2025/5/27:追記

わけあって、X(旧Twitter)での情報発信を再開いたしました。

上述の通り、家族との時間を侵食されるのが嫌でやめたSNSでしたが、プライベートの時間を侵食されずにすむSNS活用法を思いつき、テスト的に再開している次第です。

ちなみに、私のXアカウントはこちらです。↓

何事も、テストし続けることが大事ですね。


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