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Part8 膝関節内側部痛を考える(後編)

初めに

こんにちは!理学療法士の野坂です!

今回もnoteをご覧いただき、ありがとうございます!

現在は理学療法士として整形外科のクリニックに勤務しながら
休日を利用して野球トレーナーとして活動をしたり
動作の専門家としての強みである入谷式足底板というものを使って
患者や選手の治療にあたっている一人の理学療法士です。

今回は、臨床現場で出会わないことはないであろう
「膝関節の内側部痛」についての考え方と
その解決方法について記事にしていきます。

現在noteでは、自分が臨床で培った感覚であったり
教科書にはなかなか載っていないけど、理学療法士として
仕事をしていく上で気をつけていきたいポイント
マインドなどを記事にしています!

それこそ、臨床のリアルを学べる内容を今後も発信していく予定なので
よかったらリンクから飛んで、読んでみてください!

よろしくお願いします!

Part4では、22分の動画つきで、開張足に対する考え方と
そのアプローチについて記事にしています!

読み応え、見応えも十分ですので、ぜひこの機会にお読みください!

過去記事リンクはこちらから!

前回の記事はこちらから
この記事は、前回の記事とあわせて読むとより理解が深まります!

詳細は下記リンクよりどうぞ♪
⬇️⬇️⬇️⬇️

前回までのおさらい

膝関節内側部痛を考えるということで、今回は後編です。
私もそうですし、整形外科の領域で勤務する上で
もっとも臨床上多く遭遇するのは、変形性膝関節症(以下膝OA)では
ないでしょうか?

勤務して7年目になりますが、今まで数多くの
膝OA患者に対応させていただきました。

そしてこれからも、より多くの患者を見ていくことに
なることは間違いないと言えるくらい、とても症例数の多い
疾患の代表格ではないでしょうか。

そんな膝OAに関しては、エビデンスレベルで様々なことが
言われています。

もっとも効果があるのは、運動療法です。

これは、エビデンスレベルで証明されている事実です

投薬なども併用しながらも、我々理学療法士は
膝OA患者が目の前に現れた時に、しっかりと対応でき
結果を出していく必要性があります。

しかし、運動療法はエビデンスがあるとしても
どんな治療を行っていけばいいかわからない、、、
どう考えていけばいいかわからない、、、

そんな新人セラピストも多くいらっしゃるかと思います。

かくいう僕もそうでした。

ちなみに、僕が臨床1年目で最初に担当させていただいたのも
変形性膝関節症患者でした。

当時は全く結果を出すことができず、
教科書を読み漁り、勉強会にも参加しまくりました。


書籍は、本棚の天板がひしゃげるほどの量を買い
関東や都内の勉強会にも積極的に参加し
どうにかして、目の前の患者に対して
結果を出そうと努力してきました。

そんな自分だからこそ、これを読んでいただいている
セラピストの先生方
とくに自分より若い先生に届いてほしい内容だけを
記事にしています!!

前半の内容のおさらいですが、、、
割と前半でもお伝えした通り、
膝関節には様々なストレスがかかった結果
疼痛が生じていることは間違い無いのですが、
どんなストレスが、どんなふうにかかっているのか?
結果的にどんな複合的な障害、症状につながっているのかを
3次元的に考えていく必要があるなと考えています。

ねじれ
剪断
内反
圧迫

これらは、単独で起こることは稀です。
基本的には人の動きは
矢状面
前額面
水平面
この3面で遂行されるだけに
3次元で考えていく必要があります。

そして、この三次元の運動は、
一つの面での動きの代償が、
他面への動きの代償を引き起こします。

例えば、足関節の背屈制限は、
足部の外反を引き起こし、動作の代償を引き起こします。
そうすることで、動作を補償するようになります。
足部の外反は、膝関節の外反を引き起こすことにつながるからです。

そんな身体の特徴や構造を理解しながら、
このnoteで学んでいただければ幸いです!

それでは行ってみましょう!


5.距腿関節背屈制限

上記した通り、膝OAに付随する膝内側部痛には
患側の距腿関節の背屈制限が伴うことが多くあります。

距腿関節の背屈制限が何を意味するかというと
下腿が地面(床面)に対して、前傾しにくくなるということを
意味しています。

下腿の前傾(距腿関節背屈)は、身体重心を前方に
推進させるために必要になる足部動作の一つです。

この下腿前傾(距腿関節背屈)が制限されてしまうと
身体重心が前方に進みにくくなるということです。

そうすると、相対的に身体重心は後方に変位します。

いわゆる、歩行時における後方重心化です。

この後方重心によって、諸問題が生じてしまうことになります。

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